性のおはなし①-長女小学4年生-
うちの長女は知識がある。
(勉強ができるとは言ってない)
普段からさまざまな本を読んでいる彼女はとてもユニークで面白い。そしてめんどくさくぶっ飛んでいる。明るくて優しい。だけど頑固でどうしようもない。
1番上の子どもなので、私にとっても「親として経験する初めての出来事」はほとんどが彼女のこと。
毎回、頭も心もフル回転だ。
今回のテーマである性教育に関しても、わがやでは人体の図鑑など本の助けもあってか、ここまではスムーズに取り入れている家庭だと思っている。
例えば、、、
水着で隠す場所はプライベートゾーンといって他人に見せたり触らせたりしてはいけないこと
男の人と女の人の体の違い
男の人が精子を持ち、女の人は卵子を持っていること
卵子と精子が出会い受精が確立され妊娠すること
妊娠中のお腹の中での赤ちゃんの成長のこと
私の出産の立会いもしているので、赤ちゃんをどうやって産むのかもリアルに知り感動しているし、その上で彼女は将来子供を産むことにも前向きになれている
女の人は生理が定期的に訪れ、それは赤ちゃんを産む準備のために必要なことであるということも知っている
LGBTや、性同一障害などの心と体の不一致の人がいることも、女の人が女の人と結婚することがあるということも、男の体で生まれてきた人におっぱいをつけることも、おちんちんをなくすことが出来ることも理解できている
そんな中、先日眠りにつく前の布団での会話の中で、彼女はリアルに「精子と卵子がどうやって出会うことが出来るのか」疑問に思ってしまったのだ。
会話の中で私が汲み取った感じだと、今までは「男の人と女の人が結婚したら卵子と精子が出会うことが出来る」だった。だけど私の「結婚しても子どもを持たない選択をする夫婦だっているよ」との発言で、
「ちょっと待ってミミちゃん。お腹の中に卵があって結婚したらそれが大きくなるんじゃないの?」「え?大きくならないとか選べるの?」「なに?そもそも精子と卵子はどうやって出会うことが出来るの?」「ワープ?」「キスしたら移動するの?」(←これおしいね!)「お父さんの精子とお母さんの卵子はどうやって出会うことが出来るの?」とまぁ流暢にブハーっと今までためていた知識のアップデートを試みはじめたのだ。
私は自分が色々とオープンに説明出来る親だと思っていたはずなのに、急に恥ずかしくなってしまい上手に答えることが出来なかった。(この!ヘッポコめ!)
「OK、わかった。今上手に話せる自信がないから、また今度ね。」と逃げた。
今の時代「ちゃんと性教育はした方がいい」という認識の私は、去年ぐらいから次女(6歳)も含め、プライベートゾーンの話、そこを見ようとしたり触ろうとしたりする人に出会ったら全力で拒否すること、逃げること。それがたとえ身近な人でもNOと言わなければならないことなどを何度も具体的な場面を例えに出しては、大まじめに伝えてきたつもりだ。
「もう正直に話すのが正解じゃないか?」と夫。
いや、そうなんだよ。
そうなんだけど、、、、
これ堂々と話せる親ってどのくらいいるのかなぁ。
親に聞かない子供もたくさんいそうだけど。
性のおはなし②へつづく