私が肉を買わなくなった理由-Justice, compassion and equality.-
Justice, compassion and equality.
これ私が今頭から追い出せないヴィーガン活動家エドのプロフィールに書いてあった言葉。
頭からこの3語が離れなくって、ぶつぶつとずーっと何日も唱えている。justice, compassion, equality.....
今の文化の流れの中で、「人それぞれに正義は違うのだから、自分の正義を他人に強要するはよろしくない。」という思想が主流だと思っていて、私はそれを志のように掲げ子育てまでしてきたというのに。。。
この現在において、正義を正面から掲げて行動できる熱意ある人がいる。しかもその行動の眩しいこと眩しいこと!!!
というか、素直にめちゃくちゃかっこいい。
今回エドを通して気づいたことは、ヴィーガンの人たちの正義には、慈愛と平等がくっついる。(どうしても事実が事実なので、彼らの活動の視覚からのアプローチは強烈だ。よって、あたかも活動している本人たちが過激派のように映るのだが、実際は逆だ。一旦冷静に考えてみて欲しい。)
今まで何人かヴィーガンの人に会ってきて「どうしてヴィーガンになったの?」と聞くと、大体が「自分の健康のため」だった。それが最近は「動物のため」「アニマルウェルフェア」という言葉が私の前に現れる。
小学4年生の長女も、「植物性の肉について」の新聞記事を学校で読んできたらしく、その夜はとても楽しい対話ができた。なんともタイムリーな話題!!!
ヴィーガンになると足りない栄養素が出てきたり、気になることはやっぱりあるのだけれど、、、私たちの消費の仕方が、あの悲惨な工業型の畜産に加担していることには変わりがない。
わがやは紆余曲折しながらも、やっとこ卵を自給できるまでになった。いつも私の後ろをついてくるニワトリの姿を見ているだけでは、鶏肉を食べるのをやめようとは思わない。ありがたく感謝をし、彼女たちの命に寄り添えば、その「命をいただく」ことが私の命を繋いでいく自然なことだと錯覚!?しているからだと思う。(なんともエゴな解釈だということは十分承知である。)
私は5月にわがやに来た時の「別人」いや「別ニワトリ」の彼女たちの姿を忘れることはないだろう。目も死んでいて明らかに不健康そうで、生まれてからずっと歩いたことさえなく、処分される寸前だった廃鶏(ハイケイ)。彼女たちは死刑を逃れ、格安で売られ、私たちのもとへやってきた。
今では元気に庭を駆け回り、卵も産んでくれる。
まだまだ死にそうにはない。
(今はいろんな種類のニワトリがいます。)
できることなら牛も豚もヤギも野菜も、自分たちが食べるものはぜーんぶ自分たちで育てたい。
スーパーに並んでいる肉たちは、生まれた時から、動物としてではなく、食料として育てられる。私は本当にそんな肉を食べたいのか。今の答えはNOだ。そんな食卓が1ヶ月ぐらい続いている。
とは言ったものの、私がヴィーガンに舵を取ることはないだろう。子どもたちは給食もみんなと同じように食べている。今の生活の中で、お弁当を持たせるほど強い意志も余裕もない。
魚に関していうと、釣りも趣味にしたいくらい興味があり、落ち着いたら海に竿を投げてボーっとしたい。2年ほど前に、海でアバサー (ハリセンボン)をとって味噌汁を作ろう!と初めてさばいた時、へっぽこな私は「ひー!ひー!」叫んじゃったし、当時5才の次女と1才の長男は泣いていた。アバサーのあのカワイイルックスは罪よな。。。
「だから残さずきれいに食べてね。」とその時にも命をいただく話をした。命の授業や残さず食べることって、実はとてもシンプルに教えることが出来る。
なにがどうしてこうなって今の食を取り巻く環境があるのか、サッパリわからないのだが「食は大事」。食に対する姿勢も大事。特に周りの子供達が平気でご飯を残す姿を見ると、「目の前の食べ物に感謝できないのだったら食べさせなくていい」とさえ感じている。
話をヴィーガンに戻すが、ヴィーガンの人たちが訴えている事実を知らずして、肉を大量に消費し続けることは、人間社会にとっても良いことではないのは明らかなのだ。
環境問題、人権問題、健康問題、、、
どうか一度だけでも工業型の畜産の現実を調べて欲しい。私は、この事実を知れて良かったと思っている。
そして、何か私と同じ思いを抱いたのなら1人でもいいからその事実を周りの人に話してほしい。(これはヴィーガン活動に限ったことではないのだけれど、) 一人一人の小さな思いが、行動が、消費の仕方が、本当に大きな力を持っていることを今回私は確信した。
そう気づかせてくれて本当にありがとう。
冒頭で出てきたエド→エドウィンターズ(Earthling Ed)
私は子供たちの未来を、どうしても諦めることができない。だから沈黙をしない。そう決めた2020年12月。
みなさん良い年末年始をお過ごし下さい。
Justice, compassion and equality....................