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広報がChatGPTつかってブログ記事を書いてみた

こんにちは!primeNumber広報の村島です。

巷で話題のChatGPT。ちょっとチャレンジしてみたいな~と思い、実験的にChatGPTを使ってブログを書いてみることにしました。

注意点

最後まで読んでいただけると分かると思いますが、このnoteは「広報の仕事はChatGPTですべて代替できる」「ChatGPTを使えば自動的にブログ記事を量産できる」という趣旨のものではありません。

私が新しもの好きなので、とりあえず試してみたかった次第です(笑)そしてせっかく試したのでそのプロセスをまとめてみました。

また、試してみた結果、現時点でChatGPTができることと、人間がやるべきことが少し見えた気がするので、共有したいなと思います!

なにはともあれ早速ブログを書いてみた!

まずはテーマ決め。10個も案を出してくれて良い感じ

さて、さっそくブログを書いてみましょう。とりあえず大テーマは「広報」にしようと考えました。

でも、広報だけだとざっくりしているので、もう少し細かいテーマをChatGPTに考えてもらいます。

10個の案を出してくれました。広報になって2年が経って、たくさん失敗もしてきたということで「10. 広報活動において避けるべき失敗とその防止策についてのアドバイス」を選んでみることにします。

どんな構成で書くかを考える。大枠はできたので、ちょっと手を入れて使うことに

いきなり失敗してしまいました(笑)

質問は変えなくても、再実行したらいけました。皆さんも失敗したら、とりあえず再実行から試してみて下さい。

とはいえ、良く読んでみると、ちょっと尻切れトンボだったり、日本語がたどたどしかったりしますし、同じレベルでまとめちゃいけない項目が並んでいる気もします。たとえば、「マイナスの報道を招く」なんかは、「広報活動中に誤った情報を伝えたり、不適切な発言をしてしまう」といった”行動”によって起こった”結果”なのですが、「適切なタイミングを逃す」は”行動”そのものです。”行動”か”結果”のどちらかに揃えた方が良さそうです。

修正を加えて、こんな感じの構成にすることにしました!

【タイトル】
広報活動が失敗する4つの原因とその対策

【はじめに】
広報活動は企業や組織のイメージを高めるために欠かせないものですが、失敗すれば逆効果になることもあります。効果が薄かった、コストがかかってしまった、マイナスの報道を招いてしまった、などなど…
本記事ではこうした失敗がどうして起こっているのかと、その防止策を解説していきます!

【本文】
・目的や戦略を明確にしていないから
目的や戦略を明確にしないまま広報活動を行うと、効果が薄れる上にコストもかかります。広報活動を開始する前に、目的・ターゲット・戦略・メッセージを明確化することが大切です。

・間違った情報を発信したり、不適切な発言をしているから
間違った情報を発信したり、不適切な発言をしてしまうと、マイナスの報道を招いてしまいます。情報を確認し、適切な言葉遣いや発言内容を心掛けることが重要です。

・適切なタイミングを逃しているから
タイミングが合わない広報活動を行うと、効果が薄れてしまいます。ターゲットや時期に合わせた広報活動を計画し、効果的なタイミングで実施することが重要です。

・適切なメディアを選んでいないから
広報活動のメディア選択を誤ると、ターゲットに届かず、予算もムダになってしまいます。ターゲットに合わせたメディアを選択し、メディアの特性を理解した上でアプローチすることが大切です。

【まとめ】
いかがでしたか? 失敗例とその解決策を踏まえて、ハッピー広報ライフを送りましょう!

具体例を添えて、中身を膨らませる。追加質問でより良い例を出してもらう

もっと中身を膨らませたいので、具体例を出してもらいます!

うーん、あんまりピンと来ないかも…

こっちの方が良さそうですね!比べてみると、飲食チェーンの例は「目的や戦略」って何かが曖昧でした。化粧品メーカーの例からは「どのような人に対して広告を出したのか、どのようなメッセージを伝えたのか、どのような反応を期待したのか」を考えると良いんだな、ということがわかります。

他の項目にも、同じ調子で具体例を出してもらいます。

ほうほう。

たしかに、そうかも。3.11の時期に企業がCMを出すのをやめて、AC JAPANの広告がたくさん流れていたのも、同じ理屈ですよね。

飲食店の例が好きなんですね。

3つ具体例を出してもらった所で「ChatGPT、広報とマーケがごっちゃになってない…?」と思い当たります。CMやサービス宣伝の話がやたらと多いなあ、と。もちろんそういったことも広報活動の一環になりえるのですが、これだとちょっと幅が狭い気がしたので、追加で質問です。

幅が広がりました!

また、具体例が架空のものだからか、当たり障りのない感じがして、あんまり読み手に響かない気がします。もう少し、実例を出してもらいたいので、追加で質問しました。

ChatGPTから、「それは答えられないよ」との回答が。具体的な事例や企業名は出せないんですね。これはもう仕方ないので、諦めましょう。

完成品はこちら!

ここまでの質問・回答を踏まえてブログ記事を作ってみました。

広報活動はビジネスに欠かせないものですが、失敗すれば逆効果になることも。効果が薄かった、コストばかりかかってしまった、マイナスの報道を招いてしまった、などなど…

本記事ではこうした失敗がどうして起こっているのかと、その防止策を解説していきます!

【目的や戦略を明確にしていないから】
目的や戦略を明確にしないまま広報活動を行うと、効果が薄れる上にコストもかかります。

たとえば、ある化粧品メーカーが、新製品の発売を広報するために広告を打ったとします。しかし、ただ広告を出しただけで、どのような人をターゲットにしたのか、どのようなメッセージを伝えたいのか、どのような反応を期待したのか、などが決まっていませんでした。そうなると、広告費がかさんだ上に、ターゲット層には届かず、広告効果も上がらず、製品の売り上げにもつながりません。

こうならないためには、広報活動を開始する前に、目的・ターゲット・戦略・メッセージを明確にすることが大切です。

【間違った情報を発信したり、不適切な発言をしているから】
間違った情報を発信したり、不適切な発言をしてしまうと、マイナスの報道を招いてしまいます。

たとえば、ある大手飲料メーカーが、健康効果をアピールする広報活動を行っていたとします。しかし、その健康効果が科学的根拠に乏しく、間違った情報であることが後にわかりました。このような場合、メディアから批判的な報道を受け、企業への信頼が損なわれてしまいます。また、不適切な発言をしてしまうと、企業や組織のイメージを損なうことにもつながります。

このようなトラブルを防ぐためには、事前に情報が正しいかを確認して、適切な内容・言葉づかいで発信することが重要です。

【適切なタイミングを逃しているから】
タイミングが合わない広報活動を行うと、効果が薄れてしまいます。

ある団体が、自然保護活動のために環境問題についての声明を発表することになったとします。ですが、メディアや一般の人々の関心が、他の社会問題やニュースに向かっているタイミングで発表したとしても、声明が注目されず、広報効果は薄れてしまいますよね。

また、地震や台風などの災害発生時期に、自社の商品やサービスをアピールする広報活動を行ってしまうと、逆に不評を買ってしまうことがあります。

こうした失敗を防ぐために、ターゲットや時期に合わせた計画を作っておきましょう。また緊急災害などが発生した時は、活動を見送り、あらためて良いタイミングを見つけるのも大切ですね。

【適切なメディアを選んでいないから】
メディア選択を誤ると、ターゲットに届かず、予算もムダになってしまいます。

若い女性をターゲットにした飲食店が、新しいメニューを宣伝するために広報活動を行うことになった例を考えてみましょう。もしこの飲食店が、若い女性が良くみるSNSなどを使わず、新聞広告やテレビCMなどの旧来のメディアを使ってしまうと、ターゲットに届かず、予算がムダになってしまうかもしれませんよね。

ターゲットに合わせたメディアを選択し、メディアの特性を理解した上でアプローチする必要があります。


いかがでしたか? 失敗例とその解決策を踏まえて、ハッピー広報ライフを送りましょう!

項目や文章の細かい表現には手を入れたものの、具体例はふわふわしたままです。ここから実際に読んでいて面白い・役に立つ記事にするには、自分で書かないといけなさそう。今回の実験はここで終了します!

ブログを書いてみて分かった、現時点でChatGPTができることと、人間がやるべきこと

実際にブログを書いてみて、「現時点でChatGPTができることと、人間がやるべきこと」が少し見えてきたので、まとめます。

現時点でChatGPTができること

・たたき台づくり
ChatGPTは、量を出すのが大得意。ブログのテーマもぱぱっと10個も案を出してくれますし、構成も1~5章まである立派なものを作ってくれました。たたき台としては十分かと思います。企画会議なんかでChatGPTが作ってくれた構成を元にすれば、全員が客観的な視点で見られますし、意見も出しやすそうです。

人間がやるべきこと

1:内容を精査する
ChatGPTの日本語が間違っていること、間違ってはいないけどなんかいまいちピンとこないこと、色々ありました。

今回試した中ではありませんでしたが、明らかに事実誤認していることもあります。

↑試しに弊社について聞いてみた時も、間違った答えが返ってきてしまい、しょんぼりしました(笑)

ChatGPTの回答はかならず確認し、必要に応じて修正するのが大切です。

2:ChatGPTにうまく指示を出す
ChatGPTに良い回答を出してもらうには、まず人間が適切な質問をする必要があります。

また、内容を精査してみて、違う回答がほしいな、ということもありました。そういう時には「もっと〇〇な例を出して」「××を踏まえて答えて」と指示を出さなくてはなりません。この指示次第で、ChatGPTはぐっと良い回答を出してくれたりします。

3:自分自身の持つ知識・体験談を踏まえて伝える
ChatGPTは具体的な事例・企業名を出せないのですが、やっぱり実例があると、ブログは信憑性が増しますよね。そもそも、ブログは自分自身が知っている例、もっと言えば体験談を踏まえて伝えた方が、読み手に響くと思っています。私たちの持つ体験は、AIには取って代わられない大切な宝物なのかもしれませんね。

以上、広報がChatGPTつかってブログ記事を書いてみた過程と、現時点でChatGPTができること・人間がやるべきことをまとめてみました。ですが、これはあくまで「現時点」の話。これからもChatGPTはどんどん成長していくと思うので、広報としてキャッチアップしつつ、ChatGPTともうまく付き合って、より良いアウトプットを出せたら良いなと思います!

それでは!

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