すべての事象は色を持たない
すべての事象は色を持たない
黒でも白でもない
すべての人は正義をまとえない
すべての人は悪人になれない
すべての生き物は意味もなくただそこに生きているだけ
この世に絶対的に正しい人も間違った人もいない
ただ、ただ そこに うごめく生き物と
自然がたたずんでいるだけ
粘土細工のような人が生まれ、死んでゆく
この命は永遠の循環の中で一時的に自然から材料を借りただけにすぎない
この血肉と家と財産を、まるで自分の所有物かのように振る舞いながら生き、死んでゆく人間の喜劇を、自然は嘲笑う
それでも、自分の生に意味を見出そうとする人間
虚像の所有物を必死で守り奪おうとする人間
生まれたことに価値と目的を作り上げようとする人間
その執着から、解き放たれて
楽しむための人生を始めたいと思わないかい?
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