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自分の人生に与えられたものを理解する

今社会には、機能が回っていない家庭に苦しんでいる人がたくさんいると感じています。

私自身、自分の置かれた環境が好きになれず、卑屈になり、人生を大切にしていない時期がありました。

自分の苦しみを周囲に相談しても、「大丈夫でしょ」とか「前向きに考えたら」と声をかけられるだけで、本人からしたら、そんな簡単な問題じゃないわけです。

「できたらやってるわ」と何度も面倒くさい気持ちに陥ったことがあります。

だから私は、上部で物事を語る気はありません。

だけども今の私は、自分の置かれた環境や状況に、確かな意味を感じており、そこに前向きな意味があることは間違いないと確信しています。

だから少しだけ、信じて聞いて欲しいのです。

苦しみから生まれるもの

私はThe Magiciansというアメリカのドラマが大好きです。

家庭に居場所を見出せない若者たちは、実はマジシャンとしての才能を与えられており、大学(院だったかな?)に進学するタイミングで、マジシャンのみが知るマジックの大学に誘導され、マジシャン としてみんなで社会の課題(と言ってもファンタジーな問題ですが)を解決していくストーリーです。

このストーリーの中で、こんなセリフが出てきます。

『Magic doesn't come from talent, it comes from pain.』

ちょっとこのセリフの背景はまた後日まとめますが、このセリフで私はとても重要なことに気づかされました。

マジックは苦しみが起源なのです。

苦しみはマジックをうむのです。

マジック、それは類稀な想像力や科学の応用力と言い換えることができると思います。

つまり、苦しみは想像力や物事を応用する力を与えてくれる大切なソースであるといえるということです。

よくよく考えたら確かにそうなのです。

もし自分の置かれた状況に大きな不満がないとしたら、想像する限りですが、おそらく”今を失いたくない”という気持ちがどこかで働く気がしています。その気持ちは、何かを守ったり維持したりする強い力になる一方で、現状を壊して新しい何かを生み出したり強い力で前に進めるということにはつながりません。

今に何か不満や課題を感じているから、”もっとこうしたい””現状を変えたい”と考えるようになり、どうしたらいいか、どうなって欲しいか、想像力が働くようになる。そして、それを実現するために、今ある”点”をかき集めて、必死に応用させる方法を模索するようになる。

そのことを証明するように、私は、母親のことですごく苦しんでいた一方で、幼い頃から発想力や想像する力を周囲に面白がってもらい、社会生活は驚くほどスムーズにこなしていました。

苦しみが与えてくれるものが確実にそこにあるのです。

本当の意味で人生を肯定する

私自身、苦しみを自分の中に隠し持って、前向きに行けるところまで行こうとしたタイプの人間です。

だからもし、今は考えたくないと思うなら考えなくていいし、肯定したいと思えないならしなくていいと思います。考える必要があると思えないならそれもそれでいいと思います。

だけどいつか必ず、その苦しみにいやでも向き合わなければいけないタイミングが訪れます。

自分を偽って無理に明るく振る舞っても、嘆き続けて何もしない日々を続けても、いつか必ず、本当の意味で肯定できるようになるまで考えさせられる日々が訪れます。

本当の意味で乗り越えろと試練を与えられるのです。

そのタイミングは人それぞれだから私には分かりませんが、必ず訪れることだけは間違い無いです。

だからもしその時と直面するタイミングがあなたにもきたら、ぜひ思い出して欲しいのです。

苦しみがあるから生まれてくるものがあるということを。

苦しみがあるから手にしているものがあるということを。

”それ”が一体何なのか、自分の納得のいく形で探してください。

見つけてください。

そして”それ”を見つけられた時、あなたは今まで以上に力強く、確かな自信と愛おしさに包まれながら、あなたの本当の人生の道のスタートに立つことになります。

その後の人生では、何を選びとるかはあなたの自由です。

苦しみと想像力、刺激に溢れた毎日が手に入る人生を選ぶのか、

はたまた、変化は少ないけれど穏やかで、毎日淡々とこなす人生を選ぶのか、

苦しみのある人生を一度与えられた人間は、それを本当に乗り越えた時、そのご褒美として、たくさんのオプションを与えられます。

何でも自分で選んでいいのです。

これは、苦しみを知らない人は知ることのできない人生の贅沢です。

苦しみの裏側にある大きな喜びを噛み締めて、あなたの新しい人生を、思う存分味わってください。

必ず花開く時が訪れます。





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