見出し画像

さよならだけが人生だ

昨日のnoteに書いたとおり、家族のように思っていた同期が、今日限りで異動した。
言いたいこと、伝えたいこと、もっとたくさんあったはずなのに、いつでもどんなときでも思ったことが言える仲だったのに、今日ばかりは何も言葉にならなくて。
ただ涙が溢れるばかり。「ありがとう」も、「ごめんね」も、上手く伝えられたかもわからない。

人との別れや節目に、必ず思うこと。
どんなに大好きな人でも、心はここに置いていこうと誓っても。
いまと同じ密度の関係は、どうしても続かない。
所属するコミュニティが変わったり、日々共に過ごす時間が減れば減るほど、その溝を埋めるのは困難になって。
やがていつか、知らない人になってしまうんだ。

わたしはそれを嫌というほど知っている。
そんなことないと思いたいけれど、距離と時間を埋めるものはないということを、何度も何度も噛みしめている。
今と同じ密度を、ずっと維持するなんてできっこないことなんだ。
悲しいことだけれど、きっとそれは、事実。

この盃を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐の例えもあるぞ
さよならだけが人生だ
ー井伏鱒二『勧酒』

人生とは、日常とは、ただ増えて積み重なっていくものだと思う。
わたしとの日々や言葉たちが、積み重なってあなたのひとつになったというのなら、それだけで意味のあることでしょう。

わたしはそう、信じているよ。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ