2024年7月1週目の日記
2024/06/30
いとこのおうちで芋掘りがあるので、1時間半かけて埼玉の奥地へ。手慣れたいとこたちがスコップで掘り返した芋を、いとこのお子さんたちとせっせと拾う。軍手をしていればミミズが出てきてもへっちゃら。
いとこの子どもは「厨二の中2です」と自称していたけれど、本物の厨二は見るに耐えないので彼はまだ厨二ではない。でも、雨に打たれながらヘッドホンをしてスマホゲームをしていたので、いい感じに思春期に片足を突っ込んでいる。そんな中2男子を遠くから眺め、微笑みながら焼きそばを食べた。
小1のお子さん2人はサルスベリに登って遊んでいた。枝が細いから折れてしまうんじゃないかとヒヤヒヤしたけど、全然折れない。庭師で腹筋ローラーで立ちコロができるムキムキのいとこは「俺が乗ってもビクともしないよ」と言っていた。木はすごい。
ムキムキのいとこは、いとこの中でも末っ子組で、幼少期は年長組から不憫な扱いをされていた。子どもの頃に遊びに行った別のいとこのおうちでゴキブリが出たときは、ゴキブリが出た部屋に一人で閉じ込められたらしい。大人になった彼は「今じゃ素手でゴキブリ倒せるよ」と誇らしげな顔をしていた。
埼玉県東松山の名物は焼き鳥だが、実は豚肉らしい。つけて食べる味噌がおいしかった。埼玉は近すぎてかえって特色をしらないけど、ちゃんとその土地の文化がある。
2時間も経つころには人がたくさんいることに疲れ果ててしまった。旅先から帰ったばかりの疲れもあるかもしれない。一人で周辺をぶらついたらいとこのおうちの近所は想像以上に田舎で、見事に誰もいなかった。
2024/07/01
精神回復の終日自宅デー。一歩も外に出るまいと決めて、本当に一歩も出なかった。初志貫徹。
朝ごはんは昨日のじゃがいもの豆乳スープで、夜はふかし芋。せいろで蒸すとおいしそうに見えるけど、実際レンチンと味は変わるんだろうか。
ものを増やしたくないという理由で電子レンジがないだけだけど、結果的に丁寧な生活をしている人みたいになっている。ごはん以外はこんなにも雑な暮らしをしているのに。
福島でおいしかったいかにんじんを作るのにも、賞味期限が2年切れたあたりめを使った。まめではあるけど、やはり丁寧ではない気がする。
公開する予定のない趣味の書き物を始める。同じ書くという行為でも、頭の使い方は全く別物。頭が固くなっているのを実感。
2024/07/02
久々に仕事で落ち込む。SNSで見た「相手をマイメロだと思え」「遺伝子の半分はバナナと一緒だからバナナが何か言ってるな〜と思えばいい」などの対処法を試すも、何の効果もない。だって相手は人だもの。そして悪いのはわたしだもの。
家に帰り、自分の落ち度と反省点、全体的な問題点など整理し、その上で何が嫌だったのか、虚空に向かって話していたら嗚咽を漏らして大泣きしてしまった。
話しながら気持ちが盛り上がってしまったところはあるが、涙が出たことで「あ、ここが落ち込んだ理由なのか」とはっきりしたのがとてもよかった。一人暮らしだからできる奇行ではあるけれど、落ち込んだ時のセルフ立ち直り術として皆さんにもおすすめしたい。
2024/07/03
好きな女の子こと加賀楓さんが出ているので、今年も「ムーラン・ルージュ」を観に行く。
豪華な舞台で舞い踊るオープニングの加賀さんを双眼鏡で凝視しながら、彼女が舞台に立っていることへの感謝、そしてこの舞台を最後に表舞台から去ってしまうことのさみしさから、ツーッと涙が流れた。加賀さんはわたしにとって憧れの女の子であり、感情的には恋に近い。
加賀さんのおかげでだいぶ気持ちは明るくなったものの、とはいえまだ落ち込んではいる。そんな時のために常備しているイェーガーをくいっと引っ掛け、実は開始当初から聴いている「匿名ラジオ」を流したらちょっと元気になった。何の意味もないばかばかしさにも、ちゃんと意味はある。
2024/07/04
またしても編集部の子からうれしい報告をもらい、感無量。先週に引き続き、自分がこれまでやってきたことの意味を再確認する機会になった。本当にうれしい。
パーソナルトレーニングへ行く日だが、外は猛暑。今年からついに日傘を導入したので、運動する格好で日傘というのも滑稽だけど、背に腹は変えられないので日傘で歩く。だいぶ涼しいけど、到着する頃には汗だく。毎年梅雨が明けたら暑さのレベルはひと段階上がるわけで、今年の夏のピークはどうなってしまうのやら。
オオゼキで3種類の同じ価格の枝豆を買い、食べ比べる。優勝は鹿児島。
同じく買ってきたブリを焼いて食べていたら、めちゃくちゃ細長い虫みたいなものが出てきてドン引きしてしまった。どうやらブリ糸状虫というもので、体に害はないらしい。
取り除いて食べたけど、食欲は失せた。ダイエットにはいいかもしれない。さっきまで枝豆食べ比べてあんなに楽しかったのに。
引き続き仕事で落ち込んでいるけれど、この年になれば至らぬことがあってもそうそう何も言われないわけで、しかもフリーランスともなればなおさら指摘する必要もないというか、ダメなら次回依頼がなくなるだけなので、ネガティブなフィードバックをもらえるのはありがたいこと。
それだけ期待してもらっていたということでもあるので、きちんと受け止めて反省して同じことをしなければいい。気を引き締める良いきっかけにもなった、と思えるくらいには気持ちも回復してきた。
2024/07/05
美容院へ行き、こういう雰囲気の髪型にしたいと写真を見せる。写真のモデルさんは大抵美人なわけで、その写真を持って希望を伝えるのは図々しいと思われるのでは……など余計なことを考えてしまうたちなので、写真を見せる時は勝手に緊張してしまう。
美容師のインスタアカウントでよく見る似合わせカット、ビフォーアフターを見て「自分だったらこうするな」と思うことはあるものの、「こういう解釈でこの髪型にしたんだな」という意図は汲み取れるらしい。一般人の普通の髪型はおおよそ型が決まっているので、「こうきたか！」と驚くことはほぼないとのこと。
例えば水曜日のカンパネラの詩羽の髪型は、女の子らしさの象徴のような三つ編みと刈り上げを組み合わせたのが「こうきたか！」ポイントだという。わたしの仕事で言えば「この組み合わせでこのテーマの対談！？」みたいな感じだろうか。その道のプロの視点は面白い。
帰りにカフェに入ったらスペインの観光情報誌があり、以前一緒にスペインに行った仲良しのお友だちがバルの店員さんに「ジャパニーズセンベイ！」と元気良く柿の種をあげていたことを思い出した。センベイは日本語だからきっと伝わっていないけど、とても愛くるしい旅先のひとコマ。
2024/07/06
土曜日だけど仕事をする。胃にズンッとくるタイプのメールが来てひゃ〜となったが、一周回って意外と大丈夫。とはいえ落ち込みはするので、夕方だけどイェーガーを月桂冠のお猪口で飲んだ。
意外と大丈夫だと思ったけど、ちょっと胃が痛いので思ったよりダメージは受けているのかもしれない。結局気にしいではある。
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