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2024年2月4週目の日記


2024/02/19

試写会で「コール・ジェーン」という映画を見る。権利がないことに対しては、たとえ違法行為であっても事態を前進させるための戦いと努力が必要であり、権利が与えられていない状況でお行儀良くしている場合ではない、という映画。

帰りは帰宅ラッシュの手前の時間で、電車はそれなりに混んでいた。前は平気で乗っていたはずなのに、今は結構嫌。感覚は変わる。

2024/02/20

7時前に目覚める。打ち合わせまで2時間以上あるので、前夜のCreepy Nutsのオールナイトニッポンを通しで聴く。約1年ぶりのラジオ出演、本当にうれしい。残していたradikoのフォローから聴けるのも胸熱。

耳蜜の復活も待っている

貸本屋さんに漫画を返しに行く。おすすめいただいた「刑務所の前」という漫画は、実体験と時代物のフィクションが入り混じる不思議な構成なのに違和感なく読める。それがなぜなのか、考えながら歩いたけれど答えはわからず。

新たな漫画を借り、そのまま立ち話。お客さんの中に子どもの頃「ぬ」が書けなかった人がいるという話から、「ぬ」は「め」の最後をくるんと丸めた形なんだなとふと思う。そう考えるとリボンみたいでかわいく思えてくる。「ね」と「わ」にも同じことが言える。「ぬ」と「ね」はきっとぶりっこ。

貸本屋さんは先日、生まれて初めて清楚と言われ、珍しいことだから心の記念樹として記憶に残すと言っていた。わたしにとっての心の記念樹は大学時代に後輩から言われた「癒し系」と、先日の沖縄で日系アメリカ人のおじいさんから言われた「プリンセス」。どちらもきっと今後の人生で言われることは二度とない。

帰りがけにおすすめされた焼き鳥屋で軽く飲み、若手時代の反省から企画して作った記事をかつての上司へ送る。

「君は当時から怒りも言語化していた」と上司から返信をいただき、不満と怒りを書き連ねたノートを持参し、上司を会議室に呼び出したことを思い出す。

「あの呪いのノートを見た時、これは適当にいなしてはいけないとマネジメントアンテナが反応した」と10年の時を経て上司の当時の心境を知った。キティーちゃんのかわいいピンク色のノートを特級呪物にしてしまった26歳のわたし。

真に反省すべき上司に連絡はできていないけれども、記事を通じて社会全体へ反省の意を示すことで間接的に当時の上司に謝罪しつつ、若手女性たちに警鐘を鳴らすことで同じ過ちをおかす人を減らそうという試み。良い仕事に就けた。

飲み屋でもらった爪楊枝入れ

2024/02/21

貸本屋さんで「ただただ悪口」とおすすめされて借りた「深夜のダメ恋図鑑」を読む。「女は40キロを超えたらデブ」と言い放つ男が出てきて、昔付き合ってた人から「42キロ超えたらデブ」と言われたことを思い出した。

今思えば、というか、今思わなくてもしょうもないクソバカだったけど、それならばと46キロまで体重を落とした当時のわたしもまた、しょうもないクソバカだった。人は自分と同じレベルの人としか付き合えないという良い実例。今のわたしは48〜49キロ。実にちょうどいい。

「こっちは良い悪口」とおすすめされた「ラブラブエイリアン」も読む。あけすけで口が悪くて友達想いの女たち。こういう生活がしたい。

霧雨の中傘をささずにパーソナルトレーニングへ行き、自分が少なくとも8月から傘を持っていないことに気づく。

2024/02/22

仕事でご一緒していて、現在育休中の子と上野で火鍋ランチ。今日はもうオフにしてしまおうと決めてパソコンを自宅に置いてきたのでビールを飲む。火鍋の辛さも相まって酒が進んでしまい、ビール2杯、ハイボール1杯としっかり飲んだ。なんなら途中でセーブした。

ランチのお誘いをした時に「気後れしちゃって誘えなかった」と言われ、理由を聞いたら「あちこち行ってて充実してそうで……」とのこと。そもそもいつどこにいるのかもはっきりしないわけで、なおさら自分からお誘いしないとダメだよなと心に刻む。

「天野さんママ事情詳しいですね」と言われる。仕事柄アンテナは立てているのと、平日の日中に動けるし、何をやっているのやらよくわからない存在だろうし、その分気兼ねなく子持ちの人とも会いやすいからかなと答えたけど、それに加え、わたしが母となった友だちに興味があるからだろうと解散後に考える。

独り身のわたしと子を持った友だちでは話が合わなくなる面もあるけれど、それでも子を持って生活や価値観がどう変わるのか、聞いているのは面白い。仕事柄も影響しているし、ある種の職業病でもあるけど、これは良い職業病。

あと、赤ちゃんはかわいい上に面白いので、小さいうちに積極的に遊びたい。

美あんみつ
かわいい

2024/02/23

小学生の頃のようなしょうもないけど激しい姉妹ケンカを大人になった今のわたしと妹がしたり、部屋に不審者が侵入したりと、不穏で不快な夢を見ては夜中に目覚める。

天気が悪く寒そうなので、昨日の振り替え仕事デー。仕事に飽き、なんとなく確定申告の準備を始め、驚くことにそのまま確定申告を終えた。

確定申告も7回目ともなれば要領は得ている。e-taxのログインはサッとできるし、マイナンバーカードの暗証番号はばっちり覚えているし、マイナンバーカードをiPhoneに読み込ませる方法も手慣れたもの。去年初めてこれまでのやり方が間違っていたことが判明した寄附金控除の申請も抜かりなくやった。

これまで散々翻弄されたあれこれを華麗にクリアし、過去一のスピードと工数の少なさで年一度のフリーランス最大のイベントを済ませることができた。freeeがある時代のフリーランスでよかった。

その勢いのまま仕事部屋を整理。使わないけど捨てるのもな〜と思っていたレターカードやシールを日曜日に会う友達のお子さんにあげることにし、不要になったあれこれを処分してすっきり。

2024/02/24

7時過ぎに目覚めたので朝ごはんチャレンジ。和食屋で鮭定食を食べ、そのまま東京農大の「食と農」の博物館に行く。

企画展は「発酵と熟成」。顕微鏡で拡大された麹や乳酸菌、酵母はコロンとした感じで、まさにもやしもんという雰囲気。キャラクター化させて漫画にしたくなる気持ちがわかった。

海外のスーパーマーケットでよく見る「KOMBUCHA」という飲み物の正体が紅茶キノコであることを知るも、そもそも紅茶キノコがよくわからない。紅茶に砂糖とキノコのカサみたいなゲル状のものを加えて発酵させた飲み物だそうで、キノコが入っているわけではなかった。

ナタデココが発酵食品で、フィリピンからきたものということも初めて知った。小学生の頃に流行り、父がやたらと買ってきたような記憶がうっすらある。

常設展示には鶏の剥製標本がずらり。朝のオンドリの鳴く順番は集団の序列によって決定し、格下のオンドリはトップがコケッコッコーと鳴くのを辛抱強く待ち、トップのオンドリがいなくなったらナンバー2が一番鳴きの座に着くのだそう。鶏は厳密な縦社会の中で生きている。

世界の鶏の鳴き方一覧を見ながら、鶏は世界中で身近な家畜なのだなと思う。鶏あるあるが世界で通じるのはすごいこと。

日本酒を中心としたお酒の展示にあった各時代の絵が面白かった。酒をあおるダメ娘、当時の言葉で「莫連(ばくれん)」を描くことで親への教訓とする絵、いろいろな酒癖をテーマにした絵など紹介されていたが、どれもシラフで客観的に見るとなかなかみっともない。

いろいろな酒癖 笑泣怒の三上戸
いろいろな酒癖 機嫌がよくなる

度を越して酒を飲んでみっともなくなるにしても、せめて楽しい雰囲気でいたいもの。連れを困らせるような酔い方をしてはいけない。

いろいろな酒癖 連れを困らせる

沖縄でよく見る泡盛を入れる陶器、なぜカーブしてるんだろうと不思議に思っていたが、持ち歩く時に体にフィットするようになっているらしい。農村部で遊びに行く時、縄をつけて体からぶら下げていたそうな。ウエストポーチの発想で作られた大人の水筒。軽率に割りそう。

近くの馬事公苑に馬はいなかったけど、博物館にはカメがいた。

ケヅメリクガメ
甲羅のソリがおしゃれ

再び仕事部屋を整理する中で、セブの語学学校に通っていた頃、宿題の一環として英語で書いていた日記を読む。

「ビールを飲んでいたら韓国人のジャスティンから驚かれた。理由を聞いたらピュアな人だと思っていたからとのこと。ピュア!?そんなこと初めて言われた」的なことが書いてあった。心の記念樹「癒し系」「プリンセス」に「ピュア」を追加。

2024/02/25

高校の友だちと10時半集合でバーミヤンへ行き、酒を飲む。2軒目はサイゼリヤへはしごし、ミラノ風ドリアとたらこパスタ、マルゲリータピザの3種類の炭水化物とドリンクバーを堪能。解散したのは20時15分だった。10時間しゃべり続けたのに、まだ名残惜しい。友だちは最高。

友だちのお子さんにあげたレターセットの中に、局部をホールケーキで隠した全裸マッチョのバースデーカードが紛れていた。小学生のお子さんには適さないと思ってよけておいたつもりがうっかり。渡す前に友だちが気づいてくれてことなきを得た。

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