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2024年2月最終週の日記

2024/02/26

いつかの誰かの結婚式の引き出物のカタログギフトでもらったマガジンラックをジモティで若い女の子にお譲りする。「かわいいです」と小さな声で控えめによろこんでくれた感じがとても愛らしい子だった。

せっかく昼時に外出したのでランチを食べに行く。バターチキンカレーがおいしいという口コミを見てその気でいたのに、いざ注文の段階になったらほうれん草とチキンのカレーを頼んでしまった。わたしはいつもそう。他に魅惑的なメニューがあっても、定食屋に行けば鮭定食、カレー屋に行けばほうれん草とチキンのカレーを結局は選んでしまう。

2024/02/27

家族のお食事会でお寿司屋さんへ。妹の醤油皿の真ん中に陸ができた。寿司屋のモーゼ的な。

香川県でうどんが食べられるようになった理由を得意気に披露したら、「香川は水が少ないからでしょ」と父。新聞4誌を毎日欠かさず読み、年間最大200冊もの本を読んだという父は偏屈なクソジジイだけど博識ではある。いつかとっておきの地域ネタでぎゃふんと言わせたい。

寿司屋に客として行ったら何を頼むか、職人さんに聞いたら「強いて言えばコハダなどの酢の物だけど、基本は気にしない。魚を見れば味の想像はつくし、一定以上の寿司屋であれば仕込みの差も店主の好みの問題。むしろ料理の出し方や店員のサービスを見る」とのこと。その道のプロの話は面白い。

2024/02/28

久々にガッツリ料理をする。野菜を切ったり混ぜたりお湯を沸かしたり。黙々と作業をするうちに食欲が満たされる不思議。

数分で食べ終わるのに、その何倍もの時間をかけて料理をすることにやりがいや意味を見出せないという悩みをSNSで見たが、むしろ作って間も無く消えるのが料理の良さだと思う。わたしは手を動かす作業は好きだけど、部屋にものが残るのは困る。ゆえに作っては消えていく料理は「手で何かを作る」欲を満たすベストな手段。

背中にクリームを塗ったら右胸筋を攣った。どうしていいかわからない。

2024/02/29

前回のうるう年に当時33歳だった自分から、今のわたしへのメッセージが届く。うるう年限定のメッセージサービスに登録していたらしい。

4年前のわたしによると、2020年2月29日はコロナが流行り始め、参加予定だったロマンチックな合コンのようなマッチングサービスの開催が中止となったそうな。メッセージには「楽しく生きていることを願う」とあり、少なくとも当時より今の方が楽しいぞ、と37歳のわたしは誇らしい気持ち。

新卒入社した会社の先輩が遊びに来る。同じフリーランスのライターで、いろいろな話がものすごくスムーズ。

単発であれば誰とでもそれなりにコミュニケーションが取れるし、好印象を抱いてもらえることも多いけれども、長期的な関係構築となると話は変わる。間口は広いがその後がめっちゃ狭いのであり、誰とでも仲良くできると思っていた自分はなんて傲慢だったのか。そんな話で意気投合する。

わたしはどうも変わった人に惹かれてしまう。結果、最初に面白いと思ったところ以上の良さを見出せず、出オチで終わってしまうこともしばしば。「それは職業病では」と人から言われたことを話したら「めっちゃわかる」と先輩。

二日酔い防止のために豆ごはんのおにぎりを作ってテーブルのそばに置いておいたのに勧めるのを忘れた。一人で寝る前に2つ食べる。豆ごはんラブ。


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