見出し画像

日常 - 兄弟喧嘩な日々に向き合う

この数ヶ月、何が大変だったかといえば、毎日のように繰り広げられる兄弟喧嘩。
まあ、毎日一緒にいるのだから、喧嘩しない方がおかしい。普通の家庭だって、多かれ少なかれ喧嘩はする。

しかし・・・激しすぎやしないかしら。殴る蹴る、暴言。
そして毎日、おんなじことで、おんなじきっかけで。

喧嘩のきっかけは実にくだらない

さっきまで楽しそうに2人でマルチプレイしたかと思えば、爆発音のような次男の鳴き声と、長男の怒鳴り声が1階から響く。

「あ、またか・・・」
リモート会議中。すぐに行けない。とっても気になるが放置するしかない。
ソワソワ。今泣いて入ってこられたら困る。

と思っても、やってくるときはやってくる。
「うわーん、にいにが・・・⚪︎×〜※+・・・(解読不明)」

ジェスチャーで、会議中だから無理、と伝えてもパニックになっているので伝わらない。
仕方なく断りを入れて、しばし退席。

どうしたどうした。

  • にいににいきなり殴られた(次男)

  • だってゲームしながらイライラしていてうるさいんだよ(長男)

  • だって・・・なんとかかんとか(次男と長男の繰り返し)

そうかそうか。
聞いた話からすると、次男がイライラしながらゲームをしていて、長男が自分のことに集中できない。
そしたらいきなり長男が殴ってきて、喧嘩になった。

うーんどっちもどっちではないか。
「K(次男)は何でイライラしてたの?」
「Y(長男)は何で殴ってしまったの?」

なるべく平等に、どちらかに味方しないように話を聞いてみることにした。
でも、2人とも頭に血がのぼっていて、だってだっての連発で冷静に話ができない。

結局なんの解決にもならなくて、でも「会議に戻るから」といって戻るしかない。
2人とも、不服そうな顔のまま、それぞれやっていたことに戻る。

こんなことが何度も続いた。とても疲れた。

母は仲裁役ではない

平和な日もあるが、喧嘩は毎日のように続いた。
大抵毎回、喧嘩のきっかけは実にくだらなく、話を聞こうが何をしようが喧嘩が減ることはなし。

あるときふと思った。
私、なんで彼らの問題にこんなに首を突っ込んでいるのだろうか。

私のしんどさもピークだったので、言ってみた。
「かあさんは君たちが喧嘩してもなーんにもできませんっ!自分達で解決せい!!」
とりあえずトイレに篭った。

それから、喧嘩があってもなるべく声をかけないことが続いた。
すぐに喧嘩は減らないし、喧嘩になるときはなる。
殴り合いになってエスカレートしそうになった時だけ、中に入った。イライラはそう簡単には収まらない。とりあえず、怪我しないように2人を物理的に離した。

こういう時、長男は次男と離れれば、放っておいても大丈夫だったけど、次男はまるで炎が見えるかのように、ひどく怒りを抱えている。怒りの炎が消えるまで時間はかかる。
何も声はかけない、かけても怒りを買うだけだから。
収まりそうにないときは、新聞紙を渡して、びりっびりにしていいよ、と言った。部屋いっぱいになるくらいビリビリしてた。

後々わかった、それぞれの怒りの特性と向き合い方

次男については、ちょうどこの春に、発達特性について病院に相談していた。のちに、ADHDであるとの診断を受けている。
その後いくつか本を読んだ。
発達特性がある子が一概にそうであるわけではないけれど、イライラを含めた感情のコントロールが苦手なことはやはりあるらしいと知る。

次男がイライラしてしまったあと、落ち着いてから、なんでイライラしてしまうのか話した。
次男は、どうしてもゲームをクリアしたいとか、譲りたくない、やりたい、などの強い気持ちがあった時にうまくいかないと、イライラしてしまうのだと言った。
なるほど。うん、よくわかる。

イライラは、困っているサインなのだと思った。イライラがマックスになってから気づくと本人も私も辛い。
発達特性の子向けの今の感情を伝えるためにカードを使う方法を試してみた。どうやら、今自分はイライラしていたのだ、ということを客観的にみられるようだった。
徐々にだけれど、炎が見えそうなほどイライラすることはなくなってきた気がする。

一方の長男。
イライラしやすい弟と付き合うのはさぞかし大変だと思う(同情)。
長男はHSC傾向もあり、次男のことを構わずにはいられないところもある。
イライラもそうだけど、一日中、独り言を言っているのを聴きながら、疲弊している部分もあるようだった。

「K(次男)の言っていることに、全部対応しなくてもいいんだよ。へー、とか、そうなんだとか。なんなら無視してもいいし。」
そう伝えた。なんだかハッとしたような顔をしていた。
その後、長男は生返事が多くなった。私に対しても多くなった。

でもこれもスキルだと思う。家族がわちゃわちゃ言っていることに、いちいち反応したりイライラする必要ないのだ。

喧嘩はなくならないけれど、うまくやっていけば良い

そんなことを模索して、かれこれ3ヶ月くらい。
もちろん、喧嘩は無くならない。だけど、まあ前より「うまくやる」ことはできているのではないかなと思う。

しかし、子供たちを残して出かける時だけはやはり心配。大抵、留守中に喧嘩することはないのだけれど(これは不思議)。
以前は「喧嘩しないようにね」と声をかけたこともあったけれど、最近は「喧嘩してもまあいいや・・・うまく2人でやってね〜」と言い残して出かけます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?