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日本人の英語力ポテンシャル

スイスの国際語学教育機関「EFエデュケーション・ファースト」の調査(2023年)によると、英語を母語としない113カ国・地域のうち、日本人の英語力は87位、アジア23カ国・地域では15位という結果だったということです。また、5段階評価では4番目となる「低い能力レベル」(世界64~90位)だそうです。

その他の英語力調査でも日本人の英語力は低いところにランクインしています。

日本人は英語力のポテンシャルがそもそも低いのでしょうか。

私はその逆で、ポテンシャルはとても高いと考えています。
なぜなら、私たちが中学・高校で学習してきている英文法や単語は、流暢に英語を話す上で軸となる大切な部分をしっかりと押さえており、日常生活でも支障ない範囲をカバーできているからです。

ポテンシャルを発揮するには

ではポテンシャルをポテンシャルのままにしておくのではなく、開花させるためにはどうすれば良いのでしょうか。
次の3点をおさえることで効果的にポテンシャルを活かすことができます。

  • 学習した文法、単語を思い出す(まずは復習!)

  • 英語の音に耳も口も慣れる

  • 思い出した文法や単語は使いやすい形に整え、瞬間的に出せるようにする

*次の段階として、自身の現状、英語の使用目的に合わせて単語や表現を強化する

文法と単語の復習は過去に触れたものがどれだけ残っているかによって分量が変わってきますし、理解できていなかった基本文法がある場合にはここでしっかりと理解する必要があります。
ともすると英会話重視で文法が置き去りにされることもあるかも知れませんが、オトナの学習では文法理解無しに進めるのは効率が悪く、またある程度のレベルに達するとそこからの伸びが難しくなってしまいます。
文法は語学習得の際の「共通言語」として大事です。

英語の音に耳も口も慣れる、については、せっかく頭の中にある英語を実際に使えるようにするために外せない部分です。
知っているはずの単語が聞き取れない」というような場合、誤った発音で頭に入れてしまっている可能性が高いですので、ここをしっかり修正し、自身でも正しく発音できるように練習する必要があります。

使いやすい形に整え瞬間的に引き出せるようにするためには、段階を踏んだトレーニングが必要です。
ここは筋トレととても似ています。
何のためにやるのか意識し、少しずつ負荷をかけ、継続します。
リスニング、音読、オーバーラッピング、シャドーイングなどのトレーニング方法を活用していきます。

まとめ

日本で教育を受けてきている私たちは既に大事な基礎部分をもっています。
忘れかかっている場合は基礎を思い出しつつ、「使える」形にトレーニングで整えていくことで英語力UPをすることができます。

せっかくの知識を活用できていないのは本当にもったいない!のですが、英語力調査結果を見ると全体としては日本人の英語力はまだ伸び代がある状態です。
だからこそ、実はこれは大きなチャンスで、使える英語力がつくと日本の労働市場ではキラッと光る人材になれるわけです。
今年こそ英語力をつけたいと考えている方は、是非、既に持っている原石をうまく磨いて効率的に英語学習を進めましょう!

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