視力よりも大事な眼
朝の散歩は心地よい。
私は特に食べず嫌いはないが好きなものを永遠に摂取するということがある。
その嗜好品のひとつがコーヒーだ。
中でもGEORGIAのJAPAN CRAFTMANしか、ここ数年購入していない。
家近くの自販機に置いてあったのに数年もすると周囲が飽きてしまったのか最近自販機に置かれなくなってしまった。GEOGIAのJAPAN CRAFTMANを求めて初夏の朝、そこまで熱くもないのに湿気がたぎりじめじめした仄暗いぼんやりした朝道をふらふら歩く。
ここ最近ポートフォリオを求められる機会が多くなり
今まで手をつけていなかった作品整理を始めた。
書家やアーティストとして認識されていることが多いが
社会人になってからの生業はデザイン業だ。しかし10年間しっかりポートフォリオ を作ってこなかった。
「ーもっと良い作品が作れる」
という気持ちの方が強く、作った端から自分で興味を失うものが多かった。
それ以外にも、上司に手をつけられてものや、素材を多く使ったもの、クライアントの修正を過多としたものを自分のものとして世に公表して良いものか。そういった変な誇りが「作品集」というものを作らせないでいた。
そうもいってられなくなり恐る恐るポートフォリオを作る。
引きこもらず外に出たり多くのことに興味を持つことにより
技術より先に目が肥えてしまう。
目を養うために技術があるといっても過言ではないくらいだ。
ーもっと作れる
そう思いながら散らかったスキルを整理する。
SKILLS
Adobe XD / Adobe Illustrator / Adobe Photoshop / STUDIO / Adobe After Effects / 初級WEB解析士 / Design / Direction / Branding / 筆文字 / 墨絵
Career
デザイン会社勤務<デザイン制作一式> / 美容サロン卸インハウス<ECcube開発> / コスメメーカー<プロダクト開発> / 四国一宮大山祇神社勤務<博物館勤務>/
service
ブランディング / プロダクト開発 / デザイン制作一式 / 映像 / PR / WEB解析 / 素材制作 /
我ながらとっ散らかっていると思う。
「どれが本業ですか?」と聞かれるのだけれど
自分にとってはどれも本業だ。
もっと正確に言うならば、私は「作品」を作りたい。
その手段がアートでもプロダクト でもデザインでも
ビジネスだって良い。
そしてその作品が人に届くまでの流通も知りたい。
自分が作ったと言えるものを作りたい。
そして人に届くまでの過程が知りたい。
これを実現するために必要だった知識や技術が集まっただけだ。
あまり技術に固執してないのでとっ散らかったのかもしれない。それより目的達成の為にいかに自分で把握できているかのほうが大事だ。
そして技術よりもやはり眼を大事にしてきた。
私は私の仕事をする。
技術がある人は沢山変わりがいる。
でも私は私にしか出来ないことだけを突き詰めてやっていく。
そのためには絶対に眼がいるのだ。
私にしか見えてない閾値を開拓するのだ。
夏のはじまりに彷彿した
ちっぽけな誇りだが
育てれば
きっと立派な花になるだろう。
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