”何もしない”、ピクニックのススメ
この間、お友達が
「ピクニックをしよう!」
そう言って私を連れ出してくれた。
と、言っても私の家から2時間はかかる大阪万博記念公園。
友達には会いたかったけれど、正直行くまでが物凄く億劫だった。
ピクニックの準備も何もできなかったので、私はレジャーシートを持っていく係。
最寄駅にあるセブンイレブンで気持ち程度のピスタチオクッキーを買った。
万博公園の駅の前にあるファミリーマートで待ち合わせて、2人でポンポンと籠にお菓子を欲望のままに入れていった。
公園は平日なのもあって少し人が少ないように思えた。
コスモス畑が見たくて、その場所を目指していたはずが反対方向に歩いてきてしまっていたので、観覧車の見える広場でレジャーシートを広げることにした。
なんとお友達はサンドウィッチをたくさん朝から作って持ってきてくれていた。
量がかなりあったので3人分くらいのサンドウィッチを2人で食べた。
ファミチキもお菓子もたくさん、たくさん食べながら、私たちは途方もない話をしたり、時には黙り込んで青空を見上げたり、何もしなかったり、ただただ2人でいる時間を噛み締めて過ごした。
お友達はフィルムカメラの趣味があって、私のこともよく撮ってくれた。
彼女はカメラを構えてる瞬間が多すぎて、私は彼女の写真をあまり撮ってあげられなかった。それは家に帰ってきてから物凄く後悔した。
夕方になるにつれて風は冷たく私たちの頬を撫でるから、最後にコスモス畑を探して歩き回った。
同じような話を何度も何度も繰り返し、だけど話すのが尽きることがないように私たちは歩きながらもお喋りを続けた。
結局コスモス畑を見つけたのは公園の端っこで、日も傾いてきた頃だった。
また彼女はたくさん、たくさん写真を撮ってくれた。
撮りながら楽しそうに、嬉しそうに、「かわいい!」って何度も掛け声をかけてくれながらシャッターを切る彼女が、私はとても好きだ。
私ももっと素直に、彼女への「好きだな」「大切だな」と思う気持ちを表現できたらなあといつも思う。口下手な私はなかなか言えないけれど、お友達には感謝の気持ちでいっぱいなのだ。
行くまでと、帰るのがとても億劫で遠かったけれど、結果行ってよかったなと思える贅沢な時間だった。
手作りのお弁当なんかは持っていくのが大変かもしれないけれど、買ったものでも十分楽しめると思うから、大切な人とピクニックいかがでしょうか?
今年は暖冬との予報なのでまだ、まだ間に合うかも!笑
私は何にも準備してないけど、なんちゃってピクニックのススメでした。
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