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家庭内パンデミック。僕らの14日間戦争。

インフルエンザA型。侮ることなかれ。

これは私と長男(4歳)、次男(1歳)に降りかかった、いや、主に私だ。
私に降りかかった悲劇的な14日間をハイライトでお伝えしようと思う。

前置きになるが、下記の3つも含めて想像して欲しい。

①父親は繁忙期&出張で家の滞在時間は土日含めほぼなかった(=ワンオペパンデミック)
②我が家は予防接種をしていない(勿論いい効果も知っているがいくつかの理由により毎年しない)
③私は妊娠8ヶ月のけっこうな身重である


さて、では早速悲劇の14日間をご紹介しましょう・・・

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1日目

事の発端は1月9日(木)、保育園のお迎えを終え帰宅したころ長男が言った。「ママー、脚の骨が折れたみたい。顎も身体中全部の骨。痛い。」そして寒いと言ってうずくまり、体温を計ってみると38.5℃。

この時直感でインフルエンザだな、と。その週の頭に長男と同じクラスの女の子がインフルエンザを発症していたのだ。

急いで病院へ連れて行くことに。結果はインフルエンザA型。

帰宅後は薬を飲ませ早々に寝かしつけ、元気が有り余る次男もなんとか寝かしつけ、、、

夜中に長男は41℃を記録し、夜中何度も目覚め、トイレ、水飲みたい、熱い、と訴えてきた。(1,2時間おきぐらい)

そして時々訳わからない独り言をブツブツかまし、手をバタバタさせたり、プチ異常行動が見られた。きっと高熱のせい。ちょと怖い。

久しぶりの高熱で可愛そうなのだが、付きっきりの看病もこれまた久しぶりで、水枕やオデコに乗せる冷たいタオルを替えたり、すごく新鮮な気持ちだった。

2日目

この日はもともと午前中に妊婦検診の予定が入っていた為、仕事自体は午後からリモートワークの予定にしていた。

濃厚接触者ということで、弟も保育園に行けないため、仕方なく幼い兄弟は近くに住むジージ(私の父)に見てもらうことに。

ここで産婦人科の先生に何気なく「妊婦もインフルエンザの薬は飲めるんですか?」と聞いたところ、予防投与が出来るとのことで、リレンザを10日間分処方してもらえることに。自費負担で3,000円かかったけど、これで一安心!

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(画像:https://jp.gsk.com/media/936483/relenza-guide_201712.pdf)


と思ったのだが、世の中そんなにうまくはいかないのである。
私はこの時こんな呑気なツイートをしている。
これから起こる大変さを知る由もなく、、

 この日も長男の熱が39〜41℃の間をさまよい・・・
次第に夜中の看病も含め、私にも疲れが・・・

次男元気すぎ問題も頭を悩ませる種に。
そして寝ている長男に近づいては頭突きをしたり、布団を剥いだり、とにかく一緒に遊びたくてちょっかいを出すのだ。

4日目

長男、解熱!!やったー!
登園できるのは解熱後3日ということ。今日・明日・明後日でこの監禁生活も終わる!

長男の回復もあり、元気な怪獣たちと自宅監禁はそれはそれで大変なことに気付く。
家荒れ放題・・・


5日目

1月13日(月)三連休最終日。
火曜だけ会社休めば水曜日からは出勤できるし、三連休は潰れたけどのんびり出来たし、良かった良かった!

なんて思ってたら、
次男がなんだかホカホカしとる、、、

結果38.4℃。食欲も元気もあるし、あれ?と思ったけど、なんせ濃厚接触者の彼。病院へ行くことに。

はい、インフルエンザー。A型お揃いー。

あれだけ近くでツバを飛ばしあい、ヨダレを垂れ流し、クシャミ、咳を振りかけられ、、、同じモノをなぜか食べに行く。そりゃうつるよね。

幸いなことに熱はそこまで上がらず、比較的元気な次男。

しかし、また5日間は保育園へ行かないことが決定。しかも長男は元気、、次男もなぜか元気、、この2人と更に5日間自宅隔離、、?!

恐怖でしかない・・・

そして1日中家事・育児で私もさすがに体力の消耗が著しかった。

さらに仕事だって三連休を休むとは訳が違う。平日にやるべき予定はリストにたんまりあった。日中PCを開こうもんなら、奴らが割り込んできてキーボードをバンバンやるに決まってるんだ・・・

三連休の夜、私はとりあえず月曜日やるはずだったタスクを一通り終えて、相手がボールを持っている状態になるまでなんとか持っていった。

あとはスマホでslackやメールの返事を確認すれば滞ることはないだろう。そして日付が変わってから床に着いた。

6〜8日目

この3日間は長男・次男共に元気で、私だけヘトヘトな状況。
とある1日の出来事を詳細に書いておこうと思う。

25時:日付が変わり、日中開けないPCでの仕事を終えて私、就寝。

2時:長男、「漏れちゃった」と起きる。※寒いせいか最近よく漏らす
洋服を着替えさせ、シーツを洗濯機に放り込む。(干すのは明日でいいや)

4時:次男、突如大泣き。やはり本調子ではないのか。珍しく1時間ほど抱っこ。

7時:またしても長男お漏らし。2枚目のパジャマと、2枚目のシーツと、掛け布団を洗う。更に羽毛布団もやられた・・・こちらは手洗い。

8時:朝食。長男、牛乳を派手にこぼす。全部着替える。テーブルと床を掃除する。綺麗になった床にすかさず次男、パンクズを落としてくる。食事が終わり、掃除機をかける。

10時:キャッキャと暴れる2人の隙をついて、掃除・洗濯をこなす。

11時:お腹が空いたと言い始める。慌てて昼食の準備。案の定、こぼす&汚す。

12時:いったん次男が昼寝する。よしよし。長男にはスポンジボブを見せる。よしよし。

13時:長男「間に合わなかったよ〜」とまたズボンを濡らす。一旦何本目のズボンだろうか・・・。そして何故か長男よく寝ている次男を起こす。次男、起きた直後からハイテンション。暴れまくる。

14時:しばし遊びに付き合う。合間でメールやSlackをチェックする。

15時:おやつの時間。ソファーにジュース溢される。カバーを洗う。

16時:次男グズグズし始める。おんぶで寝かす。

17時:夕飯の準備始める。お風呂を洗う。今日は早く2人を寝かしつけたい・・・そして夜はゆっくりしたい。

18時:夕食。遊んでしまって中々終わらない。長男とバトルになる。大泣き。

19時:お風呂。次男、入浴後に脱走。「チッチ、チッチ」と言うので見てみると廊下に小さな水溜り。やられた。
歯磨きをして本を2冊読んで、寝かしつけ。流石に昼寝をしていない長男は程なく眠りにつく。次男、寝ない・・・。

21時:ようやく次男も電池切れ。寝てくれた。ほっ。

22時:咳き込む長男が、咳き込みすぎて嘔吐。本日洗い立てのシーツと布団カバーを再度洗う。

24時:次男、また夜泣き。お茶を飲ませて20分ほどで再度就寝。私も就寝。

9日目

悪寒がする・・・節々が痛い・・・まさか・・・
37.4℃だったけど、朝一、病院に行ってみる。病院では38.5℃に上昇。

はい、インフルA型ー。

そりゃそうだ。次男が舐めた自分の指を私の口に入れてきたり、鼻ほじった指を私の鼻の穴に突っ込んでくるんだもん。

しかし、子供というのは恐ろしいもので、母親がインフルエンザだろうと弱ってようと関係ない。

ジージにヘルプを出し、子供達と家の中で遊んでもらうことにしたのだが、布団で横になっている私に容赦無く乗りかかる。(16kg+9kg×加減を知らない勢い)
気付くと、私の上にはショベルカーやら木琴やらパンダのぬいぐるみやら、多種多様なおもちゃが盛り付けられている。

10日目〜14日目

もう、ここまでくるとご想像にお任せしたいのだが、元気な奴らと自宅隔離というのは非常にデンジャラスでエキサイティングだった。

そして家にいる時間が長い分、家も汚れ、食事の回数も増え、洗濯する物も増えた。

私はと言うと、運よく38℃台を超えることなく、2日目からは微熱程度で軽い症状で済み、不幸中の幸い。

15日目

解放!!!
念願の出社!念願の保育園!念願の外の世界!
待たせたな、人間界よ!!

登園途中に長男は「足がグニャグニャで動けない」と少し行くのを渋ったが、2人そろって久しぶりの保育園に笑顔でバイバイできた。
私は2週間ぶりの電車に乗って、幼児乳児との会話しかしてなかったせいか、若干の言語障害を抱えながら無事に社会復帰。

さらば、インフルエンザよ。
そう、我々は勝利したのだ。

この14日間で得たもの

さながら家庭内サバイバル(生きるか死ぬか)を味わった14日間ではあったのだが、得たものも大きかった。

飽きない遊びの工夫に頭を使う、例えば卵パックに折り紙でカラフルな卵を用意して、それを部屋中に隠して見つけるエッグハント。初級の迷路をひたすら落書き帳に書かされ、時々意地悪に鍵を見つけてからでないとゴール出来ないようにしたり(これが何故か大好評)、咳をしながらもクッキーを焼いたり(通称ウイルスクッキー)。

子供達のメンテナンス。長くなった爪を整えて、耳掃除をして、後頭部の毛玉をハサミで切ったり・・・それも丁寧に。

料理もそうだ。普段はパルシステム様頼みだが、副菜を用意し、栄養面や食べやすさを考えて食卓に並べた。
仕事後の夕食に海苔巻きを2人分作ってあげることなんてまずない。

そう、母と子供達2人は3人で(インフルにやられながらも)1日中同じ場所で過ごしたのだ。お互いの体温を感じられる距離で。

時には衝突し、喧嘩もするけど、穏やかで、ほっとする空間で、やっぱり怒るったりするけど、それでも彼らの成長を様々な角度から見つけることが出来た。(と同時に出来ないことも見えた)

ちょっとだけインフルにありがとう、と言いたい。

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後日談

1月最後の週に入ると、右耳の耳鳴りがひどくなり、耳鼻科へ。
結果はメニエール病の一種で「低音障害型感音難聴」。

医師に「最近大変なことなかった?仕事のストレスとか」と聞かれたが、思い当たる節はインフルによる14日間の隔離生活。

そう、仕事よりも育児・家事の方が私にとってはハードワークだったようだ。

世界中のお母さん、毎日お疲れ様です!!

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