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フレンドリー、そして愛

 サカナクションのアルバム「アダプト」より「フレンドリー」、そしてshowmoreの新曲「I」が同時に世に放たれる20220330、どうなっているんだ、なんていう日なんだろうか。

 未知の感染症禍を経て生み出された「フレンドリー」、世界情勢を受けて生み出された「I」、どちらも断絶から踏み出す楽曲であり、ひとつの美しい祈りだと思う。
 

フレンドリー - サカナクション

 物事について無数の視点と無数のアングルでつぶさに見ようとするとき、その世界はグラデーションになる。


I - showmore

 この世にかけがえなくやわらかい宝石があるとしたら、きっとそれはこんなふうだろう。

 すべては楽曲の中にある。美しい、だけでもう言葉なんてあっさりつまってしまう。
 地に足がついた、楽観でも譫言でも引用でもない祈りの具現化ってこういうことなんだろうな、など思うけれど感想など実際どうでもよくて、ただただすべては曲の中にある。

 わたしは、こういう楽曲が聴かれる世の中であってほしい。音楽は時代を映しながら普遍性を得る。
 

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」