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POP STAR,SHINING STAR

感染症の影響で撮影ままならぬ中、テレビ各局編成の方々は日々苦心されていることと思う。だがその中にあって、新旧織り交ぜて様々な楽曲を取り上げる音楽番組が増えているのはよいことだとも思う。

映像ライブラリの活用という苦肉の策だとしても、過去の良い思い出とともに在る楽曲を聴くことで気持ちが楽になった向きもあるのではないか。

今はもうこの世を去った作曲家の先生は、かつてこう言った。
「歌い込んだ、いちばん好きな歌が、いい表情を生むんだ」

楽曲とともに記憶があり、その人の歴史がある。
人の数だけ思いや解釈がある。
楽曲から放たれた光を浴びた受け手の思いが反射して、作り手をまた輝かせる。

時間を巻き戻したり、その先を描かせたりする五本の線と記号。声、丁寧につくられ奏でられる楽器。勿論、そこに理論もテクニックも存在する。
易々とそうは見せない自然さで。

音楽が力になることがあると、わたしは知っている。
それはやさしくて、とても強い。

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」