動かすところ/休むところ

　雨だからかどうも芳しくない。芳しくないならばゆるりと休む、これは鉄則。一日をのんびり過ごすことに決めた。
　そんなわけで、昨日仕込んだジャムとヨーグルトで朝から自分を甘やかす。トッピングは凍らせたブルーベリー。シャリっという食感が楽しい。

　皮まで食べられる葡萄。音楽好きにもってこいの名前、バラード。比較的新しい品種らしい。甘すぎず爽やかな味わい。
　マスカット系の葡萄が好きだ。赤や黒もいいけれど、爽やかな緑の葡萄には目がない。

　身体を休ませると頭がバランスを取ろうとするのか、色々なものを読み考える。
　ニュースや話題に触れると、必然的に他者の怒りも目に付く。全くもってもっともだなあと頷く反面、このまま排除が続けば断絶に繋がることも目に見えている。考える。

　より効率的で戦略的なムーブをとろうとすれば、一方で置いていかれる感情もある。表現によって零れ落ちるものの多さよ、今日も言葉は難しい。

　「葡萄は美味しい」たったこれだけのことにも、言葉にすれば反発はあるのだろう。よりやさしくあるために、自分の頭を動かしていたい。