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小野雄大band set、魂震える場所
下北沢BASEMENTBARにて昼から、小野雄大band set 初の東名阪ツアーのファイナル。爆散祭でその生歌に衝撃を受け、ライブへ。ギター1本でLIQUIDROOMをあたたかく震わせるあの歌が、どうしても聴きたかった。
東京公演はアロワナレコードも出演。
例によって早く着いてしまい、物販開始時間を伺ってからぶらりと買い物へ。あたかもまだ夏のような天気だ。秋のはずなのに。
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開場すぐ、300枚限定の新作CDとミニトートを購入。睡眠不足もあって、フロア前方の柱にもたれて体力を温存していた。そのまま最前列、ギター側で観ることに。
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アロワナレコード、良メロでどこかノスタルジックさが漂う中にほんのひとつまみ違和がある感じがいい。ライブははじめて観たけれど、良かった。繊細さと安定、そこに相反した揺らぎがある印象。
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そこはかとなく浮遊感とまるみを帯びた声のボーカルが、時に水が満ちていくように静かに、時にドアが開け放たれるように強く届く。アンサンブルもいい。ギター、音といい立ち姿といい華があるプレイヤーだなと思う。
ことラスト2曲がすこぶる良かった。これからも楽しみ。
小野雄大さんはしこたま浴びた。言葉はあまりよくないが、正しく言うならまたもや盛大にくらった・・・・・・。バンドセットに弾き語りを加えた構成、どちらも素敵だった。
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魂そのものが鳴っている、響かないはずがない。痺れた、あの人が音楽だ。音楽そのもの。
空気が震えて音として伝わる、目一杯感じられるようにびりびりと響いてはまっすぐ伝わってくるもの。アカペラではじまった「魂の夜明け」、心が鷲掴みにされる。
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バンドメンバーの表情が絶え間なくいい。誰もがその音楽、歌を愛していることをひしひしと感じる。交わされる目線、やさしい頷き、なんてピースフルなんだろう。
毎日には色々なことが起こるし、それはいいことばかりなんかじゃない。でも、この音楽がともにあるのは幸せなことだと思う。
──音楽ってもともと「楽」なんだよな。「越天楽」のように。音を楽しむから音楽などと言うけれど、心がたのしくなったりらくになったり、それがとてもとても大事なんだよな。ほんとうにそういうライブだった。暢楽だった。
音楽、やっぱりすごい。最高だ。ほわんほわんに癒やされる場所、素晴らしき時間に乾杯!
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」