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見送りながら、迎える

今年はパーティーを見送った。毎年恒例、が途絶えた。
ライブ参戦も見送った。短時間のイベントはちょこちょこ去年も見たけど、本格的な参戦復帰イヤーにしたかったのはあった。

コロナが影響して、生活をめぐる状況もかなり変わった。

思ったような年に全然ならなかった、2020。思ったとおりになった年なんてないけれど、当初の想像とはあまりにかけ離れていたように思う。

他者との距離感も変わった。近づくことが持て囃されていたのに、離れることが賞賛される世の中になった。

これらはみんな物理的な話だ。

いまは家にいること、おとなしくしていることを社会的に要請されているけれど、これは大きな病気の療養と相似。とてもよく似ている。

過去の病気療養中、わたしが生を全然楽しめていなかったかといえば、そうでもない。やっぱり、なんだかんだ工夫して生きていた。
むしろあの時よりは自由かもしれない。

違うのは、先が見えないこと。それから、期間が長い。これは多くの人にとって、ちょっと心にくると思う。

どうか、心を大切に。
物理的な距離が広がったままの分、精神的な距離まで離れてしまわないように、好きなひとやものと気持ちで繋がっていよう。

もし万が一の場合は体力に不安もあるし、今も通院中の身。ライブ参戦は見送ったけれど、配信ライブはめちゃくちゃ見た。年末もまた見る。つくづく、便利な世の中になったと思う。
方向性は色々あるけれど、今日も「出来る限りの安全」を探して頑張っている人たちがいる。心を寄せる、目を向けて耳を傾ける。
 
 

なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」