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離れて祈る
今日はなんとも怠い一日だった。寒くなってきたからだろうか。
無理せずベッドの中でこれを書いている。
大阪府の医療危機にまつわるニュース記事を読んだ。
いちサバイバーとして、恐ろしいことだと思う。AYA世代がん専門病棟が閉鎖になって、そのリソースが新型感染症に割かれる。しかも既に他の科でも閉鎖になっているという。
理屈はわからないではないが、そのためにどれだけの人が不安な日々を過ごしているだろう。もし治療の遅延が起きたならば、おそらくとてもつらい思いをなさるのではないか。
病気に罹ってしまうのは仕方ないこと。個人でどんなに対策をしていても、病院内ですらクラスターが起きている現状では防ぎきれるわけもない。
一層の注意を払うことと、完璧であることはイコールではないのだ。
病棟のリソースを譲ってもらう側の方々も、もしかしたら心苦しいお気持ちを抱えているかもしれない。
そう思うと、心が痛い。
大阪では、医師会看護専門学校が補助金の削減や打ち切りにあい、そのために看護師の減少があったとの言葉もSNSには躍っていた。
ただ医師会のホームページにある記載を読むと、大学の看護学部設立による影響や受験者の減少も原因とある。
何がどうなって今の状況なのか、関東住まいの門外漢にはわかりようもない。
ただひとつ言えるのは、その時点では誰も今の状況を正確に予測出来なかっただろうということだけだ。つくづく、公的な事業は先々の有事を見据えて計画することが大事なのだと感じる。
病気を抱えて日々と向き合うだけでも、充分にしんどい。いま病床にある方々のお気持ちはいかばかりか。対応する医療従事者の方々も、想像を絶するしんどさだろうと思う。
抱えた病の名にかかわらず、どうかみんな早くよくなりますように。奔走する方々が、報われますように。
なつめ がんサバイバー。2018年に手術。 複数の病を持つ患者の家族でもあり いわば「兼業患者」