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影に向き合い、抱きしめ、手放す

はじめまして。
『罪悪感をなくして心のフットワークをよくする処方箋』の担当編集です。この本のタイトルを見て、気になった人もいるかと思います。

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ここでは、大嶋先生がこの本で書いている内容を、ちょっと紹介します。

・いつも自分を責めている
・やりたいことができない
・自分の発言を後悔する
・仲間に入れない
・生きている価値がないと思う
・生きているのが苦しい

こんな感情を抱えていて、つらいと感じることはないでしょうか。
こうした負の感情は、次のような、自分を責める心のしくみを源にしています。

・いい子を演じてしまう 
・いい子を義務づけられた
・貧乏や親の苦労は自分のせい
・宗教的なバックグラウンド
・親や人の愛が感じられない

自分を責める考えはしだいに、罪悪感となっていきます。
罪悪感は、さらにこんな形で行動に現れるようになります。

・人に媚を売る 

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・ふてくされる
・相手を責めたくなる
・一人反省会

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・嘘をついてしまう


負の感情から解放されるために、大嶋先生は、

「言葉」の処方箋
「考え方」の処方箋
「行動」の処方箋

を提唱しています。
きっと、参考になると思います。

罪悪感から自由になると、自分として生きられるようになります。
たとえば

・人間関係がラクになる

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・仕事が楽しくなる
・人と一緒にいられる

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・コントロールできないものが減っていく
・しがらみから解放される
・気持ちが生まれ変わる

いかがでしょうか。

わたしは、この本(の原稿)を読んでいて、アーシュラ・K・ル=グウィンという人が書いた『影との戦い』(ゲド戦記I)という本を思い出しました。

天才とうたわれた少年魔法使いのゲドは、ライバルに見栄をはるために、禁じられた魔術を使って、死者の国から影を呼び出してしまいます。

ゲドは自分が呼び出した、その影に追われます。影には魔法はきかず、ゲドの体を乗っ取ろうと迫ってくるのです。ゲドは、逃げ続け、さまよい、疲れ果ててしまいます。

とうとう、昔は苦手だった師匠の魔法使いのところに行き、教えをこいます。師匠はいいます「影と向き合え」と。

「そうじゃ。もしも、このまま、先へ先へと逃げて行けば、どこにいっても危険と災いがそなたを待ち受けておるじゃろう。そなたをかり立てているのは向こうじゃからの。今は、向こうがそなたの行く道を決めておる。だがな、これからはそなたが決めなくてはならぬ。そなたを追ってきたものを、今度はそなたが追跡するのじゃ。」p195『影との戦い』岩波書店1976年

それまでは、影から逃げ続けていたゲドは、影と対峙します。すると影が逃げだすではありませんか。それからは、ゲドが影を追い続けます。
ゲドは気がつきます。影は、背を向け逃げる者にしか力を発揮できないのだと。

そして、ゲドは親友とともに影を追いつめ、ついに・・・

この影は、誰もが持つ負の心を表しているといわれます。
罪悪感は、まさに負の心そのものです。

自分の中に、負の心、罪悪感があることを認めることは簡単なことではありません。

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しかし、その存在を認めて、見つめて、向き合い、抱きしめ、手放せば、きっと心のフットワークがよくなって、自由になれます。

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ぜひ、本書に書かれている処方箋を実践して、自分の中の罪悪感を解放してあげてください。

『罪悪感をなくして心のフットワークをよくする処方箋』
大嶋信頼=著 ナツメ社
https://www.natsume.co.jp/books/15302




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