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「クラウドサイン」が世の中を変える時。 ークラウドサインのマーケティング

こんにちは、クラウドサインのマーケティングをやっているなつめ(natsume_1231です。
またまた久しぶりになってしまった筆不精。夏が終わる直前に何としても書きたい(書かねば!)と思っていたことを_φ(・_・

「紙とハンコの契約書」から「クラウドサイン」へ。
そんなメッセージを日々発信しているのですが、日本の法律・業法でどうしても「紙とハンコの契約書」でなければならないシーンがいくつかあるんです。その代表格が「賃貸借契約」。引越し経験がある方であれば1度はこの契約に対してPainを感じた経験があるのではないのでしょうか?

厳密に言うと「賃貸借契約」自体の電子化はOKなんです。
が、その前後で発生する35条書面(いわゆる重要事項説明のことで、宅地建物取引士によって貸し出す部屋についての事前説明が義務付けられている)と37条書面(借りる部屋の条件についてきちんと説明をしました&受けましたの同意書面。賃貸借契約とまるめられることが多い)が宅建業法において「書面での交付」が義務付けられているのです。だから結果、部屋を借りるときにはハンコを持ってわざわざ不動産会社に行って契約しなければならないという事情になっているんですよね。

借主からすると、部屋を決めた数日後にわざわざ契約のために休みを取らなければいけない(入居申込後、入居審査が発生するので本契約は数日後)。不動産会社のスタッフだって、そのためにわざわざ再来店の時間調整と準備をしなければならない手間。「紙とハンコの契約書」が義務化されているがゆえに、双方にとって実に非効率な状況が発生しているのがこの不動産契約の妙なのです。


しかしここに朗報!
今年10月から「重要事項説明等の書面電子化の社会実験」が開始されると国土交通省より発表されたんです。つまり、35条書面、37条書面に関しても電子対応ができるようにしていこうよという国の取り組み。
これによって、これまで不動産会社に「内見」と「契約」の2回行っていたのが、「内見」の1回で済むことになるんです。「契約」に関しては、会社のお昼休憩中にスマホを見ながら契約内容をオンライン会議で確認しあって、問題なければクラウドサインで契約締結。2年保管(地域によって異なります)の賃貸借契約だってクラウドサインであれば、どこ行った!?事件は発生しません🙅‍♀️
便利でしかないですよね〜。

と、前書きが長くなりましたが、この出来事はクラウドサインにとって本当に大きな出来事で、年間何百万件と締結される身近な契約書がクラウドサインになるかもしれないんです。

会社の中で日々の契約業務(申込書、受発注書、NDA などなど)に携わっていたとしても、やっぱり人の感情として自分ごと化される契約ってプライベートで関わる瞬間だと思うんです。そういった意味でもこの賃貸借契約には世の中を変える力があると思っていて、クラウドサインが不動産業界へのマーケティング強化をしている理由です。


クラウドサインが後発の業界

電子契約市場No.1シェアのクラウドサインですが、この不動産業界においてはすでに先行サービスが多く存在しており業界での認知は3番手、4番手の立場でした。相見積もりの土台に乗るためにも、社会実験が始まるまでに、最低でも3番手、その先2番手・1番手の認知を狙っていく必要があったんです。

今回の社会実験がいよいよ始まるかもしれないとなった半年前。そこからいろんな施策に取り組んできました。

●業界専門新聞『全国賃貸住宅新聞』への継続的な広告出稿

WEBよりも業界新聞が有効。この法則が成り立つのも不動産業界独特のアプローチ方法です。

●業界新聞&メディアへの積極的な広報活動

いろんな記者さんと会話する、ちょっとしたリリースごとでも直接ご案内する。こんな地道なコニュニケーションをひたすら。

●不動産店舗へノベルティの配布

「電子契約つかえます」のぼり・店頭ステッカー・卓上POPを制作 。「良い物件を不動産メディアに掲載すること」が店舗集客の鉄板だったのが、電子契約というアイテムをGETする方が大きな店舗集客メリットになる未来を予測して。

そして、設置箇所が増えることで自然とクラウドサインの露出も増えていくという施策でもあります。

●賃貸住宅フェアへの出展

「うちはまだまだ電子化は…」という反応から「うちも電子化検討しなければ!」という風向きの変化を肌で感じました。こうやってお客様と直接会話する時間を大切にしています。

●不動産業界の各種協会への加入、連携

クラウドサイン単体よりもチームでスクラム組んで業界を変えていきたいな、そのメンバーの一員でありたいなと。

●業界向け経営セミナー開催

来週開催!(参加申込受付中!)ハウスコムの田村社長に登壇いただけるなんて本当に光栄です。


「時代の変化の波に乗り遅れないように、今から地道な種まきをする。いつか来るその時の第一想起になるように。」を心がけてマーケティング活動をしています。

「紙とハンコの契約書」が多く発生している場所においては、WEBでのアプローチが効きません。メルマガよりDMやFAX、WEBニュースより新聞や雑誌の方が有効。IT業界にいると「時代遅れすぎでしょう!?」なんて言いたくなるかもしれませんが、対峙するのはそれが当たり前の環境であり、それをどう理解をして目線を合わせていけるかがマーケターとして問われるところだなと改めて思っています。


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実は私、前職 某大手不動産会社でマーケティングをやっていたんです。業界内にいたからできなかったマーケティングが、外に出たらこなにもできることが増えるんだな、なんて思う今日この頃。

でも、全く違う世界に飛び込んだつもりなのに、まさかクラウドサインでものぼりやPOPを作ることになるとは思いませんでした。笑

人生ってこうやって繋がっていくんですね〜


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