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ひさびさのあれこれ その1-帰国

先月末に帰国しました。18ヵ月ぶりです。この間あれこれの雑用に追われてクタクタに疲れ果て、更新もできずに来てしまいましたが、今は松本から名古屋に移動しています。

この掘っ立て小屋が検査場
タイへ出稼ぎに行く人たちが数人

まずは、先月27日、シェムリアップでPCR検査を受け、翌日陰性証明を受け取り、翌々日朝6時起床、バスでプノンペンに向かいました。フライトはその翌日午前0時半で、空港には午後10時に到着してチェックイン。マニラ経由だったので、乗客はほとんどがフィリピン人で、あとは日本まで働きに行くカンボジア人技能実習生。日本人は私ひとり。

プノンペンは相変わらずこんな感じ。絶対に運転したくない!
中国人乗客はだいたいこんな完全武装

今回はLCCではなく、フィリピン航空だったのですが、午前2時頃に飲み物のカートが廻って来て、よく見ると赤ワインが並んでいるではありませんか‼最近は、LCCの飲み物はもちろん水すら有料、LCCじゃなくてもエコノミークラスではビール以外のアルコールを見なくなったのですが、おお‼フィリピン航空は太っ腹。なんと、私は1年8カ月ぶりにワインを口にしたのです。その後アルミパックに入った“夕食”が出ました。朝からほとんど何も食べていなかったので、ガツガツ食べきりましたが、これがなんと、チキン‼つまり、私は1年8カ月ぶりに肉を食べたのです(最後に食べたのはやはり機内食だった)。ココナッツ味にスパイスがきいてとてもおいしかったです(私は菜食主義者でもヴィーガンでもありません)。

乗客はぐっと少なく、私の隣に誰もいないし、眠りたかったのですが疲れすぎて眠れず、4時間ほどでマニラ到着。この時点でほぼ24時間近く寝ていないわけで頭がボンヤリ、、、成田行きのトランジットを3時間待つ間にウトウトし出して、構内アナウンスで名前が呼ばれ、ハッ!と撥ね起きあわてて飛び乗って“マニラ孤老”になることをまぬがれました。

機内では、またしてもワインとチキンが出て、これも完食しました。

成田到着が13:10。これからが大変でした。例の、莫大な国費をかけて作られたCOCOA(新型コロナウィルス接触確認アプリ)というやつです。これのインストールに時間がかかると聞いていたので、私はすでにシェムリアップでインストールし個人情報など入力していました。厚労省のサイトに、入国審査に最長5時間ほどみてくれと書いてあったからです。深夜到着便だと、外に出るのが午前2時3時を過ぎるのですが、その場合は自己責任で何とかしてくれとも書いてありました。

このCOCOAのインストールにものすごく時間がかかり、そのために50個くらいのパイプ椅子がズラリと並び、個人情報が多いので1対1で各自のスマホに入れてもらうという状況になっていたのです。それでそのヘルプをしている多くの若者が、インド、パキスタン、ネパールから来ている留学生と聞いて、なるほどと納得しました。インド系の若者はほんとうにITに強いです。

待機用のパイプ椅子はAからZまで

私はすでにインストール済なのでどんどん先に進み、抗原検査の唾液を提出してひとまず終了。C-20という番号札をもらって、結果を待ちました。200人くらいいた乗客の最先端列に並べたわけです。並べられたパイプ椅子の数を見てみると、混雑時にはおそらく2000人くらいが列を成すわけで、そりゃ5時間かかるでしょう。

ところが、待機所に行ってからトイレに行き、戻って来るとすぐに私の番号が呼ばれたのです。私の前には、他のフライトの乗客など100人ほどが並んでいました。まさかっ!これはっ、陽性???と焦りました。

私がなぜこんなに飛び級で速かったのかはわかりませんが、とにかく無事に陰性で、それからが普段通りの出国検査と荷物検査です。

ところがここで予期せぬことが起こり、構内をぐるぐる廻っていたビーグル犬が、私の荷物の前でピタリと停止したのです。ここ数年来スーツケースなど開けられたことがない私は、ここですべての荷物をチェックされました。乾燥ローゼルを大量に持っていたので、おそらくはそれを大麻と勘違いしたに違いありません。

そういえば、昔中国に入国するとき天津港で、乾燥した紫蘇の葉っぱを大麻と間違えられて、問答無用で取り上げられたことがありました。その頃はまだ中国語が話せず、必死に英語で抗議してもガン無視でした。

けっきょく大麻の疑惑は晴れましたが、山梨で農業をやっている友人のために持ってきた、2キロほどのカンボジア米が廃棄処分となってしまいました。生の米は申請と検査が必要なんだそうですが、知りませんでした。

最後のハプニングも含めて、外に出るまで2時間という速さで成田を出て、それから24時間以内に待機場所まで移動しなければならない(公共交通機関を使う場合)のですが、それには悠々間に合って、松本の待機場所(土蔵)に無事帰還できたのです。

その後3日間ほど、COCOAから不定時に連絡が来て、背景に家具などを入れて、待機場所を特定できる写真を返送するのですが、これはもう何とでもなるので、けっきょくはあまり守られてないようです。インストールが複雑なくせに、実際には使い勝手が悪く、何のために作られたアプリなのかさっぱりわかりません。私は、5日まで自宅待機のはずでしたが、その後連絡も入らなくなり、食料の買い出しにも行かざるを得ず、何となくそのままダラダラと終了してしまいました。

アベノマスクはいうまでもなく、億単位の持続化給付金詐欺といい、閑古鳥鳴く臨時医療施設といい、ほんとうに、ずさんなコロナ対策のために次から次へと国民の税金がまさに湯水のように流れ出しているです。今回ほど税金の行方について考えさせられたことはありませんでした。

ひさびさに見た緑色のかえる

*続きはまた。あまり長く更新しないと生死不明?と心配して下さる方もいらっしゃると思うので、取り急ぎ。無事に生存しております。

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