LOST JUDGMENT 海藤正治の事件簿
あけましておめでとうございます。
夏目藤村です。
元旦からコロナ陽性になったので正月はずっと引きこもってました。
3が日越えた辺りからゲームやれるぐらいには回復したのでSteam版LOST JUDGMENTをクリアして、その流れで海藤正治の事件簿もプレイしました。
LOST JUDGEMENTじゃなくてLOST JUDGMENTなんですね。
発売して1年以上経って初めて気付きました。
ボタン表記に関してはPS4版準拠です。
概要
文字通り海藤正治が主人公シナリオです。
プレイ時間は6~7時間程度。
時間軸はLOST JUDGMENT本編後、操作できるエリアは神室町のみ。
DLCながらボリュームもありますので、シリーズが好きな方もちろん、単体でも独立したお話にはなっていますので、LOST JUDGMENTだけしかプレイしていない方でも買って損はないと思います。
サイドケースやユースドラマは残念ながら無し。ター坊で楽しんで下さい。
プレイヤーキャラとしての海藤
ラッシュと堂島の龍を削った0及び極の桐生ちゃんです。
これだけだとあんまりなのでちょっと解説。
・カチコミ
単体向けのスタンダードなバトルスタイル。
モーションに関しては桐生ちゃんのチンピラスタイルとほぼ同一です。
スウェーは連続入力すると3回目でドッジロールするのでちょっと重量級キャラ感が出てます。
また、ジャストガードとスーパーアーマーがあるのでディフェンス面も強化されてます。
EXブーストで△x4を押したらバウンドするのでそこからラッシュコンボが2回ぐらいループで入ります。
スタイルチェンジで硬直をキャンセルすれば更に2回ぐらい入ります。
鉄拳めいてますが、浮き方やメーカー的にはVF5っぽい気はします。
・テッパン
複数の敵を一気に攻撃できるバトルスタイル。
モーションはもちろん、ガードもラッシュコンボ中にアイテム拾うのもまんま壊し屋。
ター坊が使う同じコンセプトの円舞より使い勝手がいいです。
0の頃から抱えている強力故に単調になり過ぎる問題は据え置きですが、寄り道ののないDLCシナリオでテンポ良く行くには強すぎるぐらいが丁度いいのかもしれません。
桐生ちゃんの壊し屋と比較するとチャージ攻撃が出来なくなったり多少は弱体化されています。
ドラゴンエンジンで壊し屋プレイが出来るのはこのDLCが初めてだったりします。
下記よりネタバレがあるので避けたい方はクリア後に読まれることをおすすめします。
作品全体の方向性
LOST JUDGEMNTはリーガルサスペンスアクションというジャンルですが、シリーズでリーガル要素を担うター坊が源田先生と出張中のため、リーガル要素がありません。
なぜかさおりさんもいないので、今回の法曹関係者は星野くん一人です。
海藤さんも勘が鋭く、裏社会の解説役をする役割があるので決して頭の悪い人間ではないのですが、司法に関しては一般人と同等なので流石に法に切り込むほど知的なキャラクター性ではないので仕方のないことだと思います。
選択肢でバカみたいな推理を提示しても全然違和感がありませんが。
ジャッジシリーズといえば法や社会の闇などに切り込んだシナリオ、一枚岩ではいかない複雑な敵対勢力など難解な話が展開されますが、今回の内容は探偵業としての側面が強く、勧善懲悪に則ったシナリオです。
司法が絡まない八神探偵事務所の業務を大きいスケールで描くとこうなるのかなと思います。
短いので大きいスケールと言うのは語弊があるかもしれませんが、今作は黒幕の手による一般人の殺害数が龍が如く含めシリーズ最多なので小さいとは言えません。
そして、今作は龍が如くとの共通点があまりにも多いです。
今回はここを重点的に書いていきたいと思います。
主人公が元東城会系組織構成員
裏社会の解説役と服装のおかげで忘れることはないのですが、海藤さんは東城会系組織松金組に所属していた経歴のある探偵です。
桐生ちゃんも記述するのが辟易とするぐらい複雑な経歴ですが、東城会直系堂島組内風間組に所属していた経歴があります。
この二人が基軸となり共通点が浮き彫りになっていきます。
ヒロインが消息不明となり記憶喪失になった上、夫から命を狙われる
今作の重要なキーパーソンである貞元 美希子(旧姓:夏目)ですが、実業家としての地位を確立され始めた夫の貞本 響也が半グレ集団である紅蓮会とやり取りしているメールを見てしまったがため襲撃され、口封じのため自殺の名所である千葉の山奥にある滝壺に落とされます。
命からがら生きていましたが記憶を失ってしまい、近親者から消息を断つことになります。
龍が如くの澤村 由美も東城会で直系組織になるほどの実績とカリスマを誇る堂島 宗兵に拉致され、救出される際になんやかんやあったショックで記憶を喪失して失踪。
その後、心の隙間に入り込んだ神宮 京平と籍を入れる前に一人娘である澤村 遥をもうけますが、神宮に総理の娘との縁談が舞い込んだため、神宮は邪魔になった由美と遥を始末しようとします。
どっちも人間の屑だということは変わりないのですが、個人的には神宮のほうが動機が弱過ぎる上、短絡的だなと思います。
消息を絶った女性の子どもと行動を共にする
桐生ちゃんは後に発覚することですが、由美の娘である遥と行動を共にします。
海藤さんも美希子の息子である准と行動を共にします。
准は正義感が強く、喧嘩っ早い性格なため戦闘に発展するようなトラブルをよく引き起こしますが、遥は向こう見ずな行動をしてトラブルを引き起こすようなことはしません。この時はまだ。
二人の男が一人の女性をめぐり、その子どもの眼前で拳を交える最終決戦
桐生は修羅となった錦山から由美と遥を守るため、錦山は桐生から由美を奪い返し己の尊厳を取り戻すため拳を交えます。
一方、海藤正治の事件簿も二人の男が拳を交え、勝ったほうが美希子と結婚するという近年稀に見る王道過ぎる展開です。
ジャッジシリーズ初の早脱ぎをここで見せます。
非好戦的な白樺先生がジャッジシリーズ初の早脱ぎを見せるラスボスになる展開を誰が予想出来たでしょうか。
筋肉もグラフィックが進化したせいかシリーズ屈指のカットが入ってるように見えます。
白樺先生はここに至るまで戦闘には一切参加せず、役割も補助や情報提供がメインです。
イベントでの白樺先生の戦闘描写は飛び蹴り一発です。
一応白樺邸の居間にダンベルが置いてあるという地味過ぎる伏線は張ってます。
また、悪人ではない二人が晴天の下で愛を証明するために戦うという展開は龍が如くシリーズを通してもありません。
非常に爽やかな展開ではあるのですが、初回は白樺先生のインパクトが強すぎて意識出来ませんでした。
余談ではありますが、0との共通点もあって白樺先生のモーションが渋澤と同じなところと小西克幸が声をあててるキャラが外道なところです。
終わりに
思いつく限りと致しましてはこんなところでしょうか。
LOST JUDGMENT本編のストーリーはどんなスタンスで感想を書いても人間関係に影響を及ぼしそうなデリケート内容でしたが、それに反してDLCは敵の役割が非常にわかりやすく、プレイ後もしこりは残りませんでした。
ジャッジシリーズの世界観でわかりやすい勧善懲悪を描き、男同士の泥臭い熱苦しい戦いを出せたのは海藤さんが主人公ならではだと思います。
黒幕である貞本響也もシリーズ屈指の外道なので、倒したときは本編では成すことが出来なかったカタルシスを得られることが出来ました。
響ちゃんは悪役としてかなり好きなキャラなのでもう少し長いスパンの話で見たかったなと思いました。
このリーガルサスペンスアクション見せてくれよ