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生後6か月のきみ

「そういえばさ、お姉ちゃん、保育園見学とか行ってる? そろそろ来年度の申込時期じゃない? 何個か行っといた方がいいよ。園によって雰囲気とか全然違うから」

ある日、先輩ママである妹にそう言われハッとした。私は、来年の4月には職場復帰の予定なのである。

妹と話した翌日、私は早速市役所へ行き、保育所について色々と教えてもらった(『保育所』というのが正式だとその時知った)。来年4月入園の申込は、11月下旬の数日間だけ受付ているとのこと。9月なう。意外と時間がない。

その翌日から、自宅から通えそうな保育所へ連絡し、見学に行った。見学したのは認可3園、認証2園。その後、市内の保育所が一斉に集まる合同展示会にも行って話を聞いた。全て息子連れ。今考えると、この頃、場所見知りがピークで、一番大人しかった気がする。

私たち夫婦が保育所を選ぶ基準は、自宅から通えて、特に偏った考え方でなければいい、くらいのものだった。
結果として私が見学して納得のいった、家から一番近所の認可園を第一希望として申込んだ。でも、そこに決める前に色々見学して良かった。それぞれに特徴があり、ルールも違うし、何より雰囲気と実情は保育所サイトだけではわからない。
認可保育所の選考結果が出る前に、隣市の認証保育所も押さえておくことにしたのは、見学に行ったからこそだったと思う。

--幼い息子を預けて、職場復帰する。

保育所見学を始めた当初、そのことに対し疑問を感じなくもなかった。私がいないと(リアルに)生きていけない、いたいけな息子を預けてまで今の仕事をしたいのか? 会社員である限り、私がいなくて回らない仕事なんてない。でも、共働きのが生活にゆとりはできる……。

そんな中、最後に見学に行った保育所で見た子ども達の様子が妙に私の心を捉えた。

彼らは一生懸命色紙を切っていた。きちんと椅子に座り、とても真面目に取り組んでいた。
こんな赤ちゃんに毛が生えたくらいの子が、こんなことができるんだ! ……なんだかすごく感動した。

そして、保育所のカリキュラムを見て思った。

「私じゃこんなに色んなこと教えらんない」

私は改めて息子を保育所に預けようと思った。……ちょっと消極的な理由だけど。

息子が生まれてから半年。私も母親になって半年。

仕事のことは、復帰してみてから考えよう。母親業は始まったばかりで、試行錯誤を繰り返し、うちに合った形にしていけばいい。うちは夫がフリーランスで仕事をしているので、夫に何かあれば私が大黒柱になる時もあるかも知れない。

物事が起こる前から色々考えてしまう私だけれど、常に家族が幸せと感じられるよう、夫婦で話し合ってベストな選択をしていこう。そこだけはブレないぞ。

6か月の終わり、ハイハイもままならない息子は、つかまり立ちを始めていた……!

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