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私が子宮頸がんになった話 vol.14 看護師とのコミュニケーション

今日は、話題を変えてとのコミュニケーションについて書いてみたい。

私は人とコミュニケーションを取るのが上手な方ではない。自分の言いたいことや思っていることを、その場で上手に説明するのが苦手だ。その点、文章は時間をかけて頭を整理しながら書けるので良い。

ちょっとした風邪で病院にかかるのであれば、多少会話が上手くいかなくても、診察で出ている症状をもとに薬を処方してもらうぐらいなのでまだマシだが、今回は入院期間が1週間。当たり前だが毎日看護師とやり取りし、担当の医師と話さなければならない。4人部屋を選んだため、他の人にも看護師や医師との会話が聞こえてしまっているだろうことは、お互い様な感じでそこまで気にならなかったが(それが気になる場合は絶対個室をオススメする)、前回入院したとき、手術当日の禁食の時間に間違えてお菓子をつまんでしまった前科があったので(少量だったため手術は受けられた)会話の行き違いや聞き間違いが起こらないようにと気を張っていた。

看護師は朝晩で担当が変わり、同じ人に会えるのが2日に1度くらい。私の対応をしながらも頻繁に携帯が鳴っている(ナースコール?)ところを見ると皆お忙しそう。病気で入院しているのに「あまり看護師さんの手を煩わせないようにしよう」と思いながら過ごしていた。しかし、あまりに遠慮して過ごすと失敗する。
たとえば、自分でトイレに行った後、看護師が次に自分のもとに訪ねてくるタイミングで残尿確認をお願いしようと待っていたら時間が思いの外経ってしまい、次の尿が溜まって残尿が正確に量れず注意されてしまったり、ナースコールを押すのをためらってトイレの帰りにナースセンターに寄り、その日に担当してもらっていた方が戻ってくるのを待って残尿確認をお願いしていたら、ナースコールで知らせて欲しいと言われてしまったり。

前回の入院時には、同室に、長く入院されているであろう年配の方が遠慮せずにナースコールを使い、看護師にどこそこが痛い、あれが切れたから買ってきて欲しいと伝えていた。必要があればこのように伝えることは通常だ。しかし、いざ自分でやろうと思うとなかなかできなかった。それは、今思えば、患者ではあるが、しっかりしているところを見せたいという自分の変なプライドだった。お金を払って医療サービスを受けてはいるが、お客様扱いされて当然という態度ではなく、人として対等に自然にふるまいたいと考えていて、それを変に意識しすぎてなかなかプロの胸に「お任せします!」飛び込めていなかったことに今になって気づく。

ちょいちょい失敗した入院中の出来事は、その都度「次から気をつけよう〜」と修正していけたので、入院中のコミュニケーションのもやもやを抱えたまま退院するほどではなかったが、これは是非今後に活かしていきたい。もう入院はしたくないけれど。

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