今年の前半の株式市場の行方
明けまして、おめでとうございます。
今年も、何卒宜しくお願い致します。
と、かなり、遅いブログの更新となってしまいました。。
年末年始は、ベトナムに行き、
ゆっくり過ごしていたのですが、
年明け早々に、能登半島で大規模な地震が発生したとのことで、
泊っているホテルでNHKをずっと見ていました。
さらには、翌日に羽田空港で衝突事故も発生し、
とんでもない1年のスタートとなりました。
まずは、能登地方の地震により犠牲となられた方々に
心よりお悔み申し上げるとともに、
被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
また羽田空港における航空機衝突事故によって
お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げます。
そしてネガティブなニュースは日本だけではなく、
中東でも、年末年始に米軍がフーシ派のボートを攻撃、
それに対してイランが紅海に軍艦を派遣する等、
さらなる中東情勢の悪化が広がることになりました。
このような状況の中で、
相場の話をするのも気が引けますが、
投資家は世界でどんなことであっても、
やはり相場を見続ける必要があり、
相場のことを書いていきたいと思います。
今回は、今年前半の株式市場の行方について書いていきます。
まず、能登半島で地震があって影響で、
すぐに思い浮かんだのが、
東日本大震災の時の相場ですが、
為替市場では、円買いになり、
1ドル70円台にまで突入しました。
今回も円買いになるかと思っていたら、
逆に年明けの相場では円売りになり、
少し違和感を覚えました。
もちろん、地震の影響だけではなく、
アメリカの長期金利の上昇、
日銀の政策修正の思惑の後退等もあったと思いますが、
地震による円買いはほぼ見られませんでした。
有事の円買い、という言葉があり、
戦争や災害等が遭った時は、
円がよく買われたりしたものですが、
最近では、ほぼこの方程式は成り立っていないように思います。
そして株式市場では、
やはりコンテナ運賃の急上昇ということもあり、
大発会では、海運株が大きく上昇しました。
他にはやはり新NISAの資金が入ってきたからなのか、
大発会前場は全体的に大きく売られてスタートしたものの、
バリュー株中心に後場から大きく反発した相場となりました。
また自民党議員の裏金問題も、
通常国会が始まるまでが勝負という面もあり、
日銀が直近で政策修正に動くことも無さそうです。
これらのことを考えると、
原油価格の下落は一旦止まり、
再度上昇する可能性の方が高い、
また円買いも一旦止まり、
再度円売りになる可能性が高い、
新NISAの資金流入で、バリュー株、
輸出関連企業等に追い風となるような相場になりそうです。
さらには、昨年までバリュー株で稼いだ投資家の一旦の利益確定売りも
昨年末辺りで入っていることから、
これらの資金が次はグロース株にも一部入ってきそうです。
グロース株は、全体的にバリューな状態になっているので、
バリュー株がある程度上昇してしまっている今、
元々バリュー株投資をしている人は、
安くなったグロース株に目が向くのは自然な流れかと思います。
さて、次に米国株を見ていきましょう。
アメリカでは、今年から利下げが始まることがコンセンサスになっており、
そして既にそれはある程度は相場に織り込まれている状態です。
まず直近のFOMCは、
1月30~31日
です。
昨年3月に地銀の破綻等があり、
それを救済する為に、
FRBはBTFPという救済策を1年間という期限付きで行っています。
BTFPの借入残高が昨年末の時点で、
約18兆円となっています。
そしてBTFPの期限が、3月11日です。
BTFPの辞め方にもよりますが、
地銀等は、これまで借りてきたお金を返さないといけなくなりますので、
BTFPによって得たお金を元に
これまで株式や債券等に投資をしてきましたが、
これを換金化する動きが出てくるはずです。
ですので、3月辺りは一旦米国株市場としては
ネガティブになることが予想されます。
ただ3月になって、いきなり株式市場が下落するのではなく、
FRBが何かしらで、このBTFPの辞め方のアナウンスがあるはずです。
これが、1月30~31日のFOMCの時になる公算が大です。
その次のFOMCは
3月19日~20日
になりますので、
既にBTFPの期限が切れた後になります。
ですので、FOMC時にアナウンスするとすれば、
1月30~31日のFOMCになるはずです。
このFOMC時のアナウンスの内容次第で、
株式市場は大きく下落する可能性があります。
ですので、1月のFOMC、そして3月のBTFPの終了期限、
この辺りの株価下落には要注意で、
当然日本株も影響するでしょうから、
日米の株ともに注意です。
そして、その後のFOMCですが、
4月30~5月1日
6月11日~12日
の予定となっています。
早くて3月にも利下げするのでは、というコンセンサスがありますが、
既にこれは債券市場にも株式市場にも織り込まれています。
仮に利下げをするならば、
なぜ利下げをしたのか?
が問われるはずです。
景気後退だから?
インフレが退治できたから?
仮に景気後退だから、という理由なら、
それはそれで株式市場にとってネガティブに反応しそうです。
さらには、利下げが行われても、
コンセンサス通りなら、
材料出尽くしで売られることも考えられます。
逆に利下げが3月、4月に行われなかったら、
それはそれで失望売りとなりそうです。
そしてさらに6月にも利下げが行われなかった場合は、
さらなる失望売りとなりそうです。
ということで、今年はアメリカで利下げが行われるので、
株式市場は全体的に明るいという予想が多いですが、
実は利下げ自体は既に相場に織り込まれているので、
ここからさらなる上昇をする為には、
さらなる好材料が出てこない以上、
難しいのではないかと考えています。
むしろFOMCやBTFPに絡んで、
材料出尽くしや失望売りを警戒して
臨んだ方が良さそうな半年になりそうです。
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