株価下落は今後も続くのか?
7月12日(水)の日経平均株価は、259.64円安となり、
昨日は少し上昇したものの、
ここ数日はずっと下落傾向が続いています。
リバランスの影響や日銀の政策変更の思惑等による円買い、
またアメリカの景気後退懸念等が理由で重荷になっているようです。
ただ5月の決算内容を見ていると、
特に製造業中心に、半導体不足の解消や
資源価格高騰の緩和等が見られたことで、
回復傾向にあります。
また製造業が回復する中で、
現在人手不足と言われている企業は、
人手を確保すると共に、
DX化も喫緊の課題となっています。
製造業の利益面が回復していくことで、
今後も見据え、DX化に対しての予算も組み組むようになることが予想され、
これにより、DXの技術やサービスを提供している会社にも
恩恵が向かうと考えています。
また製造業の回復となると、
工場の周りのお店等にも恩恵が向かい、
コンビニやドラッグストア、スーパー、
また賃貸アパート等、
工場の周りに住む人が増える、
さらには給料も増えるとなれば、
そういったお店等も恩恵を受けることになります。
このように考えていくと、
製造業の復活が、
様々な産業に恩恵が向かい、
日本全体で利益を増やし、
その結果、今後の決算等を通して、
日本株全体もいずれは
上昇に転じていくと考えられます。
そして昨日から発表されている小売業の決算では、
ローソンが人流の回復等の影響で純利益92%増となりました。
また100円均一のキャンドゥは、インフレによる生活防衛意識の高まりや
顧客ニーズに沿った趣味趣向品による集客増によって、
既存店売上高が前年同期比4.7%増となり、
通期計画の営業利益を上回って着地となりました。
ホームセンター大手のコーナン商事は、
連結経常利益で前年同期比5.0%増の77億円に伸び、
進捗率も59.3%に達し、5年平均の52.2%も上回りました。
一方ビックカメラは巣ごもり需要の反動で
前年同期比ですと、純利益は43%減の46億円となりました。
半導体関連のローツェは、
半導体の在庫調整が続いており、
特に半導体ウエハー搬送装置等の販売等が足を引っ張った形となっています。
その結果、純利益は前年同期比31%減の35億円となりました。
今期の業績予想も減収減益で据え置きとなり、
暫くは復活を待たなければいけない状況です。
また為替市場では、ここ最近円買い動意となっており、
特に自動車関連株がこの影響で下げています。
今月末の日銀の金融政策決定会合がまずは注目されますが、
YCCの修正や撤廃が行われると、
さらに円買い動意とはなるものの、
政策金利においての利上げは当面難しいと考えられますので、
どこかのタイミングでまた円売りになると考えています。
現在日本では貿易収支の赤字が続いており、
これが長期的には円売り圧力として効いてくることが考えられますので、
再度円安方向に振れることで、
自動車産業も再度株価としては上向いてくるのではないかと考えています。
ということで、これから夏枯れ相場で暫くは、
株式市場全体としては軟調な動きとはなりそうですが、
秋以降等は、再度上昇していくことを期待しながら、
保有銘柄は持ち続けたいと考えています。
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