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遺書No.861 プロの商売女。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.11.18
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夢って幾らで買えますか?

本格的に寒くなって参りました。
比例するように懐も寒くなって来ております。
年末ジャンボでも購入するかな…。




こんばんわ、みーくんです。




今日、俺の住むマンションに、
一通の見慣れない手紙が届いておりました。

それは女性の手書きで、
しかもイラスト付のとても可愛らしい手紙でした。

記憶を辿ってみると、確か彼女は、
数ヶ月前に不意に立ち寄ったお店で、
たった一度だけ俺についた人でした。

いわゆる、プロの商売女です。

決してプライベートで関係を持った女性とか、
過去に何かしでかしたなんて女性じゃありませんでした。

そして肝心の手紙なんですが、
その内容はと言うと、

『いかがお過ごしですか?
またお店に来てくださいね♪』

とか、

『もうそろそろ、私の仕事が必要な頃ですよね♪』

など、とにかく熱烈に、
お店に来てネというお誘いでした。

でもよくよく考えてみると、
親は今のマンションに引っ越してから、
そういう事は殆ど彼女に処理して貰ってましたので
すっかりそんなお店も、
その女性の事も忘れていました。

第一お金もかかるし、
第二にそこまでプロの技に拘りがある訳でもなかったからです。

何より、今でこそ彼女とは別れてしまいましたが、
当時は彼女にしてもらう事で十分な満足は得ていたんですよ。


・・・とはいえ、

確かに当時の彼女はしょせん素人です。

どう考えてもプロの技術や、
その満足度には敵うはずもありません。

当時とは状況も変わった今、
そろそろ俺には、
プロのテクが懐かしく感じられます。


それで久々に心が揺れ動き、
俺はそのお店の事を思い出してみました。

確か飛び込みに近い感じで入ったお店でしたが、
接客のオペレーション・レベルはかなり高めで、
質も良い上にサービスの充実ぶりには、
珍しくかなり満足したのを覚えています。

そして俺に付いてくれたその女性も、
とても綺麗な人だった・・・。


そこまで思い出した時、
俺は心の中でこう決意しました。


『よし、このお店を【行きつけ】にしよう!』


その決意を胸に、
手紙の女性に対してこう呟きました・・・。




また、髪の毛が伸びたら行ってみますね♪



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2022.12.8
毎日遺書を書き始めた当時861日目の投稿内容。
はいはい釣りね、自分で書いたのに、釣りってのは分かってもオチ覚えてなかったわ。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。