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マーケティングにおいて五感に訴えかける情報発信の大切さ

ビジネスにおいて商品・サービスを提供するまでには、さまざまなマーケティング施策を行い、まずは認知してもらう必要がある。
知ってもらわないことには、買ってもらえることは無いし、それ以前に購入するかどうかの検討の俎上にすら上がらない。


色々なマーケティングフレームワークがあるが、表現は違えどまずは知ってもらうためにどうするのかを考えるフェーズがあることは共通している。つまり、情報を届けるということが必要なのである。だから、ビジネスにおいては強いメディアを持っている企業が有利に戦えるわけで、発信力・影響力のあるインフルエンサーを味方につけたいと考えるわけである。

この情報発信には様々な形がある。多くのケースでは、Webサイトやブログ、SNSなどの文章によるものや、テレビやYouTubeなど動画を使ったものなどが思い浮かぶが、今日はそれだけではないという話である。

先日、神戸の三宮を歩いている時に、鰻の青葉さんの前をたまたま通りかかった。その時は全くうなぎを食べるつもりはなかったので、素通りしたのだが、鰻のタレが焼ける香ばしい香りが脳にインプットされてしまい、後日、鰻が食べたくなって食べに行った。

また、駅の改札前の催事コーナーに一定期間毎にお菓子やお惣菜の出店があるのだが、ある時に3店舗美味しそうなお菓子屋さんが並んでいた。店前のPR用のポスターやメニューはどれを見ても美味しそうで、お客さんも分かれそうに感じた。だが、実際には1つの店の前に行列ができ、他のお店にはお客さんがいなかった。たまたま見た時がそうだっただけかもしれないが、行きと帰りの2回とも同じような感じだったので、信ぴょう性は多少高まるだろう。

その他の2店舗と行列の出来るお店との違いは、その場で焼いているかどうかだった。つまり、鰻屋さんと同様に美味しそうな香りがしているのである。

嗅覚が刺激されることでダイレクトに購入意欲が高まり、並んででも購入するという行動に繋がっているわけだ。

マーケティングにおいて体験が大切であると言われているが、体験をすることで自分ごと化されるわけである。先ほどの例でいうと、香りを感じることで、過去の体験が喚起され食べた時のことが疑似体験されることで、実際の行動に移りやすくなるということだ。

情報発信というと、文章や動画などをイメージしがちだが、それ以外にもあらゆる角度から発信が出来るということである。

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