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心のモヤモヤ成分表

先日、ある友人から4年ぶりに連絡が来た。

「しばらく会ってないけど元気?主人の仕事の都合でNYに引っ越すことになったの。知人がお別れ会を開いてくれることになったから是非来て!待ってるよー!
場所:●●●●(都内一等地のパーティー会場)  会費:ひとり1万円」

なぜか。なぜだか。すごくモヤっとした。そしてそのモヤモヤが数日経った今でも残っている。

大学時代からの友達で数年前に起業し、がむしゃらに頑張っている子。かつて仕事が軌道に乗る前は、私の仕事つながりでテレビに出られないか?とよく相談をされたものだ。
とても繊細な性格の持ち主で、私も似たような悩みを抱えていたこともあって、邪険にはできなかったし、なんとか助けになろうと試みた。
ビジネスが順調に進んでからは、彼女の服装が派手になり、付き合う相手が変わった。SNSが煌びやかなパーティーやハイクラスホテルの写真で埋め尽くされた。だんだんと連絡も来なくなって、自然と距離が開いてしまった。

そんな相手からの4年ぶりの連絡がこれだったもんだから。モヤる。
私は友達だと思っていた相手にお金を払って会わなければならないのか?
返す言葉もなく、メッセージ画面を見つめてしばらくして、そっと閉じた。

そしてここからは自問自答。
私のモヤモヤは一体何の成分でできているのか?分析の結果はこれだ。

★落胆・・・60%
ということで「落胆」が半分以上を占めました。がっかり。失望。
友達の定義は人それぞれだろうけど、私にとって今回の彼女からの連絡は、友達に対するそれではなかったという判断。単純に悲しかった。

そう判断した理由はもう一つあって、メッセージ画面を閉じた後、半日経ってから彼女に返信してみたのだ。

「人の多いところに集まるのがちょっと苦手で、でもちゃんとお見送りしたいから、出発までに二人で会える時間はないかな?」

そして彼女の返事はこうだった。

「うーん、そんな時間はないんだよね。忙しくて。」

これがずしんと来た。人付き合いってこんなにも変わるもんだろうか。二人で会う時間がないのなら、それはもうそれまでだ。私の考えが間違っている可能性も大いにあるので、自分が正しいとは思わないけれど、落胆するには十分な返答だった。

★嫉妬・・・30%
私は数年前から海外移住を真剣に考えていて、フリーランスでもビザの下りやすい国や、海外でもできる仕事を探したりしていた。まだ私自身が何をやりたいかしっかりと決められていないこともあって足踏み状態。
そんな時にこんな連絡が来たもんだから、嫉妬するよそれは。

彼女のことを心から応援できなかった私は心が狭いのか…。こんな自分を認めたくはないけれど、確実に嫉妬は渦巻いている。

アメリカじゃなくてNYと言ってきたところにも引っかかった私はやっぱり心が狭い!!!笑

★憧れ・・・10%
彼女が起業してから今までを見てきた側からすると、彼女はすごく頑張っていたし、つまづきながらも着実に前に進んでいた。
だからもちろん尊敬する部分もあるし、そんな彼女の姿に憧れはある。
日本に限らずどこにいてもできる仕事だし、これからもっともっと活躍するんだろうな。これからも陰ながら応援しようと思う。

年齢を重ねていくと、人付き合いも変わってきてだんだんと精査されていく。縁がある人、ない人。
しばらく疎遠だった人とあるタイミングで急速に距離が縮まることもある。
だから、数年経てば変わるかもしれない。もちろんこのままかもしれない。

人に固執しない。執着しない。
たまにモヤモヤするけど、それはそれできっと必要な感情。

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