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#25 ジャストオンタイム

寝坊した。
いや、詳しく言えば時間配分を間違えた。
いつもは7時に目が覚めるのだが、今日は寝起きが悪く二度寝をしてしまい45分後に目が覚めた。

まだ慌てるような時間ではない。

優雅にオレンジを食し、歯を磨き、荷物をまとめる。
いつもより10分遅い8時30分に家を出た。風の丘ガーデンまでは約15分。まだ余裕がある。

途中、パン屋に行った。朝ごはんが足りなかったのだ。フィッシュバーガーをお一つ。うん、美味しい。時計を見ると8時45分。うん、ちょっとマズいかも。

車を出す。今日はいつもより赤信号に良く捕まる。前を走る軽トラックが遅い。始業時間から逆算する。ギリギリ間に合うか瀬戸際の時間だ。

そう言えば、先日SUPER BEAVERのボーカル・渋谷さんの自叙伝を読んだ。彼はジャストオンタイム…つまり、集合時間ぴったりに到達することを美徳としているそうだ。あれだけの大人物が言うのだから大丈夫。いつも10分前に到着して一息ついてから出勤することを美徳とする私の価値観に「ジャストオンタイム」という概念が上書きされた。見事に9時ぴったりに到達。始業時間に出勤、悪くない。

しかし、着替えや着脱が難しい長靴とゴム手袋の装着、このタイミングで餌を求めてやってきたクロの相手をしていたら10分ほど過ぎていた。さらに、今日はカーネーションの出荷準備の初日。社員は7時、オーナーに至っては6時出勤。絶対に遅刻が許されない日だった。

遅刻は滅多にしないが、する時はいつも遅刻厳禁の日だった。なにが「ジャストオンタイム」だ。そんな社会不適合で腑抜けな言い訳は犬にでも食わせておけ。私はただ単純に遅刻した。

そんな風の丘ガーデン25日目の研修。

今日はカーネーションの出荷準備が始まる日。
剪定されたカーネーションをラッピングし、永遠に台車に乗せて運んでいく。

体力的なキツいが、良質な筋トレだと思い込むことでなんとか作業を進めることができた。

話が少し逸れるが、私はペースが遅い人である。というか、急かされると必ずミスを起こす人である。故にミスを恐れて作業すると、ペースが遅くなる。水やりも台車を運ぶのも、言われないだけで「こいつ少し遅いな」と思われても仕方がない。

直接的な原因が全て私にあるわけではないだろうが、終業が1時間半伸びてしまった。最初から残業見込みではあったが、遅刻しなければ、水やりのテンポがもっと早かったら、運ぶのがスムーズだったら、と思わざるをえない。

適度な時間にピタリと終わる。
「ジャストオンタイム」が如何に難しいことか。


仕事のスピードは適度に早くすることを心がけてみよう。


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