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溢れる想いを外に出してみよう#1

夫が夜でかけた日の話

この日は夫が休み。
朝から家族3人でお出かけ!
当然、寝るときも一緒に過ごすものと思っている息子。

パパが夜にでかけると知ったとき、
息子は「ありえない!」の表情。

パパの手を握りしめ
「私を置いていかないで…」と目を潤ませる。

そんな息子をパパは抱き寄せて
「大丈夫!明日の朝には隣で寝てるから!」
と、つぶやく。

その絵面はまるで恋人同士(笑)

パパは「行ってきます!」
と笑顔で家を出た。

息子は落ち込み
失恋した女の子のように部屋の片隅で
涙を流していた。

寂しさを紛らわそうと
オモチャで遊んでみるが
パパへの想いが込み上げる。

なんとか夕飯を食べる。
お風呂に入って歯磨きをして寝室へ。

自分の枕とパパの枕が並んでいる布団をみて、
息子はしくしくと泣き出す。

「隣にはパパが居るはずなのに…
なんでコイツ(ママ)なんだ。」

言われたわけじゃないけれど
そんな空気感が部屋中に漂っていた。

私ができることはなんだろう


会いたくて会いたくて震える〜
君を想うほど遠く感じて〜
西野カナ状態になっている彼(息子)

私は私だから。
どう足掻いても
彼が求めているパパにはなれない。
さて、どうやって眠りの世界へ導くか…
とりあえず、いつも通りやってみよう!

私と息子の入眠スタイルは以下の通り。

1.横になる
2.今日の出来事をサクッと振り返る
3.ほな!また明日な!おやすみー
と、言って背中を合わせて入眠

嘘のような本当の話。
私は息子が眠るまで隣にいるだけの人。
最速、3分で眠る。

しかし、今夜は西野カナ状態。
いつも通りで寝るわけがない!

私はあらゆる手法を試してみた。

1.赤ちゃん時代に寝かしつけで歌っていた曲をトントン付きで歌ってみた
2.赤ちゃんのように横抱きでゆらゆらしてみた
3.腕枕をして見つめながらトントンしてみた

寝付きが悪いときにやることを
全てやってみたが効果なし。

一瞬うとうとするものの
やはりパパへの想いが溢れてしまう…


溢れる想いを1度外に出してみよう


パパが居ない夜は何をやっても
悲しくて寂しい。

会いたい。会いたいよ。
パパの地鳴りのようなイビキが恋しい。

そんな彼(息子)に私は言った。

「溢れる想いを言葉にしてみようぜ!」

突然なんやねん!と、険しい顔の息子。




君の心と頭の中はパパでいっぱい。
パパいつ帰ってくるかな?
真っ暗なのにどこに行ったのかな?
本当に帰ってくるかな?
どこに行ったのかな?
なんでボクと一緒に過ごしてくれないの?
きっと色んな感情が君の中で溢れている。
そういう時は心の中にある気持ちを
一旦外に出してみよう!

今、寂しさと悲しみでいっぱいだから
まずは「パパの好きなところ」を
言葉にしよう。


息子はパパを想いながら
パパの好きなところを私に話す。
私は「うん!うん!分かるよ!」と話を聞く。

息子はどんどんにやけ顔になる(笑)

不安と寂しさと悲しみでいっぱいだった気持ちが少しずつ薄れてきたようだ。

「パパの好きなところ」を語り尽くした息子に
私はこう話す。




私もね、
心と頭の中がいっぱいになる時があるの。
そうすると涙が出てきたり、息苦しくなる。

どうすればラクになるかな?
って考えたときに思いついたのが、
「心と頭の中にある想いを外に出すこと」
だったの!
紙に書き出してみたり、言葉にしてみたり…
今の気持ちに
ピッタリな曲を歌うのもいいね!

そうすると
客観的に自分を見つめることができる
気がする。

私ってこんなこと考えてるのか!
私ってこれが辛いのか!
って少し冷静に分析できると思う。

これから先
いろんな事で悩んだり考えたりする事が
出てくると思うからやってみてね。

自分の心と向き合うって結構難しいから、
今やったみたいに一緒に練習しよう。

いつか君が誰かに恋をしたとき、
溢れる想いで胸が苦しくなる日が
あるかもしれない。今のようにね……

恋ってさ、自分を見失う魔力があるのよ!
そういうときにもこの技が役立つよ♡


息子はお気に入りのタオルを握りしめ
私の話を「うん。うん。」と聞いていた。

息子は3歳。
「コイツ何言ってんだ?」って思ってるだろう。それでいいの。
小難しいくらいがちょうどいい。

小説や映画だって
20代のときの感想と30代のときの感想は違うでしょ?
じわじわ理解するくらいが面白い。

小難しい話をしたあと
息子は西野カナ状態からお眠モードへ。

しばらく小声で「パパ」と呟くものの
エネルギー切れとなり眠りの世界へ。

明日の朝、
隣には大好きなパパがいるよ。
いい夢みてね♡


最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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