カー用品店スタッフ時代の話
照明会社をやめて、半年ほどは地元でゆっくり過ごしました。
友達も、志半ばに仕事を辞めて帰ってきた子も多かったので、今までの鬱憤を晴らす勢いで毎日遊んでいました。
21~22歳の頃って、人生の谷底に落ちる人多い気がする…なんで?厄年?(たぶん違う)
ってくらい私の周りには多かったです。
半年も遊んでしまったので、最初はゆっくり休みなさいと言ってくれていた母親も、
早く仕事探しなさい!と豹変(笑)
そりゃそうだ。
重い腰をあげて、ハローワークへ行くことにしました。
たいした経歴もないので、ハローワークの職員さんも探すの大変だろうなー
なんて、他人事のように感じていました。
そこで紹介されたのが、ゴルフ場の受付とカー用品店の店内スタッフでした。
ハローワークまで来てなんですが、当時の私は働く気はなく、母親に就活"やってます"アピールの為に来ている所が大きかったです。
まぁ、就活の面接練習するかーっていうくらいの気持ちで受けてみました。
結果、先にカー用品店から採用の電話が!
当時は、特にやりたいこともなくお金が稼げればなんでもいいと思っていたので、
全くの未経験の"接客販売"の世界へ入りました。
こんなちゃらんぽらんな理由での入社でしたが、なんと役職に就き、10年も働くようになるとは、
この時は思いもしませんでした。
オープン時間が10時。クローズが20時。
オープン前準備のために、お店に着いてなきゃいけない時間は8時半。
クローズしてから更に庶務が30~40分。
退店出来るのはいつも21時前。
雪が降ろうが、台風がこようが、地震が起ころうが、
"お客様"のために店を開ける!というような感じでした。(従業員の安全は?※小声)
業務が多く、お昼はご飯より寝ていたかった。
机に突っ伏していると、上司に寝るな!と怒られるので、
更衣室に鍵をかけて寝てました。
女性スタッフは圧倒的に少ないので、更衣室はほぼ占領していました。
タイヤを運んだり重労働もありますし、メインは接客、業務以外の報告書なんかも頻繁にありました。
4月入社の子達が、3月には半分残ってればいいほうでした。
店舗ノルマ個人ノルマで、みんな自分の事で精一杯だったのだと思います。
今だったら、"なんか違うな、合わないな"と思った直感に素直に従えるのですが、
辞める=負け
という考えに取り憑かれていました。
………負けとは?(笑)
負けたからといって、どうなる?
どうもなりません(笑)
私は私です。
合わない仕事をやり続けて、身体も気持ちも壊れてしまうのが1番怖いです。
苦手はどうやったって伸びません。
得意を伸ばした方が、本人も楽しく続きますし、
苦手に四苦八苦して、周りにも迷惑をかけてしまうのは誰でも心地いいものではないです。
楽しそうに物事に取り組んでいる方が、周りも自分のモチベーションも上がると思います。
私は、苦手に四苦八苦して、周りのおかげで役職に就きました。
その時間が無駄だったとは思いません。
が、もう1回やりたいか?と聞かれたらNOです。(笑)
そんななか、妊娠がわかり退職する流れになりました。
金銭面から、続ける事を考えましたが、妊婦にはリスクが多い仕事(重いものを運んだり、立ちっぱなしだったり)で、
業務負担が少ない店舗への異動など、色々提案していただいたのですが、
周りがやっていることを、妊婦を理由に出来ない、
出来たとしても、周りが気を遣うのがわかっていたので、退職を選びました。
辞めたら負け、と思っていた私は、辞めた時、
”あ、こんなもんなんだ”とやけにあっさりした気持ちでした。
私1人が辞めたところで会社は回るし、1人居なくなって機能しない会社があるのなら、辞めて正解だと思います。
そんな感じで10年勤めた会社を辞めました。
またここでも、辞めてホッとしている自分がいました。
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