パンツなんてただの布
休み明け一発目の記事がパンツとか頭おかしいんじゃねーのかコイツ、と思われるかもしれません。
もちろん頭はおかしいです。
というわけで強引にパンツの話をします。
隠したいものはもう隠されている
その昔「パンツは布です」という有名コピペがあった。
僕はパンツが見たいとかあんまし思わないんですが、なんで世の殿方はパンツとかパンチラとかを珍重するのでしょうか。布じゃん。
わかんない。田代とかもわかんない。得るものが少ないと思います。
したがってジャンプに載ってるパンツをメインテーマにしたラブコメというかパンツコメディもよくわかりません。布です。
さらにそもそも女子はなぜパンツの出るような服を着るのですか。
あまつさえ学校の制服にしたりするのですか。僕は賛成ですが。
いや賛成なのはパンツが出るからじゃないです。なんとなくいいからです。
僕は女子高生の制服とかそういうものは大好きです。
いや問題なのは女子高生の制服ではなくてパンツです。
パンツが見えててもかまいませんが、布だと思います。
いやそうではなくて、なぜパンツの出るような服を着るかということです。僕は賛成ですが。
すいません。まちがいました。もういいです。
文章の端々に「理性と本能」という冷静と情熱のあいだで揺れ動く少年の心が透けて見える名作である。
このコピペを初めて読んだ当時「パンツって一体何なんだろう」という、おそらく世界で一番くだらない哲学に思いを馳せた。
人が何故パンツを履くのかと言えば、局部を隠すためである。
つまりパンツによってしっかりと隠されているので、理論的に言えばパンツ自体は見えても構わないはずだ。
しかし一般的にパンツというのは「見えたら恥ずかしい物」とされている。
よく考えたらこれはおかしい。
見せパンという「コレジャナイ感」
1990年代後半から2000年代にかけて、女子高生達の間にコギャルブームが巻き起こった。
超ミニスカートの制服+ルーズソックスというファッションが大流行となり、一時は「ソックタッチ」という靴下を止めるだけの糊が品不足に陥ったこともあるのだ。
一方、男子高校生の間では「腰パン」というファッションが流行った。
パンツの上部のゴム部分が見える位置まで制服のスラックスをズリ下げ、ベルトで固定する。
あえてパンツを見せ、ボトムスをダボダボにして着るのが「イケてる」とされたのだ。
このパンツをファッションとして見せるスタイルは、一部の女子にも波及した。
ローライズのジーンズなどから「下着っぽくないパンツ」をちょっと見せるファッションで、「見せパン」という物も売られていたのだ。
しかしこの見せパンは、男性陣には不評だったようだ。
なにせ見せるためのパンツである。
女性側に「見えちゃって恥ずかしい!」という意識は無い。
そこに世の男性陣はガッカリした。
そういうんじゃねーんだよ。
恐らくこれがパンツの核心なのではないか。
性差という本能
松本人志の著書「遺書」(もしかしたら「松本」の方かもしれない)の中に、こんな文章があった。
「女性芸人は絶対に天下を取れない。何故なら全身タイツを着ればやはり凹凸に目が行くし、男性芸人のような体当たりでの笑いに遠慮があるから」
記憶頼りに書いたので一部間違っているかもしれませんが、確かこのような内容だったと思います。
20年以上前の文章なので、嫁も子供もいる現在の彼はきっと考えも違うだろうが、論点はそこではない。
女性と男性では、明確に身体への意識に差があるのだ。
例えば下町や田舎の祭りでは、男はフンドシ一丁で神輿を担ぐが、それを咎めたりする人はいない。
しかし、たまに気合いの入った女性がサラシを巻いてフンドシで担ぐと、好奇の目に晒される。
これはもうジェンダーがどうのとか以前の問題で、本能的に「性」として認識されてしまうのだ。
男性のパンツ一丁の姿が見えたところで人々は意にも介さないが、女性のパンツが丸見えになっていれば、それはもう一大事となる。
つまり男性にとってのパンツと、女性にとってのパンツは、同じ下着でありながらも根本的な意味が全く違うのだ。
パンツという浪漫
おそらくパンツとは性の一歩手前にいる門番だ。
門番を懐柔出来れば性への扉が開く。
だから人はパンツに興奮し、眉を顰め、タモリ倶楽部のOPに使うのだ。
あれ一時CGになった時ありましたけど、しばらくして実写に戻りましたね。
やっぱり「ちゃんと実写でやってくれ!」というクレームが多かったんでしょうね、きっと。
そしてパンツの真髄は、恐らく「見えちゃって恥ずかしい!」という女性の意識にあるのだろう。
相手が恥ずかしいと思うものを見たい。
男性は自分のパンツを見られて「恥ずかしい!」と思うことは、多分あまり無いと思う。
あったとしても、それに興奮してくれる女性は稀だ。
そうした意味では男性陣にこんなパンツはいかがだろう。
これは恥ずかしい。
デートで着て行こうものなら興奮どころかドン引き間違いなしだ。
私は好きですけどね。
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