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「サイゼリヤで初デート問題」について整理してみた

数年前にネット上で、とある論争が巻き起こりました。
「初デートの店としてサイゼリヤはアリか?ナシか?」という問題です。

「初デートにサイゼリヤとかありえない」という女性たちと、「むしろサイゼリヤで喜んでくれるような女性としか付き合いたくない」という男性たちの間で喧々諤々けんけんがくがくの議論が交わされました。

その後も忘れた頃に再び浮上し、様々な口調で罵倒し合うといった状態が長く続いています。
この問題は、実は複雑な視点が絡み合っているのではないかということに私は気付きました。

そこで今日はこの問題が抱えるポイントについて整理したいのですが、正解を出したいわけではないということにご留意ください。



1.子供か大人か

まず一点目は、対象の年齢です。
高校生の初デートがサイゼリヤなら、誰も文句を言わないのではないでしょうか。

未成年は当然お酒を飲めないので、居酒屋などには行きにくいです。
こじゃれたレストランなどに足を運ぶのも勇気がいるし、むしろ相手が気後れしてしまうでしょう。

高校生同士の初デートだった場合は、ファミレスでもカラオケでもイオンモールでも文句は出ないし、むしろお互いのためにもサイゼリヤは最適解だと言えます。



2.ファミリーレストランという場所の適性

サイゼリヤは「イタリアンファミリーレストラン」です。
その名の通り、ファミリーが安心して食事を楽しめるお店。
もちろん家族連れ以外にも、おひとりさま・友達同士・ネットワークビジネスの勧誘など、幅広い客層を受け入れてくれる懐の深さを持っています。

ではカップルはどうかというと、言うまでもなく利用可能です。
実際に「今日は彼氏とサイゼリヤ行ってきた」という報告と共に、美味しそうな写真をSNSにアップしている女性はたくさんいます。

しかしそれはあくまでも長い付き合いのカップルの話です。
気心も知れており、お子様たちが多少騒いでもそれを微笑ましく見つめることができる間柄。

対して初デートはまだ相手のことをロクに知らない状態です。
「賑やかな雰囲気を騒々しく感じないか」「子供の声が苦手ではないか」「イタリア料理が好きかどうか」といった情報も無いまま突入するのは非常にリスクが高いでしょう。



3.デートにおける「ほうれんそう」

仕事と同様、デートには「報・連・相」が必要です。
自分のスケジュールを報告し、待ち合わせ場所・時間などを連絡します。

そして食事を伴う場合は、あらかじめ店を決めておくことも大切です。
ただしひとりで決めてはいけません。
どの店に行くかは2人で相談するのです。

お互いの食の好みなどをリサーチしてすり合わせ、2人の納得の行く店を予約しておきます。
ここで女性側に注意してほしいのは、「なんでもいい」というNGワードを使わないこと。

本当になんでもいいのか?
カウンターが油ギトギトのラーメン屋でも赤ちょうちんの屋台でも、サイゼリヤでも構わないのか?

男性に「なんでもいいって言ったじゃん」と憤慨されないためにも、自分の希望はしっかり伝えなければなりません。



4.相手への思いやり不足

「初デートがサイゼリヤでも構わない、むしろ嬉しい」という女性は存在します。
しかしそれは「日本人にも190cm以上の人はいる」というのとほぼ同じ確率です。
つまり少数派

店の相談もせず、初デートにサイゼリヤへ連れて行くのは相手への思慮が足りないと言わざるを得ません。

そして女性側も、相手がサイゼリヤを選択してきたということは「もしかしたら借金を抱えているのかもしれない」といった想像力を働かせてみましょう。
少ないお金の中から、あなたに何とか満足してもらえる店を、と熟考に熟考を重ねた結果なのかもしれません。

お互いに思いやりの心を持ちましょう。



5.「サイゼリヤ的女性」というイメージ

初デートにサイゼリヤへ連れて行かれた女性は、「あいつ最悪!!」と怒る前に自分の胸に手を当ててよく考えてみましょう。

もしかしてあなたは普段からオシャレに手を抜いているのではありませんか?
髪のセットやメイクをきっちりし、ファッションにも気を使っていますか?

カジュアルで親しみやすい女性というのは、男性に「大衆店でも喜んでくれそう」というイメージを与える場合があります
男性は全く悪気なく、むしろあなたが喜んでくれると思ってサイゼリヤを選択したのかもしれません。

もし二度とサイゼリヤに誘われたくないのであれば、「この人をサイゼリヤになんて絶対に連れていけない…」と男性に思わせるような女性を目指しましょう。



サイゼリヤは素敵なファミレス

いかがでしたでしょうか。
今後サイゼリヤで揉める男女が少しでも減ることを祈るばかりです。

最後になりましたが、ここで告白します。
実はサイゼリヤに行ったことがありません

貴族だからではなく、たまたま行く機会が無いまま今日まで生きてきてしまったのです。
お店のホームページを見る限り、本当に美味しそうで価格もリーズナブル。
きっと素敵なお店に違いありません。

私をサイゼリヤに連れて行きたいという勇者がいらっしゃいましたらお待ちしています^^



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