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上手な別れ方を考えてみる

平成の歌姫・浜崎あゆみの名曲「M」の歌詞に、こんな一節がある。

理由わけなく始まりは訪れ
終わりはいつだって理由わけをもつ…

浜崎あゆみ「M」

人を好きになるのに理由は無いが、嫌いになったり別れたい時には、何らかの理由があるものだ。

そして別れる時には気力と体力が必要になる。
お互い納得の上でキレイに別れるのはとても難しい

そこで、上手な別れ方について考えてみた。



ラブ・ストーリーは突然に終わる

別れたいと思う理由は人それぞれだが、一般的に別れを考え始める理由のランキングを男女別に紹介する。

女性100人に聞いた彼氏と別れたいと感じた理由
【1位】愛情を感じなくなった
【2位】価値観が合わない
【3位】自己中心な態度に疲れた

famico編集部

男子500人に聞いた彼女と別れを決意した理由
【1位】彼女から別れたいといってきた
【2位】別に好きな人ができた
【3位】彼女の欠点にガマンできなくなった


おすすめナビ!編集部

意外にも、別れたい理由が男女でかなり違うことが見て取れる。
特に注目したいのが男子の1位にランクインした「彼女から別れたいといってきた」だ。

世の男性は、自分から別れを告げるより先にフラレてしまうことが多いらしい。

「らしい」などと言ってみたが、振り返れば確かに私も自分から別れを告げることのほうが多かった。



「傷つけずに別れよう」は傲慢

恋愛系のネット記事には、よく「相手を傷つけない別れ方」とか「円満に別れる方法」みたいな話題が載っている。

しかし、そもそも別れを切り出されて傷つかない人間などいないのではないか。

別れ話を切り出すことは、相手を傷つけると同時に傷つけてしまった自分を認めることなのだ。

「相手を傷つけずに円満に別れたい」というのは「自由な行動をしたいけど責任は持ちたくない」と言っているのと一緒で、自己中心的な考えでしかない。

恋愛で別れを告げるのは、一度は思いを通じ合った相手から自分の心だけを抜き去る作業だ。
痛みを伴って当然だし、そこから目を逸らしてはいけない。

それなりの覚悟を持って臨む、勝負でもあるのだ。



でも逃げてきたよね

えらそうに啖呵たんかを切っておいて何ですが、私は今までの恋愛の半数以上を「突然音信不通になる」という最低の手段で終わらせてきました。
申し訳ない。

これは本当に良くない別れ方だ。

同じ音信不通にしても、会える日が少なくなっていったり、連絡が徐々に途切れていくフェードアウト方式ならまだマシかもしれない。

しかし急に連絡が取れなくなると、相手に「何かあったんじゃないか」と心配させてしまう。
そして家を知られていると実際に訪ねてきたりもする

「凛、どうしたの?俺心配してたんだよ!?」
「ちょ、近所迷惑だから…」
「なんで連絡してくれないんだよ!」
「お願いだから大声出さないで…」

近所のおばさんに通報されてパトカーが出動してくるので、家を教えている相手と突然音信不通になるのは絶対にやめましょう。



意思を貫き通すのが大事

まず別れ話をする場所は、人目のあるカフェやファミレスなどが良い。
家や個室で話をすると、なんだかんだで流されてしまったり、最悪の場合事件に発展してしまうこともある。

相手に冷静さを持ってもらうためにも、衆人の目がある場所のほうが良いのだ。

そして、話し合ってはいけない

話し合いというのはお互いの関係をより良くするために行うものであり、関係の継続につながる。
だから意見を交わし合ってはダメだ。

「自分は絶対に別れたいのだ」という意思を伝えるだけでいい。
そこに隙があれば付け込まれたり、なあなあになってしまう。

相手に「こいつはもう何があっても別れる気なんだ」と諦めさせることが肝要となる。
そのためには罵声や泣き言も甘んじて受け入れなければならない。

本当に辛いのは自分ではなく相手なのだから。



別れを思う時

私は「風が吹いたから」みたいな理由でふっと別れたくなるタイプだ。
そこに至るまでにそれなりの理由は降り積もっているのだろうが、昨日まで仲良くしていたのに、今日になって急に別れたくなる、みたいなこともまま起こる。

自分でも明確な理由を示せないので、相手を混乱させることになり、申し訳ないと思ったことも数知れない。

それでも「別れる」と決めたら別れてきた。

相手を傷つけずに別れることができたら、それが一番穏やかだろう。

しかし、そんな物分りの良い相手と恋愛して一体何が残るというのか

傷つけ、傷つけられ、お互いに泣きながら、ひどい傷跡を相手の心に残せばいい。

「昔、ひどい女がいてさ」

そんな風に思い出してもらえる存在になれれば、一緒に過ごした時間の意味もあるというものだ。

良い思い出になろうとなんて、しなくていい。
悪い思い出こそ、相手の心にいつまでも刻み込まれるのだから。

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