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ナンパ日記

9時に起床。
珍しくちゃんとアラームを掛けて寝たので起きられた。

よく「アラームを止めてそのまま寝てしまう」という人がいるけれど、絶対に起きられる方法をご紹介する。

目覚まし時計を、寝床から起き上がって歩かないと止められない位置に置いておくことだ。
あ、そんなの知ってますよね…。

一度起き上がって歩くと、そこからもう一度布団に潜り込むことは逆にダルいので起きられる。
寝起きが超絶悪い私にはピッタリの方法。

さて早起き(一般の人にとっては早くもなんともない)した理由は、美容室を予約していたからだ。

私は2ヶ月に一度のペースで美容室へ通っている。
担当の風早君とは、かれこれ7年程の付き合いだろうか。

個室サロンなので他のお客様を気にすることなく好きに喋れるため、彼は私の恋愛遍歴を知っている貴重な男子である。

入店してカウンセリング後、すぐにこの2ヶ月に起こった怒涛の日々について話しまくった。

風早君は人間が出来ているので、相槌を打ちながら「でも大丈夫ですよ。凛さんめっちゃナンパされるからすぐ新しい彼氏出来ますよ」などと慰めてくれる。

ナンパというキーワードで思い出し、例のエレベさんの話をした。

「エレベーターでナンパされることなんて本当にあるんですか?どんな人生送ったらそんなこと起きるんですかw」

私みたいな人生だよ!
知らねーけど!!

彼は私の過去のナンパ事例、例えば駅の階段でナンパとかカラオケの喫煙所でナンパを知っているのだが、それらと比べてもSSランクだと言っていた。

帰り際「また珍しい場所でナンパされてください」との言葉でお見送りされる。
どういう期待だよ。

店を出て、駅のホームでボーッとしながら電車を待っていると。
突然20代とおぼしき男子が声を掛けてきた。

「すみません、次に来る電車って〇〇駅に行きますか?」

「その駅へは乗り換えが必要で、△△駅で一度降りないといけなくて…」と説明したのだが、この線は他社の乗り入れがあるので結構複雑なのだ。
乗換案内アプリを表示させつつ、詳しく解説すると納得してもらえた。

「ありがとうございます!あの、おねえさんも次の電車乗りますか?」
「乗りますよ」
「もうちょっと話したいんで一緒に乗っても良いですか?」

駅のホームでナンパ。
風早君、早速新しいネタが見つかったよ。
今度行った時に話すからレア度判定してね。

そのまま一緒に電車に乗り、彼からの質問に答える形で会話する。

「旅行とか好きですか?」
「うん、ひとり旅とかよく行くよ」
「マジっすか!今度俺と一緒に旅行してください!」

一体どうした落ち着け。

その後の会話で大変なことが判明する。
なんと、某アマチュアスポーツの現役選手だというのだ。

競技名は控えるが、私はそのスポーツについて少々詳しい。
ということで会話がかなり弾んでしまった。

婚活アラフォー女子の皆さん、アマチュアスポーツについて勉強しておくと出会いが広がるかもしれませんよ。

そうこうしている内に彼の降りる駅が迫ってきた。

「あの、もう一度俺と会ってもらえませんか?」とLINEの交換を要求される。

あのー、私普通に結婚指輪着けてるんだけどな。
男子はあんまりそういう所を見ないのだろうか。

電車内で説明するのも憚られたので、とりあえずLINEを交換する。
※夏木凛、LINEすぐ交換しがち。©トミーさん

帰宅してLINEを開くと「凛さんのおかげでちゃんと乗り換えできました!ありがとうございます!」とのメッセージ。

なんか良心が痛むなぁと思いつつ「電車の中だから言いにくかったんだけど、私結婚してるんだよね」と送った。
すると。

「指輪にはすぐ気付いたよw」

気付いてたんかーい!

しかし20代のテンションや気力に着いていけるかというと、ちょっと自信無い。
しかも相手は名前をネットで検索するとプロフィールや顔写真、スポーツ紙のインタビュー記事が出てくるような人だ。

万が一キャリアの邪魔になるようなことがあってはイカンのでは、などと色々考えてしまう。
これは私がアスリートをリスペクトしていることからの考えだが。

というわけで今は保留状態。

それにしても最近男運が爆上がりしてる気がする。
今月に入って別件でもう2名から食事のお誘いを頂いてしまった。

もしかして人生最後の超モテ期が来たのだろうか。
それとも死期が近いのか?

よく分からないけれども私の恋愛サバイバーな人生は続くようだ。

そんなこんなでチェコ戦のレポを飛ばしてしまってスンマセン。
村上君が打ってくれたことで満足。


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