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【五輪】北京2022 大会5日目・お茶の間観戦記

記事に出てくる選手の敬称についてですが、あえて統一していません。
個人的に「○○選手」と付けたほうが書きやすい場合と、敬称無しのフルネームで書いたほうがしっくりくる場合がありまして。

全アスリートに敬意を持って書かせて頂いてますので、どうかご容赦ください。


フィギュアスケート男子ショート

よく「オリンピックには魔物が棲んでいる」と言われます。
フィギュアスケートという競技には、この魔物が毎大会現れるのです。

前半戦として行われるショートプログラム。
ここでメダル候補のトップ選手の内、何故か毎回必ずひとり、信じられないようなミスをしてしまいます。

ソチの浅田真央。
平昌のネイサン・チェン。

そして今回の北京で魔物に目を付けられたのは羽生結弦でした。
氷に出来た穴に不運にもスケートの刃が引っ掛かり、予定していた4回転が1回転に。

これで羽生結弦の金メダルは99%不可能となりました。
しかしプライドの高い彼のことです。
1%の可能性にかけて、必ず4回転アクセルを着氷させるでしょう。

10日のフリープログラムはネイサン・チェン、宇野昌磨、鍵山優真の三つ巴の戦いとなりそうですが、果たして…。


スノーボード女子パラレル大回転

冬季五輪では日本女子最多となる、6大会連続出場の竹内智香選手。
決勝トーナメント1回戦は、ドイツのラムオナ・ホフマイスター選手との対戦でした。

途中で転倒してしまったものの、直後に相手も転倒。
起き上がって諦めずに滑り、先にゴールした竹内選手が見事準々決勝進出!のはずだったのですが…。

審判団から「相手の走路妨害による途中棄権」と見なされて敗退となってしまいました。
確かに転倒した後、身体が相手の走路に入り込んでしまったのですが、故意でないのは明らかです。

これにはスイスなどの他国も一緒になって抗議してくれたのですが、判定は変わりませんでした。

「対戦したラムオナ本人も、それ(妨害)は感じ取っていなくて。このジャッジはヨーロッパスポーツの力を感じますね。(審判の)8人中6人がドイツ人なので、もうノーチャンスかなと思った。スポーツマンシップって何なんだろう、って感じますけど、これも五輪の独特の力だと思う。ジャッジで覆されるのは悔しいけど、そういうのにも惑わされない強さが必要とも感じる」

試合後の竹内選手のインタビューより

非常に悲しいことですが、オリンピックではこうしたことがちょいちょい起こるんです。
ただ、幽遊白書の桑原がこんな良い事を言ってます。

「ムカつくまんま暴れるだけなら、奴らと変わんねーぜ。キタネェ奴らにも筋通して勝つからかっこいいんじゃねーか?大将」

漢・桑原の名言集より

誰にも文句を言わせないように、圧倒的な力で筋を通して勝つ
そうしたハングリー精神を養ってくれていると思えば、腹も立たないというもの。

もちろん、本来であれば公平なジャッジが行われることが理想ですが。


アイスホッケー女子 チェコ戦

過去に10勝4敗と勝ち越している相手との戦いでしたが、点を取っては取られ、取っては取られで本当に苦しい試合運びでした。

延長戦でも決着が着かず、PK戦へ。
39歳のベテラン、久保選手の魂がこもったパックがゴールに吸い込まれた瞬間は「やったー!!」とひとりで叫んでしまいました。

チェコの5人目が放った最後のシュートはGKの藤本選手がしっかりとブロック。
アイスホッケー女子日本代表、Bグループ1位で初めての決勝トーナメント進出です。

準々決勝も気合い入れて応援します!


スピードスケート男子1500m

オランダのトマス・クロル選手がオリンピックレコードを叩き出した直後のレースで、前回金メダリストの同国キエルド・ナウシュ選手がそれを塗り替えるという熱い戦いでした。

国内で金銀を争う圧倒的強さ
スピードスケートはオランダの冬の国技とも言える競技なので、関心もプライドも他国とは一味違います。

しかし日本のスピードスケート界も負けてはいられません。
まだまだ種目は残っていますので、一生懸命応援します!


大会6日目の観戦予定

スノボ・ハーフパイプの予選が男女共に始まります。
ノルディック複合には5大会目の出場となる渡部暁斗選手が登場。
以前記事でご紹介したスノボクロスも、めっちゃ面白いんでゼヒ!

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