見出し画像

紫外線アレルギーのメランコリア

みなさんお疲れ様です。
最近色んな人に怒られている夏木です。

でも叱ってくれる人がいるって幸せなことですよね。
だからこれからもどんどん怒られてその度に反省して成長していこうと思います。
メンタルだけは強いんで。

さて今回はずっと書こうと思って忘れていた話を書きます。
私の紫外線アレルギーについてです。



紫外線アレルギーとは

「日光過敏症」「光線過敏症」などと呼ばれるもので、正確には紫外線ではなく、太陽光に一定時間当たることにより皮膚に炎症を起こしたり目眩や吐き気を催すアレルギーのことを言います。

ただ「私、日光過敏症なんだよね」と言うとドラキュラのような扱いを受けてしまうため、私はあえて「紫外線アレルギーなんだよね」と言うことにしているのです。
まぁ大体の意味は伝わるんで。

私の場合は直射日光に肌が10分以上当たると、皮膚に水疱瘡のようなブツブツができます。
これがとても痒いのですが、掻きむしると当然血が出るのですぐに薬を塗らなければなりません。

ステロイド系の軟膏を塗り込んで患部をラップで包み(ベタベタになるので)そのまま時を待つしかないのですが、一度発症すると2~3日は肌がボコボコの状態が続きます。
もう目も当てられません。

紫外線アレルギーは先天性の場合もあるのですが、私はある日突然なりました
恋と一緒ですね。
あ、そういうの要らないですね。



紫外線アレルギーは突然に

子供の頃は海やプールに行って真っ黒に日焼けしていたのですが、異変が訪れたのは16歳の時です。

夏休みにバイト先のみんなでキャンプに行き、バーベキューやら川遊びを楽しんだ翌日。
帰りの車の中で「なんか腕が痒いなぁ」と感じていたものの、虫刺されだと思って特に気に留めていませんでした。

が、家に帰って改めて腕を見ると、尋常ではないほどにブツブツができているではありませんか。
これは俗に言う「じんましん」というやつなのではないか?と思ったのですが、若い頃は「放っときゃ治る」という謎の自信に満ち溢れているものです。

私も例に漏れずそのまま眠りについたわけですが、翌日になってもブツブツは消えていません。
さすがに怖くなった私は慌てて近所の皮膚科に駆け込みました。



病院にて

なにしろ20年以上前のことなので記憶があやふやですが、担当のお医者さんから確か「紫外線アレルギーですね」と言われました。
そして以下のような説明を受けたのです。

・原因は不明
・アレルギーは病気ではないので治療できない
・予防策が効果的
・発症したら対症療法

当時の話

「花粉症と同じで基本的には治らない」と言われました。
現在では免疫療法などによって花粉症が改善することもありますが、当時はそのように説明されたのです。

もうプールや海には行けない。
それどころか南の島にも行けないのか…?

「あの、普段はどう過ごせばいいんでしょうか?」
「基本的には日光の当たらない所にいてください。昼は屋内で過ごして、夜に活動するのがオススメですね」

現役女子高生に「夜に活動しろ」と勧める医者。
お、おぅ…。

しかし背に腹は代えられません。
この頃から私は徐々に生活を夜型にシフトしていきました。



防御策もある

ヤブ医者だと思われるかもしれませんが、お医者さんはきちんと診断書を書いてくれて、それを学校に提出することにより私は体育の授業を免除されました。
そして有効な防御策についても教えてくれたのです。

・日光の強い場所には行かない
・夏でも長袖を着る
・肌が露出している部分には日焼け止めを塗る
・日傘を差す
・昼間はできるだけ外に出ない

お医者さんからの助言

これ以降私は学校の登下校に日傘を差し、夏はもちろん冬にも手の甲には日焼け止めを塗るようになりました。
実際、真冬でも外に長時間いると、服で覆っていない手の甲にだけじんましんが出てしまうことがあるので。

こうした体質を経て、自然と夜の世界との親和性を深めていきました
私は昼に生きる人間ではなく、夜に生きる人間なのではないか、などと。

それはまさしく的中しており、後に私は銀座の蝶となったわけですが、やはり紫外線アレルギーは大きなデメリットでした。



南に行けない

お客様に誘われるゴルフ。
練習場ならまだなんとかなるものの、ラウンドに行けば直射日光爆弾に晒されてしまいます。
よってアウト。

彼氏との旅行。
「マリンスポーツやアウトドアがしたい」という彼に紫外線アレルギーの説明をすると「アクティブじゃない女」という烙印を押されます。
よってアウト。

こうした経緯を飲み込んだ上で結婚してくれた夫。
当時の新婚旅行といえばグアム・タヒチ・モルディブなどの南の島が定番でした。

が、紫外線アレルギーの私を考慮してイタリア・フランス旅行にしてくれたのです。
正直ヨーロッパも紫外線強かったんですけど、そこは長袖と日焼け止めで乗り切りました、はい。

しかし未だにハワイはおろか沖縄にも行けないのです。



メリットも少しだけある

紫外線アレルギーと診断されたその日から、毎日のように日焼け止めを塗っています。
顔と首・手の甲はほぼ毎日で、手足を出す季節は服に隠れていない部分すべてに必ず塗り、日傘も欠かしません。

ドライブ中もハンカチや上着で肌を防御したり、相手に気を遣わせてしまうことが多いので、本当に厄介な性質だと思います。
ただ、この生活を20年以上続けたことにより、目立つシミやシワは今のところありません

もしも紫外線アレルギーで窮屈な思いをしている若い女性がいたらお伝えしたい。

みんなと海やプール、アウトドアに行けなくてツライよね。
仲間外れにされたりするよね。
でも大丈夫。
ちゃんと肌を保護していれば、同世代よりもキレイな肌を保てるから。
それはあなたの財産になるんだよ。

紫外線アレルギーは悪いことばかりじゃない、と思いたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?