【五輪】北京2022 大会14日目・お茶の間観戦記※追記有
今大会初めて同時間帯3チャンネル視聴のあった日でした。
NHKでノルディック複合ジャンプ。
テレビ朝日でスピードスケート。
テレビ東京でカーリング。
しかもテレ東は試合中に容赦なくCM入れてくるんで、BSNHKも駆使してましたよ。
もうテレビ局のスイッチャーになれるかもしれない。
あと、すいません。
今日は2600文字オーバーです…。
フリースタイルスキー女子ハーフパイプ予選
スノボで大いに盛り上がったハーフパイプ、実はスキーバージョンもあります。
直滑降では物凄い速度が出るスキーですが、ハーフパイプのような上りがある場所ではスピードと高さを出すのが非常に難しいです。
板が2枚あるため力が分散しやすく、高度な滑走技術が無ければデッキ(頂上の平らな部分)から頭を出すことすらできません。
日本から唯一出場の鈴木沙織選手は、平昌大会で予選落ちという悔しい経験をしました。
雪辱を果たすため、まずは絶対に決勝に進むぞ!と意気込んでいたのですが…。
中国のニューヒロイン谷愛凌が1本目から93点を叩き出すと、他の有力選手も負けじと80点台後半を出してきます。
なんとか食らいつこうとしていた鈴木選手でしたが、高さが足らず思うように点数を伸ばせず…。
予選落ちとなってしまいました。
いやしかし、今のフリースキーって女子でもこんな高さ出るの?ってビックリですよ。
ビッグエア金メダリストの谷愛凌がハーフパイプも制すのか、はたまた女王キャシー・シャープが意地を見せるか。
高レベルの決勝となりそうで楽しみです。
カーリング女子・スイス戦
自力で準決勝を決めるには勝つしかない、という試合。
ただし同時刻に行われているイギリス・韓国の勝敗結果によっては、たとえ負けても進出できるという状況でした。
少なくとも視聴者はそう思って見守っていたのです。
前半まではお互い拮抗していましたが、徐々に日本のミスが目立ち始めます。
世界ランキング2位のスイスがそれを見逃してくれるはずもなく。
日本は4-8で負けてしまいました。
号泣するさっちゃん。
直後のインタビューでも全員が泣いてます。
ん?
いやでも、スウェーデンが勝てば準決勝行けるからまだ希望あるよ…?
視聴者の気持ちを代弁するようにインタビュアーが「スウェーデンが勝てばまだ準決勝行けますが…」と進言します。
「いや、無理だと思います(キレ気味)」
どうも自分たちの準決勝進出条件を把握していなかったようなんですね。
ロコらしいと言えばそうなんですが、周りのスタッフ教えてやれよ…。
試合がまだあるかどうかで身体のメンテナンスも変わるので、正直ちょっとこの認識力の低さはどうなのか、と思ってしまいました。
ともあれスウェーデン姉さんたちが勝ってくれたおかげで準決勝進出です!
スピードスケート女子1000m
シルバーコレクターという言葉があります。
実力は折り紙付きなのに、何故か頂点に立てず2位どまり。
そんな人を表す言葉です。
サッカー・元ドイツ代表のミヒャエル・バラック。
陸上・元ジャマイカ代表のアサファ・パウエル。
高木美帆もまた、シルバーコレクターでした。
五輪での日本女子最多タイとなる6個のメダルを獲得している彼女ですが、金メダルは平昌大会団体戦のひとつだけ。
今大会も500m・1500mと銀で、個人種目では金メダルを取れていませんでした。
そんな高木美帆が挑んだ、今大会自身最後となる種目1000m。
全く無駄のないフォームで終始駆け抜け、オリンピックレコードでの優勝!
欲しくてたまらなかった金メダルを、ついに彼女は自分の力で手に入れたのです。
レース後、ヨハンコーチを見つけてすぐに抱きつき、涙を流します。
1500mの記事でも少し触れましたが、女子選手にとって男性コーチの存在はとても大きいものです。
男女の関係という意味ではありません。
女子選手に自信を持たせてくれるのは、信頼できる男性指導者です。
これは多くのスポーツに共通して言えます。
テニスでもスノボでもボクシングでも、女子アスリートにとって技術や精神面を支えてくれる男性コーチは必要不可欠な存在なのです。
シルバーコレクターをようやく返上したその笑顔の眩しさに、涙を抑えられませんでした。
ノルディック複合団体
前半戦のジャンプで4位に着けた日本、メダル争いに参戦できる位置でスタートしていきます。
団体後半戦はクロスカントリーを4人でつなぐリレーですが、ひとりひとりが自分の与えられた役割をしっかりとこなし、上位グループの位置をガッチリとキープ。
アンカーの山本涼太選手がドイツの飛び出しにも必死に着いていき、悲願の銅メダル!
この種目でのメダルは、1994年リレハンメル大会以来28年ぶりです。
全員が力を出し合ったからこその、輝くメダル。
4人と、そして日本のノルディック複合の復活に尽力されてきた関係者のみなさんに、心からの感謝と祝福を贈りたいです。
フィギュアスケート女子フリープログラム
カミラ・ワリエワ選手のドーピング問題について簡単にご説明します。
去年12月に行われたロシア国内大会のドーピング検査で、ワリエワに陽性判定が出ていたことが先週明らかになりました。
当然オリンピックには出場できません。本来なら。
ところが、いろんな力が働いて大人たちが落とし所を考えた末、こうなりました。
IOCとしてはギリギリの判断だったのでしょう。
後からドーピングが確定してしまうと示しが付かないので「まだ公式にメダルは渡してませんよ」という体にしたかったのです。
結果的にワリエワはミスを連発し、4位。
おかげでフラワーセレモニーが行われ、坂本選手も銅メダルを獲得、というベストアンサーで幕を閉じました。
改めてロシアの闇が露呈しましたが、私は坂本選手の銅メダルをお祝いしたい、という心のみ。
フィギュア日本女子が12年振りに獲得したメダル、中野コーチや親友の三原舞依ちゃんと、思い切り喜びに浸ってほしいです!
大会15日目の観戦予定
スピードスケートには500mで銅メダルの森重選手、そして悔しい思いをした新濱選手も登場します。
フィギュアスケートの三浦・木原ペアは、間違いなく日本ペア史上最高の2人です。
過去の五輪での日本ペア最高順位はアルベールビルオリンピックの14位。
今回は入賞も狙えます!
滑走予測時刻は20:05です。
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