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人が苦手で、人が好き

人が好き。
そういう人は多くいる。

かくいう私も、人が好きだ。
でも、人が苦手な私もいる。

色んな人と知り合って、つながって、広がる感覚ほど面白いものはない、と思いながら、同じくらい人はめんどくさくて私を苦しめる存在でもある、と思うのだ。

このジレンマはなんだろう?
この感覚に名前をつけるなら?
そんな風に思って、まもなく早30年が経つ。

一人っ子で育った私は昔から一人で遊んできた。
自分の妄想世界の中でいろんな登場人物とともに私の毎日は彩りでいっぱいだったのだ。
もちろん現実にも友達がいて、彼らとも楽しい日々を過ごしてきた。

でも、ときたま、殻にこもりたくなることがある。
一旦いろんなことを遮断して、私だけの世界になって淡々と過ごしたいという衝動に駆られるのだ。

でも、それは長くは続かない。
寂しがり屋な私が顔をのぞかせて、また外の世界に連れ出す。
自分からは輪に入らないのに、輪に入れてほしい私が寂しそうにこちらを見てる。そんな気持ち。


以前はこんなややこしい自分が嫌だった。
でも、今はなんだか愛おしい。

このややこしさが私のバランスをとっていて、これこそが私である。そんな感覚だ。

人が苦手だけど、人が好き。

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