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葉加瀬太郎SONG BOOKコンサートに行ってきた
先日、葉加瀬太郎コンサートツアー2021 SONG BOOKへ行ってきた。
きっかけは、某テレビ番組でヴァイオリン企画をやっていた時に葉加瀬さんがゲストとしていらっしゃって、エトピリカを連奏していたのを聴いたことだった。
テレビ越しでも音の厚みがぐんぐん伝わってくるのを肌で感じ、これが音の凄みだと思い知った。思わず、生演奏を聴いて音体験したい!という衝動に駆られた。
体験って今したい!と思った勢いを大事にした方が良いと思っていて、チケット購入は即断即決購入だった。そして先日、行ってきた次第なのである。
正直、音楽を聴く体験は久しくしていなかったので、コンサートホールへ行くまでそわそわしっぱなしだった。自分がコンサートホールで浮かないか不安だったのである。こういう公式?の場所での服装はいまいちよく分かっていないし、クラシックのコンサートの作法?もあるのではないかと勝手に不安がっていた。
けれど、会場へ着いて一息着くや否や、周りとかどうでも良くなるくらい素晴らしい音色で満たされた。
出だしからあのテレビ越しに聴いた「エトピリカ」を聴いて、思わず涙が込み上げてくる。感動すると、心が共鳴して自然と涙になるのかもしれない。
その後の曲のラインナップ全ても出だしに劣らないくらい素敵で印象的な曲ばかりだった。
「ヴァイオリン」と聞くといかにも堅苦しいものをイメージしていて、厳かな雰囲気でくしゃみ一つしても周りから睨まれるんじゃないかと思っていた(すごい偏見)が、実際は全くの逆だった。
全員が楽しめるよう工夫された構成に、和気藹々と話す葉加瀬さんのトーク術にみんな笑顔なのだ。朗らかに和む会場からどんどんノリノリのテンポも交えて、観客を誰一人置いていくことなく盛り上げていく演奏が、心に刺さる。最後は立ってみんなで手拍子して、私自身楽しくて仕方なかった。
初めて「終わってほしくない」と思ったコンサートだった。
もっとあの空間に浸っていたかった。
帰り道、公演グッズを入れた鞄を抱えて、暫く音の余韻と会場と一体化したあの感覚を思い出すばかりで、携帯を見る気にもならなかった。
この体験は何者にも変え難い、貴重なひとときだった。
また来年のコンサートも行きたいと思わずにはいられない。
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