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パン屋さんの香り

パンって唐突に食べたくなる。

普段ご飯派だからこそ、その反動は大きかったりする。

今日はお昼時にスーパーへ行って、冷蔵庫に足りないものを買おうとカゴを手にしたら、隣接しているパン屋さんからいい匂いが漂ってきて、思わず覗いてしまった。陳列されている数々のパンを眺めていくと、りんごパイが100円で売られていてしかも焼きたての文字が踊る。りんごが大きめにカットされていて、パイ生地がふっくらと焼き上がったフォルムはまさにかじった時の美味しさを想像させるのに十分だった。これは買うしかない!と心に決めて買ってしまった。

家に帰ってから少し焼いてみると、艶のあるりんごにうっすらと焼き目がついて香りも増した。味も勿論、抜群に美味しかった。100円で美味しさが買えちゃうんだから、世の中すごい。高級な食べ物があちらこちらに溢れているけど、そう言うものは特別な日にとっておき、普段は100円で買える小さな幸せで十分だと思った。充実は自分で決めるし、私の日常はこうして積み上がっていく。

また買いに行きたいな。あの美味しさを求めて。


そういえば毎日の出来事を筒がなく書くようになって、早10日。正直なところ、ここまで続くとは思っていなかった節もある。たかだか文章書くくらい、誰にでも出来そうなことでも、3日坊主になりがちな私が続いているのだから自分で自分に感心した。やるじゃん私、って見直した。加えて、書き続いていると欲が出てくるのも実感した。もっと上手く書きたい、だとかもっと多様な表現があるはずだ、だとか。そういう欲。きっと継続していなかったら出てこなかった欲。この欲求と、今後は向き合っていくつもりだ。

一方で、自分が書く文章の質が一定じゃないことに対して不甲斐ない気持ちと、言葉を綴る難しさを織り交ぜて抱えている。何でこの文にしたのだろう、だとかもっとこうした方が良かったんじゃないかだとか。伝えるって難しい。言葉って難しいとつくづく思う。反省が尽きない。

そうやって自分の中で折り合いをつけて、書き終わって自分で書いた文章を読むと自分の生み出したものにハッとさせられることもあるし、返ってくる反応に励まされたりする。きっと書き続けているからそうやって少しずつ変われるのだと思う。

いつも読んで下さる方、ありがとうございます。

今年1年は書き続けていくことにします



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