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初心者ワーママ女医、復職前に覚悟しておくこと。

40代の女医なつ🌱です。
こんにちは。

新年度始まる時期ですね。
初めて我が子を保育園に預けて復職する女医さんもいらっしゃいますよね。
最近こんな記事も書きました。

真面目な人が多い女医さんたちは、復職に向けて久々に仕事できるぞ!社会と繋がれるぞ!とワクワクしている人も多いんじゃないでしょうか。
仕事がそこまで好きじゃなくても、今まで子供のお世話一辺倒だったのが、仕事のためとはいえ1人で自由に行動できる時間ができ、久々に「母」ではなく「社会人」として同僚と話すことができたり、なんだかんだとても楽しいと思います。

しかし、、、
そんな初心者ワーママ新生活ですが覚悟しておかないと心折れる事象も続発し得ると思います。
水を差すわけではないのですが、
今回は復職する初ワーママの方へ、昔の自分へ、復職前にこう考えて覚悟しておいた方が良いよ!ということを書いてみます。

保育園通い始めは秒で呼び戻されたりする

待望の子供の保育園入園。

先生に預けて久々に身軽になった体、ウキウキで通勤して病院へ。久々に白衣に袖を通して、
「今日から戻りました、またよろしくお願いします!」
と言った瞬間保育園から電話。

「〇〇ちゃんお熱が出てしまって、、、」
本当か?と思う話ですが割とあるあるです。

乳幼児って、新しいおもちゃに巧みに遊んでくれる保育士さんだったり、初めてできたお友達だったり、新しい環境で楽しくて興奮しすぎちゃったりするだけで、、、ほんとちょっとしたことですぐ熱出したりしますよね。

保育園は発熱に関して、施設により多少厳しいゆるいがあるとは思いますが、どこも37.5℃を基準としてそのラインを超えたら発熱とみなし親に連絡、お迎えを要請との決まりになってると思います。

またこれも園によりますが発熱した子供は翌日登園できないというルールもよくあります。うちの子供が通っていた園もそうでした。

0-1歳は感染症の発熱はもちろん、知恵熱や一時的に熱がこもってしまうなど、感染症ではない発熱も本当に多いので、これで翌日預けられないのはかなりきついなあと思った記憶があります。(もしかしたらコロナもあって厳しくなった園も多いのかも)

母親が迎えに行ったら平熱に戻って子供はケロッとしてて、先生は「服を着させすぎてて熱がこもったのかもしれないです、でも明日は自宅保育でお願いします。」と言われたりして、親がイラっとするのもよくある話です。

ですが、保育園も保育園側の事情があり、集団での感染症蔓延を防ぐ義務があります。これから保育園とのお付き合いでイラっとする対応の時も出るかもしれませんが、お互い様、同じ厚生省管轄のものとして理解して従ってください。

とにかく保育園預け始め、0−1歳は本当に子供がよく発熱しますのでそういうものだと思って下さい。発熱あまりしなかったらラッキーな方だと考えましょう。

自分はシンデレラになったと思え

復職したら、前みたいにバリバリ外来するぞー、検査するぞー、手術するぞーと思ってるかもしれません。

しかしながら、以前とは違うのです。

当たり前ですがこれからはお迎え時間が来てしまったら、シンデレラのように人に任せて子供の元に帰らなくてはいけません。

仕事で不測の事態が起きた時も同様です。子供がいない以前だったら、不測の事態が起きた時、残業して自分で責任取れたり追加の処置をできたと思いますが、帰らなければいけません。

患者さんにとっては医師は1人ではありませんが、子供にとっては母親は1人だけです。

困った時にお迎えに行ってくれる配偶者や祖父母がいればラッキーですが、いないなら仕事は置いてお迎えに行く、これは仕方がないことです。

しかしシンデレラと違って何も言わずに帰って良いわけもなく、帰宅する前には然るべき申し送りをして当直帯や残り番が仕事しやすいようにしてから帰りましょう。
(これちゃんとしないと自分の立場、ワーママ女医の立場を弱くしますよ。)

昔の厳しい男性医者社会にいた女医さんはお手伝いさんシッターを雇って、子供の面倒見てもらったようですが、今の時代そこまでする必要は個人的にはないと思ってます。というか、そんな働き方や他人の家庭の子供との時間削減を強制してくるような職場は変えた方が良いと思います。

まだあるらしいよ、そういう職場(恐).com

とにかく自分のことは
「毎日しっかり申し送りをするシンデレラ」と思って下さい。

独り身の時の仕事の仕方は忘れる

シンデレラのように帰る毎日、子供がいない独り身の時代の仕事の仕方ではうまくいかないことが出てきます。
まず仕事は子供のお迎えリミットの時間内に終わるように設計しなければいけません。当たり前だと思いますがこれができていない人は割といます。

独り身の時は「今日外来忙しいからこの症状詳記あとで書こう」「〇〇先生から頼まれた××明日やろう」「このオーダーはまとめて暇になったらやろう」とか、無意識に空いた時間にやろうと考えていることがあったと思うのですが、

その「あとで」「明日」「暇になったら」「空いた」という時間、もう今のあなたにはないかもしれません。

保育園から発熱の電話があった瞬間にその時間は全て泡となって消えます。

そうなると後回しにした仕事の存在は、子供のことが心配になり忘れ去られることが多く、同僚の誰かが後でため息しながら気づいて拾ってくれたりするのです。拾ってくれたらね。

ちゃんと申し送りしていないと評価が下がるだろうし、その場その場で片付けられる仕事なら「こんなのその時できるならやっておいてよー。」って思う尻拭いする相手の気持ちもわかりますよね。

ワーママほど不測の事態に備えて仕事する。いつまでも独り身の時の仕事の仕方をしていてはいけません。

仕事が終わってからも戦いだ。

リミット時間内に仕事を仕上げて、保育園にお迎え。
ここから母としての家事育児タイムの幕開けです。
仕事が終わってから母の戦いが始まります。

特に保育園預けたはじめの小さい子たち、乳幼児は8−9時には寝かせた方が良いと育児書には書いてあります。
6時に迎えに行って、子供の離乳食、大人の夕飯の準備、子供のお風呂ミルク、おむつ替え、あれうんち漏れちゃった?
もう気づいたら9時過ぎちゃいますよね、、、。

私は慣れるまで、というか慣れてもずっと、子供が小さい時は仕事終わってから子供が寝るまで運動会の借り物競走している気分でした。まあ最後は時間なんてもうどうでも良い!育児書なんて糞食らえだ!という結論にたどり着くんですけど。

仕事に家事育児に1日の戦いは長いです。持久走が続くように、ちょこちょこうまく息抜きをして下さい。ちなみに私は退勤して家までの帰り道に自分へのご褒美してました。(おやつ食べるか音楽聞くか退勤中の短時間でできることですけど)ご褒美時間を終えてから「さあこれからもう一仕事だ!」と毎日自分を励ましてました。

ベタですけど、、もう一仕事だ!と言っても、おうちではお母さんが子供と笑って楽しんで時間を過ごすのが一番です、戦いは続きますができる時は楽しんで戦ってください!

仕事も家事も完璧を求めすぎない

毎日退勤はシンデレラ。仕事は時間内に完了ささる。申し送りもしっかりと。息切れして帰ったら家事育児の戦い。
正直聞いてて疲れちゃいますね。

そして女医さんは真面目で頑張り屋さんが多いので、どれも全力で頑張ってしまう人が多いのですよ。

はい!肩の力抜いて!
あなたの頭は何のために勉強してきたの?
仕事も家事も完璧にやらないで!
やったら続かないよ、どこかで倒れる。
だから手抜きして、工夫して!
そのための賢い頭なの!

おばさん女医からのアドバイス.com

新米ワーママは古参ワーママ女医から手抜きして!!って言われるとみんな、泣きそうな顔して「え?手抜き?でも、どこから手抜きしていいかわかりません」って言い出す人も多い。夜泣きがひどかったりすると睡眠不足で思考能力も落ちていたりするし。涙

とにかく頑張りすぎてしまうことの多い女医たちは、自分の理想の完璧な仕事や家事をやめる。勇気を出してどちらもそこそこ、合格点目指せばいいと思います。

仕事については症状詳記はそんなに綺麗に書かなくていい、書類が通ればいい、カルテもそんなに何行も書かなくていいの、申し送りも簡潔で伝わればいいの、大事なことを簡潔に、を身につけて。患者さん、同僚が困らなければそれでいい。

外来や処置などデューティは毎回時間内に終わらない量が割り振られていたら、言うのが嫌かもしれないけど、自分の処理能力の限界を認めて振っている上司に相談してください。時間も力量も限界はある。割り振りしている側も、子供産む前と同等に考え、働き方の変化への配慮を忘れて振ってしまっていることも多い。とにかく言わなければわからない。

(みんなここで言うのが苦手ですよね、私も含めて。でも言わなければ状況は変わらない。本当に辛い時どうしようもない時は迷惑がかかる前に言うべきです。)

頑張り屋さん女医の苦手分野、自分の仕事を減らす.com

育児は仕事より大変。不測の事態が多いし、自分と違う個体を相手にするんだから、思う通りに行かなくて当たり前。離乳食撒き散らして食べない日は粉ミルク飲んでればいい、バナナ食べたらそれでいい、水分とある程度の栄養があって元気だったらそれでよし!!
そんな日があっても良い!!
それくらいで行きましょう。

そして家事は、、よく聞く言葉ですが
「埃が落ちてても人は死にません。」

家事はしなくてもどうにでもなります。
仕事に疲れて育児に疲れて夜眠れていない、そんな時は、外食でもして家事をサボって下さい!!洗濯も土日に全部やって下さい。子供の服が足りない?洗濯乾燥機に投げ込むか西松屋かユニクロで買って下さい。
子供に関する最低限の家事だけすればいい。
大人なんて外注でどうにでもなる。

1人じゃない、頼れるものは頼る

仕事も家事育児も努力して、手抜き工夫してもそれでもうまくいかない時もある。その時は頼れるものを頼りましょう。

育児の悩みだったら信頼できる人に頼りましょう。祖父母や保育園の先生、子持ちの同僚とか。(もし信頼できる人いなかったら無理に頼らない、ストレスになるだけ)

頼る家族がいなくて子供が発熱続きで、預け先の問題だったら病児保育にスポットシッター登録があります。

毎日の家事に限界が来たら家事代行サービス、ホットクックなどの自動調理器具、食洗機、洗濯乾燥機。

できるだけ自分で頑張ったけど無理、そんな時は、お金で解決できるもの、頼れるもの、人、はとにかくもたれかかって下さい。

そう、1人じゃないよね?


そうでした。強い女医たちはどうせ役に立たないと忘れがちになりますが、1人じゃありません。あいつがいる!
そう、もう1人の親、配偶者である夫だ。
(シングルの人は読み飛ばして下さい。)

「初心者保育園児の親」はワーママだけじゃない。
最初から一緒に保育園送迎も分担しましょう。

仕事で不測の事態が起きたらすぐ連絡します。あっちが行けるかもしれないしね。ダメとわかってても聞く!
毎朝今日の予定をお互い一応確認して「不測の時」はどっちが動きやすいのか把握しておいて下さい。

この把握は例えどちらかが時短をとっていようと必要だと思ってます。
この「子供のことは2人で当たり前のように分担する」という認識、子供が保育園入った最初からお互い自覚し、自覚が薄い方には都度認識させたほうが良いです。

男でも女でも「私がいなくてもどうにかなる」と感じた物事はいつしか「それは私の義務ではない」とその人の思考から抜けていきますから。
ことあるごとに確認、リマインドをお互いしましょう。

長い戦いを見据えて継続できることを考える

育児は何年なんでしょう。
一人っ子でも乳幼児は6年間、成人まで18年間。子が増えるとそれ以上。
長期戦ですよね。

私も母としてはまだ若輩者ですが、乳幼児を育て終えて思うことがあります。
乳幼児育児は大変さや疲労感に波がありました。

夜泣きがひどくて眠れず体力が限界を迎えたり、仕事で不測の事態が連続したり、子供の発熱も続いたり重なったり、、、ワーママしてて「あーつらいなーもう私無理かも、、、」って時期って1年は続かないことがい多いです。たいてい1ヶ月単位。波があるんです。

子供が1ヶ月とか週単位で成長し変化していくのでその都度プロブレムリストが更新されるんですよね。こっちは適応障害になりそうですけど。

でもそのおかげで、「あれ?今結構きついかも、、、」って思ってもそれは永遠には続かないので、そう思ってしまう辛い時は割り切ってすぐさま手抜きして頼れるものに頼って下さい。
そこで無理すると、子供と一緒に確実に老いていく自分の体、、後で後悔しますよ〜。

まとめ

これから復職するのにワクワクしている女医たちに水を差すような記事でしたが、、、

復職前に覚悟しておいたほうが後々気持ちが楽になったり役に立つかも、と思って書いてみました。

各家庭、各職場で大変なことはもちろん違うと思いますし、こんな覚悟しなくても杞憂に終わるかもしれませんが、
「あらかじめ起こりうるリスクは予測しておくと、何か起きた時に自分の心が平穏でいられる」というのは共通だと思いますので、一度自分の家庭の中でどうするか考えてみてください。参考になれば幸いです。

もしワーママ女医ではなく、受け入れる側の方が読んでくれていたら、ワーママってこんな感じなんだと思って、余裕があったら支えてあげてもらえるとありがたいです。
普通の感覚のワーママなら、仕事に穴をあけたり引き継ぎするたびに申し訳なさ不甲斐なさ悔しさを抱えていると思います。

そして、ワーママ側も自分が余裕ある時は他の方々を一生懸命支えてあげて下さい。「恩を受けたら返す」とても大事なことだと思います。
それではまた。



本日はワーママ癒しグッズ。

これはめっちゃ気持ちいいです、時々夫も勝手に使ってます。

あとは友人が使っていて私も少しもらった入浴用のアロマ。子供が寝たあと起きる前にゆっくりどうぞ。とても良い香りでした!




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