常勤ワーママ女医が「丁寧な生活」に恋焦がれた話。
こんにちは40代の女医なつ🌱です。
数年前に常勤勤務医を退職して、
現在フリーランスのゆる生活をしています。
今日は常勤だった昔、
丁寧な生活の動画をよく見ていた話、ただの雑談回です。
丁寧な生活がテーマのYouTube
常勤ワーママとして働き、常勤退職を考える前に、YouTubeで「丁寧な生活」的な動画をよく見ていました。特にモーニングルーティン系が多かった。
こういうのとか。
北欧、暮らしの道具店さん、好き。
こういうのとか。
撮影センス素敵、おしゃれ。国は問わず。
Y.LIFEさんもよく見てました。冷蔵庫収納、洗面所収納、とても綺麗で憧れてラベリングしたりしたな。オキシクリーンも影響されて買った。懐かしい。
自分より年上の先輩夫婦も、若い独身女性も、同じ世代の子育て中の方も。
いろんな丁寧な生活の動画見てました。
何年も前なので、見ていた動画はうまく探せなかったけど、こういう系統の動画、よく見てました。最近は昔より沢山ありますね。YouTubeすごいな。
1日1日、人生を丁寧に生きている人の動画、よく見ていました。
何故、丁寧動画を見ていたのか?
理由は簡単。
自分自身と程遠く、憧れの存在だったから。
単純に丁寧な生活に恋焦がれてた。
常勤時代の生活、毎朝7時半から子どもを保育園に預けていました。
スーパー夜泣きする幼児だったので、夜は夜泣きで毎日寝不足、その上朝は幼児の子供がまとわりついて離してくれない。
子どもを置いて、自分時間のため早起きするなど出来ず、6時に子どもと一緒に起きて、ご飯用意して食べさせて着替えさせて、親子とも最低限の身だしなみを整えて、保育園に7時半着。
朝に自分の時間を確保する余裕も意欲も
ほとほと尽きていたので、
自分の人生を大事に
生活を丁寧に生きている人が
本当に眩しくて羨ましかった。
私にはデトックスする水も、インテリアを愛でたり癒されたりする時間もなかった。最低限生活を回して、8時半に病院に着いて21時半頃子どもを寝かせるので精一杯だった。
丁寧に生きてもないのに
最低限の毎日を回すだけでもゼイゼイ息切れしてた。
夕方働き終わったら、子供を迎えに行って、また怒涛のルーチン。食事、風呂、着替え、子供のケア。
座れるのは夕飯食べてる時。あとは子供と寝るまで何か家事をしてる。
電子レンジやお湯が沸くのを待つ時間、限界で立つのが辛くてキッチンの床に体育座りしてたりしたな。(あ、今もたまにしてるな。)
もちろんその丁寧な動画の人たちも、カメラの前だから綺麗に丁寧に見せているだけで、そういう方々の人生や日々の生活が毎日綺麗事ではないことも、よく分かっています。
それでも動画の中の、丁寧で綺麗な生活や、自分を大事にする、自分の喜ぶ時間をとることなど、そんな時間が1秒もなかった自分には、動画が見せかけのキラキラかもしれない(何割かは)と分かっていても、恋焦がれるしかなかったのです。
女医でも真似してもいい?
最初は動画みたいな素敵な生活、女医で子持ちのワイには無理や、、、と芸能人を見る気持ちで諦めていたのですが、動画を見ているうちに、
「別にアイドルになりたいわけでもない。できるんじゃない?」
と、ふと思いました。
素材や能力は関係ないし、同じ人間で、「自分を大事にする丁寧な生活をする」ことは、別に医者である自分でもできるんじゃないかと思えてきました。
そう思う途中で「医者」という仕事が私のマインドをブロックしていることに気づきました。
よくSNSで、女医含むワーママが当直しないとか朝早く来ないとか、早く帰るとか(早く帰って遊んでんじゃねーんだぞ)、叩かれてるのをを見かけたりしますが、
「女医が自分のために丁寧な生活をしちゃいけない?」
そんなわけ、なくない?
「医者」の呪い
医者になった人は、
など、勝手に医師という資格に人生観を縛られてしまう人が多い気がしています。
「医師の仕事が私のライフワーク!医師の仕事が天職!仕事をしている時に最高の幸せを感じる、医者しないと死んじゃう!!」みたいな
医者となるために生まれてきた人は(私の友人にもいる、めちゃ尊敬してる)、医者の仕事をすることがその人の生活の中で優先事項の一つだし、仕事のために生活をある程度犠牲にしても、その人の幸せのためには良いと思うんですが、
医師資格を持った人が、皆が皆、そうであるわけないですよね。
(日本医師会や外科学会あたりは異論ありそうですけど、、、まあ知らんがな。)
現に、私は全然違う。
毎日医者仕事をしたいわけじゃない。
医者の仕事はやりがいもあり面白いけど、お金を得る手段の一つ(ライスワーク)であって、私にとっては今のところライフワークではない。みたい。(ちょっと確信がまだ持てないけど。)
確信できているのは家事育児が忙しい時は週5日働きたくないこと。
そして今後育児が終わった50代の体力気力で、週5日医者を働きたいかと言われると自信がない、というのが正直なところです。
医者を絶対やりたい!というモチベーションで働いてるわけではなくて、なんとなく、資格がもったいないから、過去の自分の努力がもったいないから、サンクコストで何となく働いている。
もしそうなら、働き方を見直して本当に自分がやりたいことをやっても良いと思うんですよね。
(まあ、もちろん給料は下がりやすいですけど。絶対下がると言い切れないところが、医者の給与体系の変なところですよね。)
やりたいこと?それ医者の仕事よりやる意味あるの?
「やりたいこと」って何よ、、、
ってなると思いますが、
「やりたいこと」いうのは、もちろん人それぞれで、別に崇高なこと(大学院行って研究するとか)や他にお金を稼ぐことじゃなくてもいいんです。
やりたいことを見つけるには、
「何が自分の幸福度を高めるか?」
をまず認識する必要があります。
医師の仕事をしないで得た時間で、家で自分の時間をぼーっと過ごすとか、子供と遊ぶとか、ただ趣味をする、だけでも自分が楽しいならそれで良い。
それに何の意味があるのか?とか、こんなことしてていいのかな?とか思うかもしれないけど、
やりたいことをすることで自分の心に余裕ができて、自分の大事な人といつもと違う視点でゆっくり会話できたり、子供の小さな成長に気づけたり、自分の時間を過ごせた満足感で喜びを感じたり、
そういう些細な喜びの積み重ねが、人生の幸福度を上げると思ってます。
やりたいことに「意味」なんてなくていいんです。
自分の幸福度をあげる、家族の幸福度を上げるのが、目的だから。
私みたいに日々の生活じゃなくて、年に2回の旅行で派手に海外に行くのが働くモチベーションになる、幸福度が上がるっていう人もいるし、他にもブランドバッグを買う、ゴルフする、豪邸を買う、別荘を買う、人それぞれやりたいこと、幸福度が上がるアイテムは違って当然です。
医者の仕事が第一の目的ではない、ライフワーク!!と言い切れない、人は、医者の仕事をうまく使って、自分の幸福度を上がる何かを手に入れれば良いと思います。
おわり
というわけで、限界ワーママ女医が丁寧な生活に恋焦がれた話でした。
そして恋焦がれた結果、私の場合は「やりたいこと」が「お金がかかること」ではなく、日々の生活の「時間」が欲しかったので、常勤退職して働く時間を減らしました。
じゃあ、今お前は白湯飲んだりデトックスしとんのか?って聞かれそうですが、そんなことしてません。汗
なんなら朝、仕事がない日は子供と一緒にお寝坊しています。
(夫が出かける時に起こしてくれる、夫アイシテルヨー)
私が求めていた「丁寧な生活」は白湯でも早起きヨガや掃除でもなくて、最低限の家内の掃除、自分の時間、心の余裕だったようで、キラキラYouTuberには程遠いようでした。
それでも常勤生活の時とは比べられない余裕を感じています。
私にとっては、人として心の余裕を持つことに時間的余白は必要でした。
今回の「丁寧な生活がしたい」も、立派な常勤退職理由の一つです。
あんまり人に言いにくいけど。他の理由は、番外編退職理由の話はこちらをどうぞ。https://note.com/natsujoi/n/nc20f617a1795
現在、子供が夏休みなので、勤務がない日は子供とゆっくり過ごしています。昨日は、子供と市営プールに行ってきました。プールには小学校中学年以上の子どもたちが、友達同士で親なしで訪れていて、「親と夏休み近くのプールに行く」なんてのも、あとちょっとなんだろうな、と噛み締めています。
勤務日も、午前早い勤務でない時は朝子供とゆっくりしたり、そういった時間を過ごせるのが、この前まで限界ワーママだった私にとっては、本当に贅沢で自分が本当に欲しかった時間だったので、あの時あの選択をしてよかったなぁと、朝から作った蒸しパンが盛大にしぼんで失敗したのを見ながら(ベーキングパウダー古くなってた、、、)しみじみ思っています。
YouTubeやインスタ映えできる丁寧な暮らしには及ばないですが、自分なりの丁寧な生活を今後も楽しみながら、暮らせると良いな。
誰の参考になるの?な話だけど、誰かの参考になれば幸いです。
それではまた。
今日のおすすめはこちら。
子供とオリンピックのバスケ見て、本棚からスラムダンク取り出して読み返しています。河村選手すごすぎるなあ。お疲れ様でした。
スラダン、今は漫画愛蔵版なんて出てるらしい。今読んでも色褪せない漫画でまた感動しちゃう。私はなんといっても、メガネ君の回が全話で一番好きです。
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