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居心地の良すぎる職場を去ることになった話


転職を5回以上している現在29歳の私ですが、
初めて派遣切りを経験しました。

よりによって今まで生きてきた中で1番居心地がよく、過ごしやすかった職場。

半年後には契約期間の満了を迎える予定だったので、もともと退職予定だった時期が少し早まったというだけと言えばそれで済んでしまう話ではあります。
でも、私たち夫婦は「その半年後」を節目として今後いろいろなライフプランを組んでいたのもあり、この予期せぬ退職が思った以上に大きなターニングポイントとなりました。

これまで何社か経験をしてきた中で、なぜこの会社はこんなにも居心地がいいのか?私はそれについて日々追求していました。

結果として、答えはひとつ

他人と適度な距離感を保てる人ばかりだから

です。

もちろんその中で小さな枝分かれがたくさんありますが、幹の部分はコレに尽きます。

・プライベートなことを深掘りしてこない
・人と人を比べない、優劣をつけない
・仕事の仕方について干渉もしなければ放置もされない

具体的には、

いつも手作りのお弁当の人が珍しくコンビニ弁当でも何も言われない。

髪の毛をバッサリ切っても騒がれない。
(「似合うね」程度の軽めの声掛けはある。)

何連休かの休み希望を出しても、「どこか行くの?」「どこか行ったの?」と聞かれない。

自分からプライベートの話をすると、ちゃんと聞いてくれる。

分からないことを聞いたら、必ず手を止めて話を聞いてくれる。

小さなことについての相談でも、「そんなことで」みたいな空気にされずちゃんと解決に向けて一緒に考えてくれる。

同じことを何度か聞いてしまっても、嫌な顔をされない。

上記が、ほとんど全員に当てはまる対応なのです。

私としては服装や髪型の変化や、休みの過ごし方などはあまり職場の人から話を振られたくない内容なので、この距離感が何よりも心地よく感じていました。

かと言って、「放置もされない」というのが1番重要なのです。

当たり前なことのようでも、これまで転職を重ねてきた中でこういうことをほぼ全員が当たり前にできる職場ははじめてで、

「仕事が楽しい」わけではなくとも、休みの日は仕事のことを忘れて楽しむことができる職場というのは、私の日常生活の中でかなり大事な環境となっていました。

退職が決まってから退職をするまで約2ヶ月半。
繁忙期でバタバタしており実感することなく退職日を迎え、あっというまの有給消化期間へ。
メンバーを変え、2度も送別会をしていただけて、たくさん贈り物までいただいて…😭🌷
最後まで感謝の気持ちでいっぱいです。

これは一概に言えませんが、「去り際」って私の中で割と本性が見える瞬間でもあり。

その職場を去る身の私にお金も時間もかけていただけることは、私としてとてつもなく有難いことでした。
在籍中であれば、今後も一緒に働き続ける仲であり、人間関係を良好に保つことにより業務を円滑に進めることもできるだろうし。
たくさんの利点はあるかと思います。

でも、
送別会を開く為にメンバーを決めて店を予約し、会費を集めて時間を作る。
餞別を贈るべく予算を決め、何を買うか考え、何人かで精算をして、休みの日にソレを買いに行く。
何をするにしても時間もお金も必要なことで、
尚且つ繁忙期中(ほぼ明け)に退職となったことを考えると、業務が立て込む中で周りの方々がこのような段取りを組む必要があり、それをやり遂げたことで実現されたことというわけです。

大袈裟な分析かもしれませんが、実際はそれほど感謝せざるを得ないことだなぁと改めて感じました。

やっぱり、とてもいい職場だったな。
と感じさせてもらえて、最後の最後まで心温まった経験となりました。

退職の場面でよくある(と聞く)
「ここで続かないならどこへ行っても続かない」
のような言葉があるかと思いますが、

「ここで働いてたんだから、もうどこに行っても大丈夫😊」
と言って下さる方がたくさんいて、ジーンとしたことも覚えています。

なんとか無事に次の仕事も決まり、
GW明けから新生活(?)がスタートします。

(転職活動&繁忙期のため、3月・4月の振り返りnoteが追いつけていませんが…)


こんなにも忘れたくない思い出が詰まった職場が初めてだったので、
記録として残しておきます🙏🏼💐

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