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教会の鐘の音

こんにちは。カリフォルニアよりnatsualohaです。

相変わらず質素な生活のお家ルーティーンが続いていますが、すっかりそれにも慣れてきた今日この頃です。子供のオンラインスクールもあり日常のスケジュールが埋まっているというのは、それはそれで習慣ができてありがたい事だなと感じています。

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私の住むエリアは、昔スペイン領だった名残で古い伝統的な教会が現在も沢山残っています。街もスパニッシュコロニアルスタイルが守られているので、ヨーロッパからの移民の方も多いそうです。そういった教会の多い街なのですが、教会の鐘の音色を聞ける機会というのは、今まではウエディングの時くらいで貴重なことでした。

しかし、ロックダウンになってからは毎日、それぞれの教会が決まった時間に鐘を鳴らしています。遠くの教会からは毎朝8時半と夜の8時半に、近くの教会ではお昼12時と夕方6時に。街中がとても静かなので、さらに遥か遠くの教会の鐘も聞こえたりします。

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本来の意図はわかりませんが、なんとなく、フランスの医療従事者への拍手のような、その鐘が鳴る時は、今最前線で頑張ってっくれている皆さん、死への不安や逆にこの先生きていくことへの不安を抱えながらも踏ん張っている全員への声援の様に感じとれるので、私と娘も鐘が鳴った時は少し作業を止めて、自分なりに祈る時間帯にしています。遠くの鐘は日本の学校の授業と同じチャイムの音色で懐かしく、近くの教会の鐘の音はものすごく響く大きな音色でその振動とエネルギーが身体全体に伝わってきます。

私の地元はとっても田舎ですが、小さな頃はお寺が毎朝6時と夕方5時に鐘をついて鳴らしていてくれていました。子供だった私たちにとっては、起きる時間や家に帰る時間といった時計代わりだったこともあり、とっても役立っていたのですが、物心ついた時にはそれも無くなってしまいました。(多分、鐘の音色も騒音扱いになってしまったのかな。。)

今こうして復活した様に鳴り響いている教会の鐘の音色を聞くと、ここの教会の鐘も昔は祈りの時間、生活の時計がわりで日常ごとだったのかなと思います。

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カリフォルニアで外出禁止令が出されたのは3月19日。ロックダウンが始まってもう6週目に入りました。昨日は、私達がこちらに越してきてから、毎週のように通っては、良くしてくださっていたカフェが倒産閉店という告知がありました。この時期が過ぎて、無事再オープンしたら絶対一番に足を運ぶぞ!と思っていたくらい好きなお店でした。そして、そのすぐ近くにある優しいご夫婦経営のレストランも同じく店を先日閉じてしまいました。なんの罪もない優しいオーナーさん達だったので悲しい思いより、ここにきて、悔しい思いの方が出てきてしまいました。主人も大変な中、ずっと家庭では穏やかに明るく過ごしてきてくれていましたが、さすがに同業者で仲良く話をしていた仲だけに気持ちが分かりすぎて、とてもやり場のない感情がこみ上げてしまったようでした。

最後まで温かい雰囲気でお客様みんなを迎え入れてくれた、このカフェとレストランのオーナーさんスタッフさんにいつか会うことがあれば、心を込めてお礼を伝えたいと思います。

失業や倒産、そして、身近な人の訃報という感情の整理かつかないような出来事など、皆さんも表面的には大丈夫に見えても心と身体は恐怖や不安が潜んでいると思います。心身健康的に暮らさせてもらっている私ですらあまり眠れない夜も多いので、今回、なんらかの形で命や生活が犠牲になってしまっている方々(ご遺族も、最前線で活動してくださってる方も、失業された方も、傍にいらっしゃる方もみんな含めて)心が休まることがないと思います。なかなか助けになる様なことができない無力さを自分自身感じますが、身の回りの人たちがまずは心穏やかに笑顔で暮らせる様に、小さな事でも気づいて動けるように心がけていきたいと思います。

辛いニュースもありますが、同時に、周りの人の優しさや、子供のひょうきんな笑顔、自然の美しさに触れることも毎日沢山あります。今ではこの感謝と笑顔の連鎖のお陰で日常も笑顔で過ごすことが出来ている様にも思います。結局は人の優しさや笑顔、自然、と好きなものに救われている毎日です。感謝と笑顔とそして思いやりのプラスの連鎖がもっともっと広がっていくことを願っています🔔

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#HealTheWorld





















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