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私がカウンセリングを通して実現したいこと

私は現在、公認心理士中越裕史先生の元でカウンセリングを学んでいます。去年の9月末から受講し始め、約10か月たちました。

学んでいるのは、来談者中心療法を基礎としたカウンセリング。
「カウンセリングの神様」ことカール・ロジャーズ氏が提唱した、ロジャーズ流のカウンセリングです。
この講座が毎週本当に楽しくて!
カウンセリングについて学びを深めるうちに、私なりのカウンセリングへの想いが少しずつ芽生えてきました。

今回は、私がカウンセリングを通して実現したいことについて書いてみたいと思います。
(まだまだ学び始めたばかりのひよっこ。大学で心理学を学んでいたわけでもない私がこんなことを書いていいのかな…という気持ちもあるのですが、えいっと公開してみます…!)

受講しているのはこちらの講座です ↓


ロジャーズ流のカウンセリング

中越先生のカウンセリング講座では、先生が実際にカウンセリングをしているところを何度も見ることができます。
また、受講生は最初は5分から、最終的には60分のロールプレイに挑戦します。

実際にカウンセリングを見たり、また、自分自身がカウンセリングを受ける中で、「ロジャーズ流のカウンセリングが好きだなあ」と何度も何度も思いました。

カウンセラーは、「受容」「共感」「自己一致」の態度を大切にしながら、相談者さんのことばに耳を傾けます。
すると、一人の人間が一人の人間と紡ぐ日常とは少し違う空間、「ここなら何を言っても大丈夫かもしれない」という空間が生まれます。

そんな空間の中で自分の気持ちを話していると、だんだん「ああ、わたしはこんなことを思っていたんだなあ」と、実感が湧いてきます。
一人でもんもんと考えていたときには分からなかったことに気が付いたり、思ってもみなかった気持ちが湧き上がってきたりします。

話しているうちに、不思議と「わたしは本当は〇〇したかったのかもしれない」と進みたい道が見えてくることもあります。

それは、無理やりテンションを上げたり、自分を奮い立たせるような「前向きさ」ではありません。
「これが私なんだなあ」という実感をお腹の底で感じながら、じんわりじんわり湧いてくる温かいパワーです。

答えはわたしの中にある

カウンセリングを学んでいると、私は何をしたいのか、どういう方向に生きていきたいのか…
その答えは「わたしの中にある」ということをしみじみと実感します。

ロジャーズ氏は、「ありとあらゆる生命体は、自らの可能性を実現してくようにできている」と考えました。(実現傾向)
だからこそ、「他の人による評価ではなくて、自分自身がお腹の中で感じていること、自らの経験を頼りに生きていくこと」を生きる指針としていました。

振り返ると、わたしはこれまで自分の感覚を全然信じられていませんでした。

素直で真面目、いわゆる「優等生タイプ」だったわたし。
知らず知らずのうちに、周りの人や社会の声を気にしていだんだと思います。

「ふつうはどうするんだろう?」
「〇〇するのは変なんだろうか。やっぱり〇〇した方が良いんだろうか」
頭のどこかでずーっとそんなことを考えながら生きてきました。

だから長い間、「やりたいこと」が分からず悩み続けてきたし、自己分析のワークに取り組んでもしっくりこず、「私っていったい何なんだろう」ともやもやしていたんだと思います。

カウンセリングを学び始めて、少しずつ少しずつ「わたしはこんなことを感じているんだね」という実感を大事にして、地に足をつけて生きていけるようになってきた気がします。

「頭で考えたことではなくて、心で感じていることを大切にして生きていく。」という感じでしょうか。

これから実現したいこと

「カウンセリング=心の病気の人が受けるもの、心の病気を治療するもの」というイメージを持っている方が多いと思います。私もそうでした。

けれど、カウンセリングを学び始めて、
「なんだかもやもやするな」「自分がどうしたいのか分からないな」
こんなときにもカウンセリングの力が生きてくるのではないか
と思うようになりました。

今の時代、目まぐるしいスピードで世の中が変化しています。
「このレールを歩いておけば安心だよ!」みたいなものが無くなりつつあることが何となく感じられて、
「自分の頭で考えて生きていく」ことが求められます。
その一方で、SNSや広告を通して「〇〇すべきだ!」「〇〇が良い!」という強い主張が外からの刺激としてどんどん入ってきます。

無数の選択肢の中から、どう生きてくのか自分で決めていかなきゃいけない。
わたしはどうしたいんだろう。自分のことなのに、自分が全然分からない…!

こんな風に悩んでいる人は、案外たくさんいるのではないでしょうか。

わたしは、そんな人たちに「カウンセリング」という空間を提供したい。
「ああ、私はこんな風に感じていたんだ。本当はこうしていきたいんだ」という実感を持って、一歩一歩人生を歩いていく手助けがしたい。

私が感じることを人生の土台において、「これが私なんだな」という実感を持って、やりたいことをやっていく人生を送る手助けをする。

これがわたしがカウンセリングを通して実現したいことです。

「実現したいこと」なんてかっこつけて言ってしまったのですが、私がそんな風に生きていくために、今も悩みながら一歩一歩歩んでいるところです。

ロジャーズ氏は、「人生は、流れゆく、変化するプロセスである。」と言いました。

カウンセリングを学ぶのが楽しい。ロジャーズ氏の人生哲学が好き。

今はこの気持ちを大切にしながら、少しずつ少しずつ、やりたいことをやるために、日々コツコツ取り組んでいきたいと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました!

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