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「頑張りたいのに頑張れない」苦しいときに試してみてほしいこと

「なんで頑張れないんだろう」

「なんで頑張れないんだろう」と自分で自分を責めてしまう。
「他の人はちゃんと頑張れているのに、自分はダメな人間だ…」と悲しい気持ちになる。
頑張れない自分が嫌になって、余計にもやもやがつのってしんどくなってしまう。

「人生100年時代」と言われる今。
社会人になってからも、新しいことを学び始めたり、資格取得にチャレンジしたり、キャリアチェンジを目指して頑張っている人が多いかもしれません。

誰しもが、一度は「頑張りたい気持ちはあるのに、頑張れない…」としんどくなった経験があるのではないでしょうか。

私も、過去に悩んだ経験があります。

今回は、そのときの経験について書いてみようと思います。

頑張れなかった過去

わたしは以前、ライターを目指して、オンラインのキャリアスクールでライティングを勉強していたことがあります。

はじめは、「ライターになるんだ!」という気合いで、仕事終わりにカフェで勉強していました。
オンラインの講座を見たり、ウェブメディアの記事を書き写したり、書く練習をしようとnoteを書いてみたり。

ですが、1か月ほど経つと、次第に足が重くなっていきました。

カフェに行ってもスマホをいじって終わってしまったり、カフェにすら行かず、本屋さんをぶらぶらしたり。 

どんどん頑張れなくなっていきました。

そんな自分に対して、
「なんで頑張れないんだろう。」
「他の人はもっと頑張れているのに。なんでわたしはこんなにダメなんだろう。」

自己嫌悪から自分を責めてしまい、余計にもやもやしてしまう。
周りの人と自分を勝手に比べて、自分がいやになってしまう。

しんどい時期が続きました。

心が楽になる出来事

そこから数か月後、わたしのもやもやが一気に楽になる出来事が起こりました。

詳細は省くのですが、とあるSNSの投稿を見て、「ああ、わたしは書くことが好きではないんだ」と気が付いたんです。
気が付いたときは衝撃を受けたのですが、だんだんと心が楽になっていきました。

これだけ書くと、「好きなことじゃないと頑張れない!!」と言いたいようにみえるのですが、言いたいのはそういうことではありません。
「心が楽になった」のは、別に理由があったんだと思います。

「自己一致」

心理学には、「自己一致」という考え方があります。

自己一致とは、「自己概念」と「自己体験」が一致している状態のこと。

こういうとなんだか難しいのですが、「自分にうそをついていない状態」というと、分かりやすいかもしれません。

自分が体験していること、心の中にある想いを、「ああ、わたしはこう感じてるんだね」とフラットに受け止めて、自分に正直な状態でいることが、心の健康につながると考えられています。

思い返せば、当時のわたしは、「書くのしんどいな。なんか全然楽しくないな」という気持ちを抱えていました。
けれど頭では「書くの好きになりたい!ライターになりたい!頑張らないと!」と自分を鼓舞していました。

その差でしんどくなっていたんだと思います。

そこから、「書くの好きじゃなかったんだ」と気が付いたことで、「自己一致」することができて、心が楽になったんだと思います。

「自己一致」から始めてみる

「なんでこんなに頑張れないんだろう」と苦しいときは、まっさらな気持ちで自分に語りかけてみるといいのかもしれません。

「なんで頑張れないの?って思っているんだね。うんうん。本当はもっと頑張って、仕事を変えたいって思っているもんね。」

そうやって自分の気持ちを受け入れてみる。
まずはそこから「自己一致」を始めてみる。

それから、「ところで、今わたしはどんな気持ち?本当はどう思っているのかな?」と自分に聞いてみるといいのかもしれません。

私の場合は、「本当は書くの楽しくない。好きじゃないんだ。」という気持ちがありました。

でも、人によって感じていることは違っているはず。

もしかすると、「どうしても仕事終わりは体がへとへとで、体力がもたないんだ。しんどいんだ。」
という気持ちがあるのかもしれません。

もしかすると、「書いたものがどうしても納得できるレベルに達していなくて悲しい。書いたものを見たくない」という気持ちがあるのかもしれません。

まずはそこに、気が付いてみる。「そう思っているんだね」とフラットに受け止めてみることから始めてみると、心が楽になるかもしれません。

次への一歩

「自己一致」することで、心が軽くなって、肩の力が抜けていく。
そうすると、不思議と次への一歩を踏み出すパワーが湧いてきます。

結局わたしは、「ライターになりたい」を手放すことにしました。
再度「やりたいこと」を探し始め、現在、カウンセリングの勉強をしています。
まだまだキャリアチェンジに向けて模索中ですが、カウンセリングを学ぶのは楽しくて、あのとき「書くの好きじゃないんだ」という自分の気持ちに正直になって良かったなあ、と思っています。

もちろん、自分の想いに気が付くのは、そんなに簡単なことではないかもしれません。

そのときは、ひたすらノートに気持ちを書きだしてみたり(ジャーナリング)、信頼できる人に気持ちを話してみたり、カウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

人それぞれ、自分にあった方法があるんだと思います。

「ああ、わたしって、ほんとうはこう思っていたんだな」

そうやって気が付くことで、心が楽になって、次への一歩を踏み出すパワーが湧いてくるかもしれません。

まずは「自己一致」から始めてみる。

過去のわたしのように、「頑張りたいのに頑張れない」と苦しい思いをしている方の心が楽になるヒントになれば嬉しいです。

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